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世の中に溢れる危険な食べ物

今回は、内科医で漢方医でもある内海聡先生の著書
「医者や薬に頼らず、自然治癒力を高める食べ方:
 自分の健康は、自分で守る!」

という本の内容を紹介します。

私たちの身の回りには、本当にたくさんの健康に関する情報が
溢れています。
例えば、書店に行けば「炭水化物を食べるな、肉を食べろ」という本が
売られていたり、「肉は食べるな、野菜が良い」という本もあります。
様々な食事療法の本が、専門家によって書かれている訳ですから、
これでは実際にどれが正しいのか分からず困ってしまいます。

医者や研究者の間ですら意見が分かれているのですが、著者は
「誰にでも当てはまる完璧に正しい食事法は存在していない」
と言っています。

今回の内容を通して、自分に合った食事法を見つけましょう。





免疫力の低下を防ぐために

私たちの身体には、自然治癒力というものが備わっています。
自然治癒力とは、人間や動物の身体が持つ
自然に病気やケガを治す力のことです。

この力は、免疫システムや代謝機能、細胞の再生能力などの働きによって
維持されています。
ちょっと体調が悪かったとしても、自然治癒力がきちんと働いていれば
放っておいても症状は回復し、病気になることはありません。

ですが現在は、自然治癒力が弱まっている人がたくさんいます。
その結果、病気になってしまったり、医者や薬に頼らざるを得ないと
いう訳なのです。
自然治癒力の低下を防ぐには、良質な睡眠を取ることが重要です。
十分な睡眠によって免疫力が向上し、疲労回復や細胞の修復が
促進されます。

また、適度な運動も重要です。
適度な運動を行うことで、血行が促進されて免疫力が高まります。
その他、適度に休憩して疲れを癒してあげたり、ストレスを軽減して
あげることも自然治癒力を高めるうえでは大切なことです。



このようにして、自然治癒力の低下を防いでいただきたいのですが、
最も重要なのは毎日の食事です。
自然治癒力がしっかり働くために、本当に自分に合った食べ方を
見つけましょう。

本書では、野菜を中心とした食事を「農耕型のデトックス」
肉や魚を中心とした食事を「狩猟型の栄養食」として、
それぞれの特徴と効能を分かりやすく説明していきます。

体に不調を感じている人は、栄養が偏った食事をしている筈です。
本書を参考にして、今の自分にはどんな食べ方が必要なのかを知り、
実践してみてください。





食の大原則

本当の健康を作っていくためには、食事の原理原則を知ることが
一番重要です。
食事の原則は、次の3つです。

原則1:悪いものを避ける
原則2:いいものを入れる
原則3:ちゃんと出す

なかでも一番大切なのは、悪いものを避けるということですが、
悪いものを避けるというのは体にとって毒になるものを
極力食べないようにするということです。

体に悪いものというのは、例えば・・・・

・精製された炭水化物
・牛乳
・質の悪い肉

・砂糖全般(黒砂糖やはちみつもダメ)
・化学調味料
・農薬を使った食べ物
・遺伝子組み換え食品
・放射能にさらされた食べ物

などがあります。
こういったものを極力避けるということが、悪いものを避けると
いうことです。

食べてはいけないものについて話すと、絶対に食べてはいけないんだと
完璧を目指しすぎる人がたくさんいます。
しかし、いくら頑張っても「悪いものを100%排除する」ということは、
現実的に不可能です。
ですからあまり神経質にならず、極力避けるという意識が大切です。



100%を目指してしまうと、日常生活に大きな制限が掛かってしまうので、
例えば友達と外食には行けないということになってしまいます。
食事は、栄養を摂取するという役割もありますが、人間関係を有効に
保つという役割も果たしています。
友人や同僚などと一緒に過ごす大切な機会になり、仲の良い人と
食事をすることは健康にも良いのです。

ですから、自分が出来る範囲で悪いものを避けることを実践して
いただきたいと思います。





体に入れてはいけない社会毒

改めてお伝えしておきますが、何か一つの食事法を推進したい訳ではなく、
それぞれの人に合った方法がありますので、多くの情報を参考にしつつ、
ご自分で判断してください。

何を食べるべきかというのは個人によって違いますが、その一方で、
何を食べないべきかというのは全ての人に当てはまります。
それは、食べない方が良いモノは生物学の基礎原理に
のっとっているからです。

