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突然変わることはない


2023年7月17日(月)朝の6:00になりました。

リトマス試験紙、BTB溶液、フェノールフタレイン液。

どうも、高倉大希です。




結果が評価される世界です。

過程への評価なんて、慰めにしかなりません。


だからと言って、結果に執着しすぎると、目的を見失ってしまいます。

結果は、あくまでも結果です。

次につなげるための、ものさしでしかありません。


うまくいかなかったのなら、改善する方法を考える。

うまくいったのなら、再現する方法を考える。

極端な話、次につなげられさえすれば、どんな結果にも価値はあるのです。


ムダな頑張りを褒めると、間違った方向に人は進みます。「これさえやっとけばいい」という発想になります。「評価」という仕組みは、それうらい慎重に扱うべきものです。

安藤広大(2023)「とにかく仕組み化」ダイヤモンド社


それにも関わらず、わたしたちは目先の結果に踊らされてしまいます。

わかりやすい結果が出なければ、無駄なものだと判断してしまうのです。


大学の研究に予算が充てられない理由も、ここにあります。

わかりやすく役に立つ結果を出さなければ、継続すら困難になってしまいます。


緊急度は低いけれど、重要度は高い。

わかしたちは、ここにコストを割くことがとても苦手なのです。


危険なのは、フレームワークにこだわるあまり、目の前のイシューを無理やりそのフレームにはめ込んで本質的なポイントを見失ってしまう、あるいは自分なりの洞察や視点を行かせなくなってしまうことだ。冒頭にも書いた「カナヅチをもっていればすべてのものがクギに見える」という状況になってしまっては本末転倒であり、このような状態になるくらいならフレームワークなど知らないほうがよい。

安宅和人(2018)「イシューよりはじめよ」英治出版


目先の結果にとらわれてしまうと、全体像を見る人がだんだんといなくなります。

目の前で起こっているできごとが「何の一部なのか」が、わからなくなるのです。


だから、よい結果が出たとしても、そこで喜んでおしまいです。

その結果が、どのような意味をもつのかを判断することができません。

なぜなら、全体像を描いている人が、気づけばいなくなっているからです。


変わりたいときに、うまく変われるコツとは何か?それは、最初からすぐに変われないことを自覚して、時間がかかることを織り込んで、変わる努力を継続することだ。

森岡毅(2019)「苦しかったときの話をしようか」ダイヤモンド社


何かが突然変わることなんて、ありません。

すべてがいちどに変わることも、ありません。


短い時間で変化が表れないのは、当たり前。

もし短い時間で変化が表れたのなら、所詮はその程度のものだったということです。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。