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いじりは救済でなければならない


2023年11月8日(水)朝の6:00になりました。

いじる側といじられる側のパワーバランスは 50:50 だよ。

どうも、高倉大希です。




冒頭の言葉は、有吉弘行さんが狩野英孝さんに投げかけた言葉です。

お笑いというおなじゴールを見ているから、パワーバランスは均等になるのです。


お笑い芸人の真似をして友だちをいじるということは、日常でもよくあります。

「いじられキャラ」なんて言葉も、ずいぶんと普及しました。


その一方で、過度ないじりにより嫌な思いをする人がいることもまた事実です。

いじりがエスカレートすると、それはもはやいじめになってしまいます。


有吉さんに「いじる側もいじられる側も同じお笑いというゴールを見ているんだから、パワーバランスは50:50だよ」と言われて、俺たちいじられる側をそんなにリスペクトしてくれているんだ!ってめちゃくちゃ感動したんですよ。

佐久間宣行のNOBROCK TV「狩野英孝ガチ語り!いじりが凄い大物芸能人ベスト9!」より


芸人さんの間でいじりが成立するのは、誰かに見せるという前提があるからです。

いじる ⇄ いじられるという関係を、見せることで笑わせる。

そんな共通の目的があるから、いじる ⇄ いじられるが成り立っているわけです。


お笑い業界の言葉に「おいしい」という表現があります。

「笑いが生まれるきっかけになれてうれしい」という意味です。

そこには「きっかけとしてつかってくれてありがとう」という気持ちが、必ず内包されています。


大前提「いじる」とは何なのかという話なんですけど、「いじる」=攻撃ではないんですね。こいつをバカにしようとか、こいつに恥をかかせて貶めようみたいな。それは「いじり」じゃなくて「いじめ」です。これの逆ですね。「いじる」ということは、救済なんです。

宋世羅の羅針盤「いじりが上手い人の特徴。」より


いじられた側に「ありがとう」が残らなければなりません。

いじられた側がおいしくならなければ、嫌な思いだけがそこに残ってしまいます。


芸人さんは、じつはかなりレベルの高いことをしています。

相手を思いやるからこそ、おいしいいじりができるのです。


いじりは、救済でなければなりません。

救済でないのなら、どこかでだれかが悲しい思いをすることになります。


これでしょ。これが、相手をおいしくするということ。いま何も思い浮かんでいなかったでしょ?「助かった」って思ったでしょ?これがツッコミなの。

佐久間宣行のNOBROCK TV「第2回ツッコまれたい女たち」より


お笑いを見るときは笑わせてもらおうと、つい受け身になってしまいます。

おもしろい、おもしろくないと、つい審査員気分になってしまいます。


そんな画一的な見方をするには、あまりにももったいないコンテンツがたくさんあります。

今日の引用にはすべてリンクを貼っているので、お手隙にぜひ。





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