食べてはいけないものの正解は既に分かっているので、
万人に共通する食べない方がいいものを避けていきましょう。
食べてはいけないものを説明する時に、
「食べたいものを食べていて、長生きしている人もいますよね?」という
疑問を持った人がいたかもしれません。
そういう人たちに向けて、大きな落とし穴を説明しておきます。

食べる内容に気をつけていない人は、食べ物の質にも注意していないため、
あるタイミングで大きな病気に罹ってしまう危険性があります。
食べ物について意識していない人は、社会毒にまみれたものを平気で食べて
しまいますが、食べ物の毒は食べた瞬間に異変が起こる訳ではありません。
少しずつ体内に蓄積して、本人の許容量を超えた時に体調不良となって
表れてくるのです。

50代や60代までは好き勝手な食生活を送っていても健康だったのに、
70代で大きな病気に罹り、突然亡くなってしまったということに
なるかもしれません。
ですから、社会毒は無症状のまま蓄積していくから怖いということを
忘れないでください。



それでは具体的に、万人に共通する食べてはいけないものを紹介して
いきますが、まず初めにまとめて発表しておきます。

・自然界にない食べ物
・原材料名の多い食べ物
・どこでも買える国産の野菜
・体に悪い油

以上の4つになります。
それではここから、分かりやすく解説していきます。





自然界にない食べ物は食べないで

食べて良いものといけないものを見分けるポイントは非常にシンプルで、
それはズバリ「自然界にあるかどうか」です。
体内に入る毒を極力少なくするためには、不自然なものは食べないように
しなければなりません。
非常に大雑把な括りですが、自然界に無いものはなるべく食べないと
いうのが、最も分かりやすい見極め方です。

この基準で食べない方が良いモノとして、
白米や白いパン、そして砂糖なども挙げられます。
砂糖の原料であるサトウキビも、米も小麦も自然なものではありますが、
精製された白い状態では存在していません。

精製された米や小麦などは、玄米や全粒粉など穀物の皮が残っているものと
区別して「直接糖」と呼んでいます。
精製されている食べ物は自然界に存在していないものの代表で、
健康を意識するなら出来るだけ避けてほしい食べ物です。

直接糖を摂りすぎると血糖値が急上昇してしまいます。
さらに、脳内ホルモンの分泌が狂ってしまったり、細胞を傷つけて
しまうことによって、あらゆる病気のリスクが高まったり、
老化が促進されてしまいます。

それにも関わらず、日本人は白米やパスタ、うどん、素麺、蕎麦、
ラーメンが大好きな国民ですから、気をつけていなければ
糖質過多になっても仕方ありません。
精製された炭水化物(直接糖)に注意していなかったという人は、
この機会に意識を改めていただきたいと思います。





原材料名の多い食べ物は食べないで

世の中には直接糖以外にも、まだまだ不自然な食べ物が溢れています。
その中でも気をつけていただきたいのが食品添加物です。
食品添加物は、食べていないようで実は殆どの人が食べていて、
日本人が1日に食べている食品添加物は80種類以上と言われているほど、
私たちの食生活は何かしらの食品添加物が含まれているのです。

着色料、香料、保存料、酸化防止剤、増粘剤、乳化剤など、
様々な種類がありますが、これらの添加物は見た目や味を良くしたり、
賞味期限を延ばしたり、食感を改善したりなど、様々な目的で
使用されています。

保存料は食品の腐敗を防ぐ目的で使用されていて、
酸化防止剤は酸化による品質低下を防ぐ役割があります。
また、着色料や香料は食品の見た目や香りを良くすることで
魅力的に見せるという目的があります。

しかし、食品添加物の摂取量が多くなることによって、一部の人には
アレルギーや過敏症状を引き起こす可能性があります。
また、過剰な添加物摂取による長期的な健康への影響も懸念されています。

そのため、食品添加物に関しては、厚生労働省によって
規制が設けられています。
安全性が確認された食品添加物のみが使用を許可されているのですが、
日本で使用されている添加物の中には、欧米では種類や濃度を
規制されているものも非常に多いそうです。

発ガン性の疑いがあるもの、
組み合わせると化学変化で発ガン性が疑われるものなど、
組み合わせの問題が出てくると、安全検査が十分に行われていないと
いうのが現状であり、長期的な摂取によって体にどのような影響が
あるのかは誰にも分かりません。

また、安全性が確認されていると言っても、人間で実験する訳には
いきませんから、マウスなどの動物実験によって
安全性が確認されることになります。
動物では安全だと確認されたからといって、人間でも安全であるとは
限りませんから、本当に長期で摂取しても大丈夫なのかどうか、
真相は不明の食品添加物を1日に80種類以上も食べさせられているのです。

