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📙HR Tech(HRテック)業界📙今後の予測と注目ベンチャー【明解テック系解説vol.1】

HRテックの概要について

そもそもHRテック(Human Resources Technology)とは何でしょうか。Human Resourcesは日本語で人事を指す言葉で、つまる所HRテックとは人事×テクノロジーという意味です。

人事を自動化するためのソフトウェアなどの事をHRテックと呼びますが、人材獲得や人材管理だけでなく、業績や福利厚生などの管理もHRテックに含まれます。

HRテック自体は2000年代前よりある概念だったのですが、近年急速に注目され始めています。その理由としては新型コロナウイルスによる感染拡大が挙げられます。特に採用やリモートワーク分野では、HRテックのニーズが大きく高まっている事がわかります。

新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受けて、貴社のHRテクノロジー活用のニーズや度合いに変化
日本の人事部 HRより引用

HRテックの事例

おそらく現在の日本でもっとも一般的なHRテック事例は「データドリブン人事」でしょう。データドリブン人事とは、企業が収集した人材のデータをAIなどを用いて分析をして、その結果を経営判断に反映する事です。

データドリブン人事を用いる事で新たに従業員を採用する際に、どのような人材が必要かを明らかにしたり、人材配置を効率的に行う事ができます。

日立製作所はとても早い段階からデータドリブン人事を活用していた企業です。

日立製作所は採用課題として社員のスキルの傾向が偏っている問題を抱えていました。そのため日立製作所ではビッグデータ解析を用いて社員の傾向を分析しました。

その結果、価値提案ができる社員が少なく、課題解決のできる社員が不足しているという問題が発見できました。そのため選考の段階で、価値提案を重視する方針を決める事で価値提案ができる社員の内定率を増加させる事に成功しました。

またHRテックを代表する企業として、オラクルが挙げられます。オラクルはOracle Cloud HCM(Oracle Cloud Human Capital Management )と呼ばれる人事労務管理システムを提供しています。

Oracle Cloud HCMが他のサービスと比較している点は大きく2点あり、まず一点はオラクルが保有するデータセンターによって、クラウドサービスでありながら、高い機能性を持っている事です。

またDynamic Skillsなどの機能などでは、AIによるスキルエンジンなどを行い、従業員のスキルなどを包括的に管理するシステムが整っています。

これらの事例を見てわかる事は、HRテックは以前より注目されていた分野でしたが、近年になってより注目されているという事です。新型コロナウイルスによるパンデミックだけでなく、AIなどの技術革新なども大きく影響しています。

HRテックの今後

HRテックの市場規模

デロイト トーマツ ミック経済研究所による調べでは、2022年のHRテック領域の市場規模は764億円になる見込みとされています。

採用管理クラウド業界はオンラインでの採用活動が一般化した影響で導入率が高く、労務管理クライド業界は電子申請の義務化などの影響で急激な成長を見せています。

今後注目のトレンドワード

  • ワークエンゲージメント

  • リモートワーク

  • ゲーミフィケーション

ワークエンゲージメント
仕事に対してポジティブな心理状態でいる事をワークエンゲージメントが高いと言います。特に業務でのストレスを減らすためのソーシャルサポートの領域でHRテックの活用が注目されています、

リモートワーク
新型コロナウイルスの感染拡大によって一般化されてきた概念です。リモートワークではやはり人材評価が難しく仕事量やスキルなどを計測可能なHRテックの活用が進められています。

ゲーミフィケーション
これはゲームで使われてきた概念を仕事などに活かす事です。例えば人事評価の際に、「魔法使いタイプ」「賢者タイプ」などゲームの役職を用いて性格のタイプ別診断をおこなったりなどです。

HRテック 注目ベンチャー企業3選

株式会社Branding Engineer

独立支援サービスの「MIDWORKS(ミッドワークス)」やエンジニア特化型のダイレクトリクルーティングサービス「Tech Stars(テクスタ)」などを運営している企業です。

2020年には東京証券取引所マザーズに上場している他、クラウドワークスから出資を受けるなど急成長を遂げている企業です。

>>>Branding Engineer

株式会社カオナビ

クラウド人材管理システムの「カオナビ」を提供している企業です。こちらも2019年に東京証券取引所マザーズに上場しています。

「カオナビ」はその名の通り人材情報を顔写真付きで一元管理するシステムが特徴で、人事の見える化を行う事が可能なサービスです。顔写真とスキルや経歴などが結び付けられ社内の人事評価をダイレクトに行う事ができます。

>>>株式会社カオナビ | 企業情報、採用、IR情報

ワークスタイルテック株式会社

ワークスタイルテック株式会社はまだ2016年設立のまだ未上場の企業です。
2020年より「WelcomeHR」の提供を開始しました。

「WelcomeHR」は労務管理システムの中でもスマホで完結できる事が特徴で、導入コストが低く機能がシンプルなため今まで労務管理システムに踏み切れなかったユーザーから支持を集めています。

>>>アルバイト労務管理 | WorkStyleTech株式会社

まとめ

HRテック領域は今後とても成長をすると見込まれます。リモートワークなどの働き方が普及し、新しい人事評価が求められている他、AI分野などの技術により今までできなかった事が可能になってきました、

人事の分野は、企業によってニーズが大きくこなるためこれからも新たなスタートアップ企業が誕生する可能性も大いにあり、今後の動向に注目です。

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