思考を追い抜かれる
2023年9月20日(水)朝の6:00になりました。
アキレスは、100メートル先にいる亀に追いつけない。
どうも、高倉大希です。
いつも芯を食った意見を述べる人に、こんな質問をしたことがあります。
「どうしていつも、瞬時に芯を食った意見を述べることができるのですか?」
すると、その人はこう答えました。
「話していることを聞きながら、相手の思考を追い抜くんだよ」
決して、具体的でわかりやすい回答ではありません。
それにも関わらず、妙に納得したことをいまでもはっきりと覚えています。
たしかに、「いま思考を追い抜かれているな」と思うことがときどきありました。
話そうと思っていることが、途中の段階ですでに読まれているのです。
読まれてはいますが、そういう人に限って決して話は遮りません。
最後まで相槌を打った上で、芯を食った意見を述べてくれるのです。
きっとその人にとって話の後半は、確認の時間なのだろうなと思います。
追い越した先の予想が、合っているのかどうかの確認です。
そういう人に限って、予想を裏切る人を好みます。
追い越した経路を、辿ってこない相手です。
もしくは、追い越して待っていた地点を、さらに越えてくる相手です。
予想していなかったところに着地することに、大きな好奇心を抱くのです。
予想できるからこそ、芯を食った意見が言えます。
予想できないからこそ、新しい発見に出会えます。
高度なコミュニケーションは、思考の追い抜き合いです。
そして、お互いが予想だにしなかったところに着地します。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。