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思想なき者の末路


2023年6月27日(火)朝の6:00になりました。

才能を私物化してはならない。

どうも、高倉大希です。




組織に身を置いて数年、さまざまな発見がありました。

もっとも大きな発見は、歯車になることの重要性です。


組織の歯車と聞くと、あまりよいイメージがありません。

社畜だとか、奴隷だとか、やりがい搾取だとか。


自分さえ快適に働くことができれば、組織のことなんてどうでもよい。

どうしても、このように考えてしまうのです。


「あなたがいないと困る」この言葉は、麻薬だ。組織の中で、「替えの利かない人」は、今の位置にとどまる。「歯車として機能する人」は、人の上に立てる。いっけん、逆だと思ったかもしれない。しかし、残念ながら、これが真理だ。そして、別に、どちらが正解かではない。あなたが、どちらを選ぶかだ。

安藤広大(2023)「とにかく仕組み化」ダイヤモンド社


自身の思想を強くもっている人は、組織に入ると苦労します。

自分ひとりの判断基準に、こだわってしまうからです。


このような人は、自分が納得しないと動き出すことができません。

「いまの自分の判断」を、最優先に考えてしまうのです。


まわりの人たちは、そんな人を厄介に思います。

なぜなら、「その人を納得させる」という不要なタスクが発生しているからです。


当人は、そんな事実には気がつきません。

「いまの自分」が、大事で仕方がないからです。


ぼくが新人に望むのは「環境になじんで透明になること」ですね。このお店に来た時に、余計な色がついていないというか。

斉須正雄(2006)「調理場という戦場」幻冬社


だからこそ、余計なこだわりを脇に置いて、素直に行動できる人が成長します。

「いまの自分」なんて差し置いて、組織の歯車として機能します。


そんな人は、多くの仲間から信頼を集めます。

結果的には権限が与えられ、できることも増えていくのです。


環境になじんで、透明になること。

組織に身を置く上で、非常に重要な要素です。


ビジネスシーンだけではなく、プライベートにおいても、“ちゃんと考えてくへているな”と思う人と長期的に関係を築きたいと多くの人が思うはずです。

安達裕哉(2023)「頭のいい人が話す前に考えていること」ダイヤモンド社


ところが、そんな透明になれる人たちは、一定のところで頭打ちをむかえます。

なぜかというと、自身の思想をもち合わせていないからです。


駆け上がる上で、余計な思想は邪魔になります。

しかし、最後に必要になるのもまた強い思想です。


思想が新しい世界をつくり、思想が世界を前に進めます。

思想なき者は、だれかがつくった世界の中で生きていくしかありません。


「孤独」ということを、どこまで自分の中に呑み込んで、つきつめていけるか。そしてその上でどこまで風通しよく生きていけるか。それを目指していこう、と。

吉本隆明(2017)「ひきこもれ」大和書房


べつに、どちらが正解かではありません。

あなたが、どちらを選ぶかです。






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