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変化の激しい世界に触れておく


2024年3月29日(金)朝の6:00になりました。

まず何よりも、変化を脅威ではなく機会として捉えなければならない。

どうも、高倉大希です。




わたしたちは、変化を拒みがちです。

拒みたいかどうかに関わらず、拒むようにできています。


現状が続くのならば、簡単に未来を予測することができます。

未来を予測することができれば、安心して日々を過ごせます。


だから、変化を拒みます。

変わることは、不安で仕方がないことなのです。


人間は変化するのですから、当然自分も変化します。しかし、刻一刻と変化する自分というものを、脳はうまく扱えません。そこで脳は、自分というものを無理やり固定しようとします。個人の名前がその典型です。私たちは、苗字は変わることはあっても、名前は一生同じです。

養老孟司(2023)「ものがわかるということ」祥伝社


ところが、わたしたちには変わらないという選択肢がありません。

どれだけ変わらないことを望んでも、万物は流転します。


変わらないことを望むことは、激しい川の真ん中で仁王立ちするようなものです。

その場を維持しようとすればするほど、体力が削られます。


最悪の場合、力尽きて流れに飲まれてしまいます。

それが、変化を拒み続けた人が行き着く先の姿です。


いまになってわかるのは、何が起きているのか注意して見ていたら、変化に備えていたらあんなに驚くことはなかっただろうということだ。(中略)これからはもっと注意しよう、と彼は思った。変化が起こるのを予想し、変化を求めるのだ。いつ変化が起きるか本能的に感じ取り、それに適応する準備をするのだ。

スペンサー・ジョンソン(2000)「チーズはどこへ消えた?」扶桑社


わたしたちは、自動的に変化を拒む。

それにも関わらず、変化しないという道はない。


それならば、意図的に変わりやすさを保つしかありません。

どんな流れがこようとも、その時々に合わせて位置を変えていくのです。


変化の激しい世界に触れておく。

これも、変わりやすさを保つためのひとつのわかりやすい手段です。


風はろうそくの火を消すが、炎を燃え上がらせる。それは、ランダム性、不確実性、無秩序も同じだ。それらから隠れるのではなく、利用しなければいけない。炎になって、風が吹くことを期待するのだ。

ナシーム・ニコラス・タレブ(2017)「反脆弱性 上」ダイヤモンド社


ファッションやお笑いなんかは、まさにその典型例です。

1年も経てば、流行ががらりと変わります。


そんな世界に、いつだって触れられる時代です。

変わりやすさを保つには、もってこいです。


変わらないものを求めたいのなら、変わりやすさを保ってからです。

変わりやすさを保っていれば、自ずと変わらないものが残ります。






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