脚本:初恋はキャンパスで

ラブストーリーの脚本作りました。
本文は下記、pageから閲覧可能です。

<登場人物>

男子中学生:主人公

女性新任教師:専攻は英語

画材店店主:画材店店主

<あらすじ>

女性新任教師に恋する男子高校生。彼女の授業中にいつも彼女の絵を描いている。恋心をどう表現すれば良いかわからず、絵を描いて発散させている。ある時、彼女の絵を本格的に描きたく、画材店に訪れる。その時ある絵を見つけてしまう。女性新任教師によく似た絵だった。綺麗な絵という感動と同時に、こんな綺麗な絵を描けるという嫉妬心。彼女との恋仲だと感じてしまう嫉妬。複雑な感情が入れ混じってしまう。男子高校生はその絵を見てどのように行動するのか?彼女に思いを伝えることができるのか?絵の作者との関係は?複雑な感情の中で、絵を描き続ける少年の今後は?


<本文>

<授業中・教室>

新任教師の授業を受ける男子中学生。

教師「~~することは~~だ。というの英語では、このように言います。」

教師の授業を横に、ノートに彼女の絵を描く男子高校生。

<画材店・放課後>

画材店に訪れる男子中学生。

画材店店主「いらっしゃいませ~」

店内を徘徊する少年。

男子中学生「あっ」

「ある絵」を見つける少年。その絵は女性の絵。新任教師によく似ている。

少年の前に通りかかる店主。

店主「あーこの絵ね。海外の絵なのよ。確かイギリスだったかな。ちょっと傷ついてるでしょ。今度レストアするのよ。」

男子中学生「…」

<回想・授業中>

新任教師「初めまして、英語を担当します。イギリスで留学していました。よろしくお願いします。」

授業を聞く男子中学生。

回想終わり。

<再び画材店>

男子中学生「…」

黙って帰る。男子中学生。

店主「ちょっちょっと、どうしたの?それお会計済んでないよ~。」

<授業中・教室・別の日>

新任教師「えーっと、前回やった不定詞についてです。」

いつも通り、彼女の授業中に彼女の絵を描く男子中学生。しかし、その絵は乱れている

<画材店・放課後>

再び、画材店に訪れる男子中学生。「あの絵」の売り場に行くが、あの絵はない。店主が歩み寄る。

店主「あーまた来たの。あの絵ね。今レストア中なのよ。」

入店時の呼び鈴「からんからん。」

新任教師が入店。店内を散策する。歩み寄る店主。少し離れで聞く男子中学生。

店主「何かお探しですか?」

新任教師「あっ、絵を探してるんでけど、ありま」

男子中学生「先生!」

新任教師「あれ〇〇くん。どうしたの?」

男子中学生「いや、画材道具を買いにきました!」

新任教師「そうなんだ。絵が好きだもんね。いつも、授業中、絵描いてるでしょ。バレてるんだからね!私の授業ではいいけど、他の先生の授業ではやらないでね!」

顔が赤くなる男子中学生。

男子中学生「あっ、あの、ぼっぼ僕、帰ります!」

店主「ちょっちょっと、それお会計済んでないよ~。」

方向転換するして会計を済ませる男子中学生。

男子中学生「さよなら!」

店主「今どきの若者はわからん。」

<画材店・土曜日>

画材店に入店する男子中学生。そこにはレストアした絵画が。

店主「あれ!?また来たの!そうそうレストア終わったのよ。この絵。ていうか、ちゃんとお会計済ませt」

男子中学生「あの!この絵、買う!じゃない少し借りてもいいですか!」

店主「えっ!?借りるったって」

男子中学生「ありがとうございます!」

絵を無理やりとり、そのまま店内を出る。

店主「えっおお会計。」

店内に出る店主

店主「もーちゃんと返すんだよ!聞いてないし」

別の方向から新任教師が入店。

店主「あ、いらっしゃい」

新任教師「あの絵を探していまして、昨日の絵をー。」

店主「あー、持ってちゃったのよ、ほらあれ」

少年を指差す店主。

新任教師「あれ!?〇〇くん!?」

店主「全く、最近の若者は。そういえばああの絵、先生に似てるよね。」

