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自分を手段として扱う


2024年4月8日(月)朝の6:00になりました。

緊急でnoteを書いているんですけども。

どうも、高倉大希です。




YouTuberとして活躍するヒカルさんの動画を、昔からわりとよく観ています。

コンテンツとしておもしろいのはもちろんですが、彼に興味を抱くことになるひとつのきっかけがありました。


それは、歌ったり踊ったりする動画を公開しはじめたときのことです。

それまでの動画を観る限り、彼はそんなことをするキャラではありませんでした。


それにも関わらず、歌や踊りの動画をアップロードするようになったのです。

そのアクションに、まんまと衝撃を受けました。


半分以上が「社長になったから社長っぽくなった」という感じです。なので、「自分は社長になんて向いていない、無理だ」と思ってやらないのはもったいない可能性もあります。社長をやってみたら、社長っぽくなっていくのであれば、今の自分の性格とか性質はそこまで重要ではないからです。

けんすう(2023)「物語思考」幻冬舎


べつに、その歌や踊り自体が好きになったわけではありません。

自分自身を手段のひとつとして扱いながら、新しい道に挑戦する姿がとてもカッコよく見えたのです。


コメント欄は、賛否両論で溢れていました。

「若い視聴者に媚を売りはじめた」だなんて声も、たくさんあったように思います。


きっと彼も、そんな声が生まれることはよくわかっていたはずです。

その上で今はこれが必要だと判断し、キャラを超えた打ち手を実行したのです。


わたしが社長になった理由は、すごく簡単にいうと、ほかに誰もいなかったからでしょう。わたしはいつもそうなんですが、好きか嫌いかでらなく、「これは、自分でやるのがいちばん合理的だ」と思えばすぐに覚悟が決まるんです。

ほぼ日刊イトイ新聞(2019)「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた」ほぼ日


今の自分に合うことばかりをしていても、当然ながら大きな変化は生まれません。

今の自分が興味を抱いていることなんて、きっと勝手に拡張していきます。


大事なのはむしろ、今の自分には興味がない分野です。

その中にこそ、まだ見ぬ宝が眠っています。


そしてこの世には、興味がないものの方が圧倒的にたくさんあるはずです。

興味がない以前に、そもそも知らないことが山のようにあるのです。


学問をするとは、目からウロコが落ちること、じぶんのみかたがガラッと変わることです。自分がガラッと変わると、どうなるか。それまでの自分は、いったい何を考えていたんだと思うようになります。

養老孟司(2023)「ものがわかるということ」祥伝社


そんな新しさに触れるには、今の自分に固執していてはなりません。

今の自分を小さくするほど、新しい世界へと続く門が開きます。


自分を手段として扱う。

簡単なようで、とても難しいアクションです。


自分らしさなんて、後まわしでよいのです。

変わりやすさを保っていれば、変わらない部分が勝手にあとに残ります。






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