「さすがに80種類は大げさなんじゃない?」と思った人は是非、
コンビニやスーパーに行って、売られている食品に貼っている原材料名を
確認してください。
よく分からない名前の原材料が大量に含まれているということに、
びっくりするかもしれません。



しかも、表示義務以下の少量を使っている場合は表示しなくてもいいことに
なっているので、よく書かれてある「アミノ酸等」の等に、
一体どんなものが使われているのか分かりません。
「塵も積もれば山となる」ではありませんが、1つの食品に含まれている
量はわずかであっても、それを複数、長期に渡って食べ続ければ
何らかの害があっても何もおかしくありません。

食品業界は、日進月歩で新しい食品添加物を開発していますから、
食品添加物の名前を1つ1つ覚えていってもキリがありません。
そこで、訳の分からない食品添加物の摂取を最低限に抑える方法として、
原材料のリストが短いものを選んでください。

例えば魚の干物を買うとしたら、原材料がシンプルなものと、
名前を知らない何かがたくさん使われているものがあるということに
気づくでしょう。



原材料名のところに色々書かれているものは、余計なものが入っていると
いうことですから、買わないに越したことはありません。





どこでも買える国産の野菜は食べないで

「国産の野菜を食べないで」と言うと、びっくりするかもしれません。
健康のことを考えて、中国産ではなく国産を選んで買っていたと
いう人にとっては、辛いかもしれない事実を申し上げます。

安全だと思っている日本の野菜こそ、実は一番危険かもしれません。
何故ならば、日本の農薬使用量は世界一、二位を争うレベルで
使われているからです。



特に毒性が強いネオニコチノイド系の農薬は、既に使用を禁止している国も
多いのですが、日本では野放し状態で今でも普通に使用されています。
また同様に、グリホサート系の農薬は発ガン性が指摘されていたり、
有機リン酸系の農薬は神経や呼吸器系に支障をきたすため、
EUの多くの国で使用が禁じられていますが、日本では安全であるとして
使用されています。
これを聞くと、国産の野菜は安全だというのは思い込みだったと
分かるでしょう。

さらに、化学肥料の使用問題もあります。
化学肥料は、科学的に合成された不自然なものである以上、
やはり警戒する必要があります。
農薬や化学肥料は、成長過程で数回に分けて散布されるため、
植物の隅々にまでしみ込んでいますから、ちょっと丁寧に洗ったくらいで
落とせる筈はありません。

このように言うと、「じゃあ野菜が食べられなくなるじゃないか」
思ったかもしれませんが、解決策はインターネットで無農薬野菜を
購入するということです。

とはいえ、無農薬で作られた野菜は手間暇がかかるため、
どうしても値段が高くなってしまいます。
そんな時は、何もしないよりはマシということで提案させて
いただきますが、酢や重曹に野菜をつけこんで農薬を落とすという
方法もあります。

但し、「もう野菜は食べない」というのは本末転倒であり、
完璧にこだわり過ぎた弊害ですから、出来ることなら無農薬野菜を
食べた方が良いという意識を持って、健康のために
これからも野菜は食べましょう。





体に悪い油は食べないで

脂質(油)というのは、私たちの体の中で細胞やホルモンの材料となって、
エネルギー源にもなる絶対に必要な栄養素であることは間違いありません。
しかし、脂質であれば何でもいいということはありませんから、
体に良い油を選ぶということが極めて重要です。

油には良いものと悪いものがあることを前提とせずに、
「油は体に悪い」とか、「油は体に良いんだ」と言うことには、
何の意味もないということです。



それではここから、摂ってはいけない悪い油を紹介していきます。
まず言いたいのが、トランス脂肪酸です。
知っている人もいるかもしれませんが、パンやお菓子によく使われている
ショートニング、あるいは植物由来だから健康的などと謳われている
マーガリンにはファストスプレッドが使われていますが、
こういったものは全てトランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸は百害あって一利なしの人工的に作られた不自然な油で、
極めて体に悪いということが分かっています。

そして、一般的によく使われている安い植物油にも注意が必要です。
こういったものにはオメガ6という成分が多く含まれていて、これには
血液凝固作用、血栓促進作用、炎症促進作用、アレルギー促進作用などが
あります。

現代人は揚げ物が大好きで、鶏のから揚げやとんかつなど、スーパーなどで
比較的安く売られている食品は、オメガ6が多く含まれた植物油を
使っていると思います。
これらを「安いから」とよく食べていると、無自覚のうちに体内で炎症が
起きていたり、アレルギー反応が起きているかもしれません。
ですから、ペットボトル入りの安い植物油は避けるべき油です。

