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アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所行ってきた

ポーランドのクラクフに来た大きな目的は一つ。

第二次世界大戦時にヒトラー率いるナチスが作り上げた負の遺産アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所に行くためだ。

クラクフ中央駅からバスに乗り1時間半でアウシュビッツにいける。

バスも往復一人800円程とお手頃で、乗り換えなしで行けるので、クラクフに訪れた方は是非行って欲しい。

クラクフ中央駅のバスターミナル2階に9時10分に到着。

こちらのミニバンに乗り込む。
9時20分定刻スタート。

バス停から歩いてすぐのこちらのフェンスを突き進み、5分ほど歩くとアウシュビッツのメインゲートが見えてくる。

メインゲートこの通り人集りが。

注意事項としては、バックパックは持ち込めないので、荷物置き場で150円程で預かってもらう必要がある。

我々オンラインチケットを買い忘れたので当日英語ガイドのツアー一人約1500円を購入。

アウシュビッツとビルケナウ両方のツアー込みである。

アウシュビッツには2つの収容所がある。

一つ目の収容所に約1時間45分、移動と休憩30分、二つ目の収容所に1時間15分計3時半ほどのツアーとなる。

一つ目の収容所では、こちらのワッペンを胸に貼り、イヤフォンから聞こえてくるガイドさんの説明を聞く。(全て英語)

11時半からツアーがスタート。

こちらの収容所に連れられてきたユダヤ人たちは、最初にこちらの入り口を通ったそうだ。

広大な敷地内にはレンガ造りの棟が並ぶ。

外側には有刺鉄線が。
当時は電流も流れていたので、脱獄は不可能。

中での生活に耐えきれなくなったものは、こちらの有刺鉄線に突っ込み自殺したものいた。

なんという悪夢。。。

収容されていた棟は現在は記念館となっていて、当時の状況がわかる、写真や資料が沢山展示されている。

こちらの写真は男性、女性、子供とグループに分けられている様子だ。

ここで家族と離ればなれになるのだ。

アウシュビッツが地理的にみてヨーロッパの真ん中に位置すること、石炭などの燃料を確保できること、広大な敷地があまっていたこと、クラクフなどの都市から離れているため、市民に気付かれないことを理由にアウシュビッツに収容所が出来たのである。

大量の靴が。子供や女性のものまで。

写真は撮れなかったのだが、一番生々しかったのは、大量の髪の山が展示されていたことだ。2t、2トンもの髪の毛の山があったのだ。

涙する方も多かった。
私も胸が苦しくなった。

ガス室で毎日何百人も毒殺され、死体の髪を剃り、乾かして保管していたそうだ。

残酷すぎる。
しかし、この事実から目を背いてはいけないのだ。

何故なら人は歴史を繰り返すからだ。

世界遺産として登録されているのも、二度とこのような悲劇を繰り返さないためだ。

しかし、今日でも世界の何処かで大量虐殺が繰り広げられているのが事実なのだ。

人は歴史から何も学ばないということを学んだ。という名言は深すぎる。

もう一つ忘れてはならないのが、我々日本人は同時のナチス軍と同盟を組んでいて、敗戦という同じ末路を辿ったのだ。

日本もアジア諸国を侵略し、大量虐殺を繰り広げた事実は決して忘れはならないのだ。

ドイツの教育では、ナチスの過ちを繰り返さないために徹底的に歴史を教えこむ。

ドイツ人の子供は全員社会見学でアウシュビッツに訪れるそうだ。

アウシュビッツに掃除のボランティアにくるドイツ人もいるという。

また、一つ目の収容所:アウシュビッツから二つ目の収容所:ビルケナウへ向かうシャトルバスはドイツ政府が贈ったそうだ。

ドイツ人の子供は挙手をする際に人差し指を立てて挙手するように教育されている。

ヒトラーの敬礼を彷彿させないための考慮だ。

ドイツ人の友人から聞いたことがあるが、彼らは歴史を十字架のようにしょって生きているようだ。

それに比べて日本はどうだろうか?
同じ敗戦国。

日本人は歴史をしっかり覚えているのか?

慰安婦問題、南京大虐殺の歴史問題といった未解決の問題がある。

戦争は被害者、加害者という視点で議論できるほど容易なことではないとは十分承知している。

ただ、日本とドイツの敗戦国の国民意識の違いにただ、ただ深く考えさせられた。

こちらは収容所2のビルケナウにある列車だ。

こちらに数百人のユダヤ人たちが詰められて運ばれてきたのだ。

こちらはビルケナウ収容所の中だ。
馬小屋に近い。

ただ穴の空いた空洞がいくつも並ぶトイレ。

不衛生だったトイレは実は収容されていた者からすると人気の場所だったらしい。

ナチスの看守は病気にかかることを恐れて、あまり近づかなかったのだ。

トイレも行きたい時に行けたのでそれが幸せだったという。

他の施設にいる人たちはトイレの制限が一日2回数秒と決められていたのだ。

悪夢である。

多くのツアー客の中にイスラエル人集団がいた。

国旗を背中にかけて、大きな声で説明するガイドが印象的だった。

最後に記念碑に置かれた花と一緒に犠牲者の皆様のご冥福をお祈りした。

最後に

今回アウシュビッツに訪れて正直気が重かった。

しかし、欧州を旅行していて感じるのは、欧州どこの国でも歴史への教育が行き届いていることだ。

ポルトガル、ウクライナ、ドイツの友人たちと歴史の話をすると信じられないぐらい多くの勉強をしているのがわかる。

一日本人として、敗戦国ドイツから学ぶことは沢山あると感じた。

残り1ヶ月の欧州旅行、しっかり歴史も学んでいこうと改めて感じた。

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Have a wonderful day!

◆インスタ

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