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OODAループが再注目されている理由!

こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。

前回記事で事業再構築補助金やものづくり補助金についての情報についてお伝えしましたが、今回はPDCAサイクルとOODAループの使い分けについてお伝えしたいと思います!

(前回記事もご参照ください!)



1.PDCAとOODAは使い分けが理想

前回までに、PDCAサイクルの各フェーズでのコツや失敗原因、継続と実施のポイントなどについてお伝えしてきましたが、

今回はOODAループとPDCAの使い分けについてお伝えしたいと思います!

OODAループに関する説明は次回、別記事で説明させていただこうと思いますが、今回はあくまでPDCAサイクルを主軸にお伝えしたいと思います!

OODAループとは、アメリカの軍事戦略家であるジョン・ボイド氏が発明した、先の読めない状況で成果を出すための意思決定方法です。

OODAループは、PDCAサイクルと同じように4つのステップに分かれています。そのステップとは、「観察(Observe)」「仮説構築(Orient)」「意思決定(Decide)」「実行(Act)」の4つです。「OODA」は、この4つのステップのイニシャルを取って名付けられています。

似た概念であるOODAについては、PDCAよりスピード感に勝ることが違いです。



まず、本来PDCAとOODAは優劣の比較をするべきではなく、常にどちらかをメインに使う必要もありません。

それぞれの特徴を理解して、どんな場面でどう使うのが良いかを知るのが重要といえます。

実際、スタートアップ企業・事業ではOODAを採用するのがベターな一方、トヨタやソフトバンク、リクルートはPDCAも使って成果を出し続けているのが現実です。

そのため、ビジネスツールの利用自体が目的になるのではなく、そのツールを使っていかに効率よく事業を運営していくか、という視点で適切な方法を選択していきましょう


2.PDCAが有用な場面とは?


PDCAが有用な場面は、主に使える前例やデータがあるときです!

もともとPDCAは、製造の品質管理を目的に開発された方法で、汎用性の高さから比較したい要素や次にの計画がある程度見えている場合に使われるようになりました。

つまり、参考になるであろう前例や経験があり、あえて別なやり方で始める必要がないならPDCAが役に立つといえます!

0ベースで取り組む必要がないものの、新しい要素がある仕事を効率的にこなしていきたいなら、PDCAを選ぶと良いでしょう。

一方で、PDCAにはイノベーションを生みにくかったり、計画を立てるときから手探りなら無駄が多かったりというデメリットもあります。

PDCAサイクルのメリット・デメリットは以下の記事でまとめていますので、こちらもご参照いただければと思います!


3.OODAが有用な場面とは?


OODAが有用な場面は、計画を立てる余地や時間がないときです!

つまり、時間的な猶予がなく、スピード感が求められるベンチャー企業や創業時の個人事業主などにおいて、有用な方法といえます!

OODAは、航空戦をするパイロットの意思決定のために開発され、政治やビジネスで活用されるようになりました。

ポイントは、計画を立てる時間や必要性がない場面を想定して開発されたことです。

ビジネスにおいても、変化の激しさから知見がすぐに陳腐化する業界や競合がいないブルーオーシャンでのスタートアップなどでOODAが有用といわれています!

ただし、PDCAも少しアレンジすればOODAのようにも運用できる点、両者は決して対極にあるものではありません。

より、現場との意思疎通が取りやすい方法を選ぶと良いでしょう。

もっとも、先人が残してくれたデータなどが使えそうなのに、無視して仮設や計画を立てずにOODAを回していくのは無駄が多いやり方といえますので注意が必要です!

たとえば、医療や看護、教育といった分野でOODAを採用するのはデメリットが大きいでしょう。

いずれも蓄積されたエビデンスやある程度うまくいっている方法があるからです!


OODAを採用するなら、イノベーションをおこしたい場合か、前例主義を打破するために実験したい場合が妥当といえます。

また、要素を少し変えれば大きな改善が見込めそうなときや検証をしたいときにもOODAを使うメリットは薄いですので、PDCAとOODAの特徴を理解した上で使い分けていくのが理想です!



最後までお読みいただきありがとうございました!

次回は、OODAループの各フェーズの考え方についてお伝えしたいと思います!


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