新任教師「そうですか~。実は、」

<授業中・教室>

新任教師の授業を受ける男子中学生。

教師「じゃあ、前回の復習から」

いつも通り、教師の授業を横に、ノートに彼女の絵を描く男子高校生。だが、その絵は、乱れまっくている。

<放課後・廊下>

新任教師「あっ〇〇くん、ちょっと」

新任教師に気づいた男子中学生。

男子中学生「あっ!」

逃げるように帰る男子中学生。

<授業中・教室・次の日>

新任教師「じゃあ、今日は小テストを行います。」

男子中学生の席は空いている。

<男子中学生の部屋>

部屋を真っ暗にして、「あの絵」を眺める男子中学生。

<授業中・教室・次の日>

新任教師「今日から、新しい単元に入ります。」

男子中学生の席は今日も空いている。

男子中学生の席に新任教師が立つ。

<放課後・廊下>

他生徒「先生、さようなら~」

新任教師「はい、さようなら。」

廊下を歩く新任教師。廊下の角を曲がる。

そこには、男子中学生の姿が。その手には「あの絵」が。

男子中学生「あの!先生。」

女性教師「あっ〇〇くん」

新任教師「どうしたの?昨日は?学校休んで?

男子中学生「先生。ごめんなさい。今日は、この絵を届けに来たんです。先生この絵、探してたでしょ?先生にそっくりで。」

先生に「あの絵」を渡す。

受け取る。新任教師。

新任教師「ありがとう。この絵探していたの。」

男子中学生「あの、先生。その絵、、先生にそっくりで。僕、いつも先生のこと書いていて。その絵を見つけて。当たり前だけど、自分の絵より綺麗で、、どうしたらいいかわからなくなって、あの店から持ってちゃって。」

新任教師「いつも絵を描いているのは知ってるよ!ちゃんと授業聞いてよ」

男子中学生「ごめんなさい。」

新任教師「この絵を描いた人。イギリスの画家さんなのよ。」

新任教師「いい人で、こんな綺麗に描いてくれたのよ」

男子中学生「先生。その人のこと好きなんだ。」

新任教師「そうね。好きね。」

男子中学生「!!やっぱりそうなんだ。先生とその画家さん付き合ってるんだ。」

がっかりする男子中学生。

男子中学生の話を聞き笑う新任教師。

新任教師「ははははははは、はぁ。」

笑いが収まる新任教師。

新任教師「はぁー。好きだけど、付き合ってはないよ!」

男子中学生「?その人に絵を描いてもらったんじゃないの?」

新任教師「違うよ。この絵、私に似てるけど、違うよ。私のお母さん。」

男子中学生「えっ!?」

新任教師「描いたのは、私のお父さんよ。イギリスに今いるの。絵もイギリスのお父さんの実家の方にあったんだけど、お母さんがどうしても見たくて、届けてもらったの。結構古くて、あの画材屋さんでついでレストアしてもらったのよ。自分で取りに行けばいいのに、わざわざ私に頼むから、お母さん。」

安堵する男子中学生。

続けて新任教師

新任教師「昔は絵のモデルをやってたみたい。お母さん。それで、今のお父さんが画家で。その時付き合った見たいね。」

新任教師「いいよね。そういう出会いって、ドラマとか映画みたいで。そんな出会い憧れるよね。綺麗に描けてるし。いつか私も描いてもらいたい。」

先生の話を聞く男子中学生。

新任教師「とにかく、届けてくれてありがとう。」

男子中学生「実は、その絵、あの店から借りてきて、、」

新任教師「もうそうなんだ。だめでしょ。商品なんだから。

男子中学生「ごめんなさい。」

新任教師「もう、画材屋さんには私から言っておくから。」

男子中学生「あ、ありがとうございます。

ごめんなさい。」

新任教師「じゃあ、明日はちゃんと学校来るのよ。」

男子中学生を背に廊下を歩こうとする新任教師。

男子中学生「ああの!」

振り返る新任教師

男子中学生「先生!いつか僕もキャンバスで先生を!」

(了)

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