また、安い油は「ノルマンヘキサン」という有害な化学物質を使っていて、
溶剤抽出法によって油分を取り出すという極めて不自然な
作られ方をしています。



著者がお勧めする食用油は、「コールドプレス」あるいは
「低温圧搾製法」と表示されたものを買うことです。
このような油は多少高いと感じるかもしれませんが、そもそも安い油は
不自然な作られ方をしていますので、避けるべきだと無視しましょう。





農耕型と狩猟型の食べ方について

それではここからは、何を食べれば良いのかということについて
具体的に紹介していきます。

まず考えていただきたいのは、「解毒」「栄養補充」か、どちらを
必要としているのかということです。
解毒と栄養補充というのは、食の原則で述べた
「原則2:いいものを入れる」と、「原則3:ちゃんと出す」
当たります。
そして、ちゃんと出すというのは解毒のことで、農耕型の食べ方です。
一方で、いいものを入れるのは栄養補充で、狩猟型の食べ方です。

農耕型とは、マクロビオティック(玄米菜食)に代表される
穀物や野菜などを中心とした食べ方であり、動物性食品は食べないのが
基本ですが、食べるとしたら小魚や卵、鶏肉ぐらいです。

野菜と豆、玄米が主な内容の食事ですから、ポリフェノールに代表される
ファイトケミカル(抗酸化物質)や食物繊維が豊富であり、
この食べ方に切り替えると体の排泄力が高まります。
そのため毒を入れず、解毒に向いている食べ方です。

一方でこの食べ方のデメリットとしては、穀類(炭水化物)やいも類を
多く食べることによって、糖質の摂取が増えてしまうことと、
肉類や魚などは食べないため、タンパク質不足になってしまうかも
しれないということです。



では次に、狩猟型の食生活を見ていきましょう。
狩猟型は、肉や魚、卵といった動物性食品を積極的に摂る一方で、
お米などの穀類はあまり食べないので、まさに狩猟採取民が行って
いたような糖質制限の食生活です。
また、パレオダイエット、ケトジェニックなど、いろんなジャンルが
あります。
動物性食品には体に必要なタンパク質、脂質、ビタミンやミネラルも豊富に
含まれていることから、栄養不足で体が弱っている人に適しています。

狩猟型のデメリットとしては、土壌汚染や海洋汚染が進む環境で、
動物が有害物質を摂り入れてしまうということです。
例えば、肉にホルモン剤が使われていたり、魚に水銀が含まれていると
いうことは、皆さん知っている通りです。

ですから、食材の質を考えずに食べ続けていると、栄養は十分足りて
いるにも関わらず、汚染物質のせいで体調を崩してしまう
危険性がある訳です。

農耕型と狩猟型には、どちらもメリットとデメリットがありますから、
どちらが適しているのかは個人個人違います。
また、同じ人であってもコンディションによって変わってきますので、
色々試してみてください。





今回の内容は以上です。

本文中に、サンドウィッチの製品表示画像を貼り付けましたが、
私は数年前からサンドウィッチがケミカルな味がして食べられません。
ここで改めてサンドウィッチの原材料を紹介します。

【ハムカツサンド 原材料名】
・ソース付ハムカツ
・パン
・焼そば
・焼キャベツ
・マヨネーズ
・マスタード
・イーストフード
・乳化剤
・V.C(ビタミンC)
・かんすい
・調味料(アミノ酸等)
・酸味料
・pH調整剤
・グリシン
・酢酸Na
・酸化防止剤(V.C)
・糊料(アルギン酸エステル、加工澱粉、増粘多糖剤)
・加工澱粉
・香辛料
・甘味料(カンゾウ)
・クチナシ色素
・カラメル色素
・香料
・発色剤(亜硝酸Na)
・くん液(一部に小麦・卵・乳製分・大豆・鶏肉・豚肉・もも・りんご・
     ゼラチンを含む)




マスタードの後ろに/と書かれていますが、
この/以降に食品添加物が表示されていて、食品中の添加物に占める
重量の割合の高いものから順に、原則、当該添加物の物質名で
表示されているようです。

これだけ多くの不自然なものが使われているのであれば、私の味覚は
正しいのだと思います。
全然おいしいと思わないので、私にとっては食べられる方が
不思議なのですが・・・・

売れてるんですよねぇ~

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