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「趣味は読書です」という人と話してよかった例がない
2023年8月26日(土)朝の6:00になりました。
趣味は読書です。
どうも、高倉大希です。
趣味は読書です。
こう言う人と話して、よかった例がありません。
べつに、その人のことをわるく言うつもりはありません。
趣味が読書であることは、結構なことです。
他者がとやかく言うことではありません。
話してよいことがなかった、というただそれだけのことです。
ところで読書は、最近、昔ほど重視されていないようだ。ラジオ、とくにテレビは、かつて活字が果たしていた機能を肩代わりしようとしている。テレビのニュースは目に訴えるし、仕事をしながらでも聞けて便利である。
趣味という言葉にはどうも、その人の願いが込められがちです。
他者からどう見られたいか、という願いです。
賢そうな人だと思われたい。
落ち着いた人だと思われたい。
「趣味は読書です」という言葉からは、このようなにおいがぷんぷんします。
そして大抵の場合において、そのにおいは的中します。
ぼくは、ひとりの時間を持たない人は、どこか嘘があると思う。できれば、ひとりの時間を持っている人や、それを経験してきた人と付き合っていたいんです。
くり返しになりますが、「趣味は読書です」と言う人がわるいとは思いません。
他者からの見られ方を気にすることも、至って自然な感情です。
趣味という言葉には、そのようなニュアンスが込められがちである。
そんな事実を、こちらが認識しておけばよいというだけの話です。
好きなものほど、こだわりが強くなります。
こだわりが強くなるほど、話は合わなくなっていきます。
人に本を薦めるのは怖い。人の時間を奪ってしまうかもしれないし、好きな作品を「あんまりだった」ちょ思われてしまうのも寂しい。なにより、勝手にほんと読者を引き合わせておいて失敗するなんて、作者に申し訳ない。
「おすすめの本は?」と聞かれて、困る人が好きです。
本棚をだれかに見せることを、恥ずかしいと思う人が好きです。
なんどだって言いますが、「趣味は読書です」と言う人がわるいとは思いません。
なんならこうして読書をテーマに文章を書いている時点で、「趣味は読書です」と言っていることとなんら変わりはありません。
賢そうな人だと思ってください。
落ち着いた人だと思ってください。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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