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道草、ゆとり、遊び


2024年6月22日(土)朝の6:00になりました。

視野を広げるために大事なものは、道草、ゆとり、遊び。

どうも、高倉大希です。




子どものころに、大発明をしたことがあります。

その名も、ピクトチャット鬼ごっこです。


ピクトチャットとは、Nintendo DS にはじめから備わっている機能です。

最大70m以内なら、ワイヤレスでメッセージを送り合うことができます。


要するに、70m以内に鬼がいれば画面に名前が表示されるというわけです。

鬼の接近をいち早く察知した上で、次の行動を決めることができます。


『子ども』の発明とは、大人と子どもの間に線が引かれたことを意味する。同じような分割線は『仕事』と『遊び』の間や『公』と『私』の間にも引かれていった。そしてこの区別こそが人間の生活を貧しくしたのだ。

孫泰蔵(2023)「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP


子どものころに、大発明をしたことがあります。

その名も、コケピーです。


2チームに分かれて、ひたすらにボールを奪い合うという単純なゲームです。

プレー中にあまりにも人が転けるので、コケピーという名前をつけました。


それからというもの、転けることが当たり前になりました。

転けても誰も泣かないし、転かされても誰も怒りません。


遊び場がほんとうにおもしろくなるのは、そこに「共犯関係」ができたときなんです。損した得したの「契約関係」からは、遊びが育たないんですよ。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


小学校の学級担任を務めていたころも、遊びにはこだわりました。

可能な限り同じ遊びを、2回以上くり返します。


1回目はどうせうまくいかないよと、言ってからはじめます。

そして終わったときには、子どもたちにこう言います。


ほらね、うまくいかなかったでしょ。

2回目は、何をどう変えたらうまくいくだろう。


例えばスポーツにおいてコーチが「提案させるが採用しない」「意見を言わせるが聞かない」ことを繰り返すと、選手は提案も意見も言わなくなる。やっても無駄だと学習するからだ。人が好奇心から動きたくなるのは変化する可能性があるからで、それがないとわかれば人は沈黙する。

為末大(2023)「熟達論」新潮社


大人になってからも定期的に、自分に問いかけるようにしています。

遊び心を、忘れてしまってはいないだろうか。


文章を書くときも、同じです。

ついつい生真面目に、熱い想いを述べがちです。


真面目さと、すこしの遊び心を。

いつも心に、ピクトチャットとコケピーを。






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