『かつてそのゲームの世界に住んでいたという記憶はどこから来るのか』(郡司ペギオ幸夫)第1章について
郡司さんの意図するところを説明するとするとどうなるかというと、これは正直、わかりやすくパラフレーズするのが非常に難しい。なぜなら、カニッツァ図形の認識メカニズムの説明に通常は図地反転は使われず(不必要であるばかりかむしろミスリーディングなので)、郡司さんの意図はそもそもそこにはないと推測されるからである。郡司さんはカニッツァ図形を説明しようとしているのではなく、それを導入として順次天然知能概念についての議論を深めようとしているのである。
その観点から図1-1を捉えるならば、図