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お笑い芸人は、「見せること」を前提に「笑いが起きること」を最優先する


2023年1月10日(火)朝の6:00になりました。

今日が仕事はじめの人もいるのでしょう。さあ、がんばろうぜ。

どうも、高倉大希です。




お笑い芸人の世界こそ、ここ数年でよく耳にするようになった「多様性」の最先端です。

漫才をやっている人がいて、コントをやっている人がいて。

大喜利をやっている人がいて、一発ギャグをやっている人がいて。

舞台でがんばる人がいて、テレビでがんばる人がいて。

本当に多種多様な活動に、それぞれが人生を懸けて取り組んでいます。


これだけたくさんの人たちが、時に競い合い、時に手を取り合いながら、切磋琢磨することができるのは「笑いを起こす」という共通の目的があるからです。

笑いを起こすためなら、自分のプライドや恥ずかしさなんて二の次です。

バカバカしいことに全力で取り組み、負け顔を晒します。


やっぱりかっちょわるくてなんぼだと思うんですよ。いろんな人に媚びを売って、できないことでもやります!と言って、恥をかいた方がぼくはかっちょいいと思うんですよね。

「完売地下劇場」劇団ひとりさんの発言より


「お笑い芸人のマネをして他者をいじり、相手が嫌な思いをしてしまう」というケースがよくあります。

これは、そのやりとりを「誰かに見せる」という前提がないから起こります。

この前提がない限り、いじる ⇄ いじられるが協力プレーになり得ません。


有吉さんに「いじる側もいじられる側も同じお笑いというゴールを見ているんだから、パワーバランスは50:50だよ」と言われて、俺たちいじられる側をそんなにリスペクトしてくれているんだ!ってめちゃくちゃ感動したんですよ。

NOBROCK TV」狩野英孝さんの発言より


きっと芸人さんも、はじめは「お笑い」よりも「自分」が大切な状態から出発するのだと思います。いわゆるトガっている状態です。

そこからだんだんと、自分ひとりでできることの限界を知り、他者との助け合いでつくり出せる「お笑い」の魅力に気づいていきます。


これは決して、自分を殺すというわけでも、自分に嘘をつくというわけでもありません。

目的が明確になれば、小さな自分のプライドなんてどうだってよくなるのです。

これこそが、芸人さんがおもしろい理由であり、芸人さんがモテる理由です。





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