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フレッシュ

清々しい朝だと感じられる心をまだ持っていた

荒んで、暗病んでいた、そんな時代の最中にひとり

目をつぶって見えるものは、灰色の砂嵐だけだと思っていた

まだ捨てたもんじゃないと、奥底から声がする

わたしの声か、あなたの声か、

まだ見ぬ姿は、桃源郷にいるかのようなぼやけ具合

でも聞こえる

まだまだ馳けていける、と


清々しい朝日は、去年のそれと変わらずに

ほんとは変わっているんだけど、

変わらないフリをして今日も降り注ぐ

雨のように、雪のように、桜が舞い散るように


重い荷物は捨てていけ、と

必要ならば、また巡り会う

そこにあることはわかっているなら

いつも、一部ではあり続ける

忘れられる存在でも、なくなることはないのだから


これからの人生の旅路で

今日がいちばん若い

清々しい朝を、新鮮な芽吹きを

感じられるフレッシュな時を噛み締めて

見据えた未来を見定めて

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