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60代の夫が男の子の父親になれた日

60過ぎの夫の日課は朝と夕方の散歩だ

私も時々お供する

でもなぜか夫が一人で散歩している日に限って

ハプニングに出会す (なんでだろう? 不思議だ)

そんな夫が一人で散歩していたある日

近所の公園近くの道で

とてつもなく大声で泣いている男の子を発見した!

慌てて駆け寄ると、派手に転んだのか足から血が出ている 😱

よく見ると顔も擦りむいていて

とっても痛そう

その子はただただ泣くばかりで(知らないおじさんが近づいて来て余計に恐かった可能性もあるが)夫もどうしたものかと慌てたらしい

でもようやくなんとか名前を聞く事ができて

その子がランドセルを背負っていたから、小学生なのもわかったが

家の電話番号はわからないと男の子・・・

そこで夫は考えた

『小学校どこ?』

うちの近所には二つの小学校がある

その子はそのうちの一つの小学校の名前を言った

スマホで検索して(便利な世の中になったもんだと夫は後で言ってたが)

小学校に電話してその子の名前を告げると

すぐに担任に繋がり10分くらいで駆けつけてくれた

担任の男の先生がとても小柄で、一緒に来た保健室の女の先生が彼より大柄だったと、なぜか夫はそこを強調して話した

話のオチをつけたがる関西人らしいなと思う

そのあとは夫が状況を説明して、男の子を先生たちに任せて

夫の人助けの(大袈裟かもしれない)話は終わる

その話を聞いた私は

「パパ、今日はええことしたやん、えらいやん!」

と一応私は夫を褒めた

その夜、夫がもじもじしながら(こんな時はいつも嬉しいけど泣きそうな事をいう時だ)私に向かって言った

「怪我した男の子には悪いけど、今日嬉しかってん。」

「なんで?」とわたし

「なんかその男の子のお父さんになった気持ちになれてん」と


うちは娘が二人いる

あんまり活発な娘たちではなかったから

男の子よりは怪我することも少なかった

うちの娘が小さい時は夫は出張が多く、帰宅も遅く

あんまり子供にかまってやれなかった

色々あって今早めにリタイヤして時間ができたけど

夫の場合は

子供孝行したい時に

子は成人   

夫はちょっと寂しかったのかなと初めて思った

そして、なんだか私もその子に感謝したくなった

「痛かったやろうけど、一瞬 息子になってくれてありがとう」

そんな夫が私は好きだ



注)一部 関西弁になっております事をご了承下さい。


今日は初めてですが短いお話を書いてみました。(実話です)


子育てはかわいいだけではないですよね。

しんどい時も多々あります。

もし今、あなたが子育て中ならお子さんとの触れ合いをぜひ大切にして欲しいと思うんです。(もちろん、大切にされているとは思います。)

無我夢中で子育てしているとき、私はこれが永遠に続くように感じていました。

でも今になってわかりました。

子育って期間限定なのかもしれません😃

できるだけ可能な限り子供たちと関わることで、自分もいろいろなことに気づかされ、知らないうちに成長させてもらっていた私。

そしてそれは今では私の宝物になりました。

もともとわがままな性格だった私が、もし子供を授かっていなければ

わがままなおばさんのままだったかもしれません。

私も子供たちと共に寄り添って楽しんだり悩んだりしてきました。

現在進行形でもありますがまだまだ成長させてもらっています。

そしてその経験や思い出がとても愛おしく感じられる。

それだけでも幸せなのだと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございます💖

拙い文章、表現ですがもし良かったと思われましたら

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