#4重度のうつ高校生だった私はコーヒーの日本チャンピオンになる夢を見た
この私の自己紹介シリーズは
自分でも引くほど多い挫折や失敗を繰り返しても、
人生は何度でもやり直させて頂けること。だから大丈夫。
というメッセージを込めています。読んで下さった方の心がちょっとでも軽くなったり、気持ちがほんの少し楽になる瞬間がありますように。
前回の記事では
というお話でした。今回も引き続き、中学不登校と高校退学を経て私がその後どうなっていき、何を得たのかに焦点を当ててゆきます。
卒業式は豪華♡暴走族パレード付き?!
転入した通信制高校では、ご年配の同級生たちは勿論のこと、ヤンキー夫妻が子連れで授業を受ける姿(!)、夜のプロフェッショナルお姉様方に少年院帰りの同級生(!!)、撮影や稽古で忙しい芸能関係の方々(!!!)など、Allメンバー全員事情アリ。卒業式には暴走族の方々がお仲間の祝杯に駆け付ける。そんなちょっと普通じゃない高校に転入した訳ですが、
通院途中、車の中から街で高校生を見かける度に「私も制服が着たかった」「普通の高校生になりたかった」と、彼らを羨ましく思っていました。
社会からはじき出され、普通に生きられない自分を、価値が無いどころか、家族のお荷物のようにも感じていました。
「今晩耐えられなかったら明日死のう」と1日1日を生き延びた
(※ここから先はうつ病の症状を言語化したので、メンタルが今きつい方はスルーして下さい!すみません!)
札幌での高校生活2年目3年目、秋が来るたびに私のうつ病は年々悪化し、心療内科で処方される薬は増える一方。副作用でさらに頭や体が重く、ベッドから起き上がれない日々が続きました。
ベッドから這い出てトイレに往復する以外、寝たきりの生活。当時の私の世界は、ベッドから見上げる天井の白さ、鉄格子のような窓枠と、その窓から見える薄暗い冬の空のみ。
その現実が悲しくて、一生このまま親に面倒を見てもらう、寝たきりの人生を送るんだと思うと涙が溢れ、自分の人生に絶望していました。
目を覚ます度に、うつ症状としてまるで自分の家族を亡くしたかのような、救いのない悲しみの感情が発生し、苦しくて泣き叫び、発狂して叫んでも心は楽にならず、息をするだけで辛い。高校3年の冬には、辛すぎて人格が乖離する症状も現れ始めました。
ただただ楽になりたい。「今晩、この苦痛に耐えられなかったら明日死のう」と思うと一瞬心が楽になる。それだけが希望で、地獄のような一日一日を、春が来るまで耐え続ける高校生活でした。
壮絶な闘病生活の中で私が欲し続けたもの
「自分には将来がない」
「一生、夢を持つことは出来ないんだろう」
「私が生きている意味は何だったんだろう」
ベッドの上で、苦痛に顔をゆがめながら、
”自由、将来、夢、普通の生活、生きる意味”
これらを手にすることが出来ない悔しさや悲しさが胸の中にどんどん蓄積されていきました。自由を奪われ、夢を持つ権利が失われた喪失感や、ぶつけどころのない憎悪の気持ちがどんどん増殖し、身体の内側を蝕んでいくようでした。
ですがのちに、ここで生まれたこの圧倒的な悔しさと深い喪失感は、二十歳になったあと、私が夢を描き続ける「原動力」となり、徐々に私の人生に奇跡を起こし続ける大きなエネルギーへと変化していきました。
東京に戻り回復した空っぽの高校生4年生
札幌6年目を迎えようとした春。東京に帰ることが決まりました。寒い北海道から東京に戻ると、毎年秋に発生していた冬季うつ病の症状は見事に消え失せました。
さらに私は引っ越しをキッカケに、自分をうつ病に至らしめた本当の根本原因とも決別することが出来ました。(根本原因について書くとまた別ジャンルのnoteを立ち上げなあかんのでここでは省略♡)
そうして私は回復し、死ぬことなく高校を卒業しました。
過去の自分のために、とびっきりの将来を用意してあげたい
東京に戻ると、うつ症状は発生しなくなったのですが、それでも無数の大きな傷跡が痛むような日々でした。胸にぽっかり空いた穴や孤独感、泣き叫び続けた壮絶な闘病生活がトラウマにもなっていました。
賞賛、成功、栄光、注目、大観衆からの拍手、メディアでの活躍。
回復したけれど、中身が空っぽだった私が欲したものはそんなイメージでした。
失った十代を取り戻せるほどの特別な体験を欲し、存在が「無」だった分、脚光を浴びるような特別な人として認められたかった。「失った月日を何倍もの光で取り戻したい」。
長らくそんな飢えや渇きがありました。
心身が回復した高校卒業後は、興味のあった調理学校への進学を選び、ここから、外の世界での私の冒険が始まりました。この後の私は食やコーヒーへの情熱、コーヒーが人と人とを繋げる力に出会っていきますが、それはまだもう少し先のおはなしおはなし。
重度のうつ高校生が日本チャンピオンになる夢を持てたまとめ
さ~て長くなっちまいました!ここまで読んで下さる方がいらっしゃるだけで、本当に本当に感謝です!!ありがとうございます!
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