見出し画像

ワクチン打つ前に!5分で新型コロナワクチンすべて理解できる「ワクチン光と影」

あなたが打つのは、ファイザー社製?、モデルナ社製?それともアストラゼネカ社製?

最近では新型コロナウィルスワクチンの話題で持ち切りです。
「どのメーカーのワクチンがいいのか?」「いつ打つか?」「打ったら痛いの?」など疑問は尽きませんが、そもそも新型コロナウィルスワクチンの仕組みはご存じでしょうか?
例えば、ファイザー製と、アストラゼネカ製ワクチンの違いとか、わかりますか?

自分は、予約状況とか、副反応の辛さとかを気にする前に、ワクチンそのものについて理解する必要があると思うんです。
だって、自分の体の中に入れるんですよ?

ワクチンに関しては、色々な情報が溢れかっている状況ですが、一旦基本に戻り、今回の新型コロナウィルスワクチンの仕組みを理解しようではありませんか?
まずは、ワクチンの基本から説明したいと思います。
まずはコレ。

メーカによるワクチンの違いは、とても大きい。
まったく別物と考えるべき。

「ファイザー社製の方が出来が良い」とか「アストラゼネ社製は副反応キツイ」とか、そういうレベルではないんですよね。
もう、赤いたぬきと緑のキツネっていうレベルの話じゃないんです。

まず、新コロナウィルスワクチンは、従来のワクチンとは、まったく別物です。
さらに、ファイザー社製/モデルナ社製のワクチンと、アストラゼネ社製のワクチンは、まったく別物です。

例えるなら、機関車と電車とリニアモーターくらい違うという感じです。
つまり、目的は同じですが、そこに行くための動力が全く違う、ということになります。

画像14

とはいえ、ニュースの情報って、こんなレベルですからね。
謎の有効性とか、保存するときの温度が違うのねとか、こんな情報では、テレビしか見ない人がわかる筈がないですよね。

画像1

ちなみに、厚生労働省HPに書いてあった、新型コロナウィルスワクチンについてのQ&Aです。これ読んでわかりますか?

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは新しい仕組みのワクチンということですが、どこが既存のワクチンと違うのですか。

ウイルスのタンパク質をつくるもとになる情報の一部を注射します。
それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。
これまで我が国において使用されていたワクチン(不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、ペプチドワクチン)はウイルスの一部のタンパク質を人体に投与し、それに対して免疫が出来る仕組みでした。
mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンでは、ウイルスのタンパク質をつくるもとになる情報の一部を注射します。
人の身体の中で、この情報をもとに、ウイルスのタンパク質の一部がつくられ、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。
厚生労働省HPより
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0021.html

新型コロナウィルスワクチンの違いについて

それでは、さっそくワクチンの仕組みについて説明してきます。
まずは、この3 つのワクチンがあることを覚えてください。
【1】従来のワクチン       =「不活化ワクチン」
【2】ファイザー社製/モデルナ社製=「mRNAワクチン」
【3】アストラゼネ社製      =「ウイルスベクターワクチン」

これらのワクチンの仕組みを説明してきますね。
といっても、普通に説明しても面白くないので、思いっきり、独自解釈して説明しようと思います。

【1】不活化ワクチン(従来のワクチン)

本物のウイルスを、直接体内にいれます。
でも安心してください。感染能力を失わせた状態にしています。(不活化、殺菌)
つまり、ウィルスの死体を投げ入れているようなものです。

画像13

メリット
ウィルスは死んだ状態なので、ウイルスが増殖することがありません。
今までワクチンと呼ばれていたものは、ほぼこの不活化ワクチンなので、
過去の実績データも豊富です。

デメリット
・得られる免疫力が弱く、追加接種が必要になる。
(免疫系には、液性免疫と免疫細胞の2種類ありますが、液性免疫しか刺激できない。)
・ワクチンに使用するウイルス培養に時間がかかるので、大量生産には限界がある。

【2】mRNAワクチン(ファイザー社製/モデルナ社製)

使い捨ての「設計図」(mRNA)を、人工のカプセルに入れて体内に入れます。
mRNAには、新型コロナウイルスの情報が入っており、人間の細胞で新型コロナウィルの偽物(これを抗原と言います)をつくらせよう、というワクチンです。
今回の新型コロナウィルスワクチンで、初めて認可されました。

■mRNAから、抗原(新型コロナウィルの偽物)を作る方法
最終手目的である新型コロナウィルスの抗体(対ウィルス細胞)をつくるために、まず抗原(偽ウィルス)を作ります。
従来、抗原はワクチン(不活性ワクチン)の中に入っていましたが、今回の新型コロナウィルスワクチンからは、ワクチン接種した人の体内でつくることになります。

抗原はタンパク質です。
通常は、以下の図のように、DNA ➝ mRNA ➝ タンパク質という順番で作られるのですが、mRNAワクチンでは、途中段階のmRNAに書き込んでしまおう、という方法です。

画像12

画像:https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2102/26/news061_4.html


【勝手なイメージ図】
① 人の細胞お母さん。
ある日、知らないうちに、mRNAを注射されてしまいました。

画像7

② 妊娠しちゃった?!
誰の子だ、俺の子じゃねえぞ。
私も知らないわよ!

画像6

③ 抗原(偽新コロナ)を排除して免疫を獲得します。
 しばらくすると、また同じようなのがやってきました。
 まだ顔を覚えているので、とうぜん排除しちゃいます。

画像6

新技術のポイント
mRNA(設計図)を使うには課題がありましたが、新技術で解決したようです。
課題①:mRNAは、非常に壊れやすく、直接体内に入れることが難しい。
➝ mRNAを、人工の被膜(脂質微粒子:PEG)で包むことで解決。

画像11

課題②:mRNAは、細胞内に入れても、すぐ分解されてしまう。
(基本、mRNAは使い捨ての設計図なので、1回しか抗原を作れない。)
➝ 分解されるはずのRNAを、分解されないように改造して解決

メリット
・ワクチン用にウィルスを培養する必要がないので、安価に大量に生産できる。
・mRNAだけ使用するので、他の感染症や病気などを引き起こす心配がない。
・得られる免疫力が多い。(液性免疫と免疫細胞を同時に刺激できる。)

デメリット
・mRNAは不安定なので、保管温度(-70℃)の調整が難しい。

mRNAワクチンの歴史
原理は、1990年代に発見され、2012年から複数のRNAワクチンの臨床試験が始まっていたのですが、いずれも実用化までには至っていませんでした。
国立感染症研究所のHPの内容です。

1990年にルシフェラーゼをコードしたmRNAをマウスの筋肉へ直接注射すると, 筋肉でルシフェラーゼ活性を認めることが発見された2)が, これが外来性のmRNAを生体内で翻訳・発現させるというmRNAワクチンのコアコンセプトの実証となった。
mRNAワクチンの利点としては, 感染性がない点, 細胞成分等の混入がない点, 細胞性免疫の惹起, アジュバントが必要ないこと, 生産が安価で比較的簡便であること, などが挙げられる。
しかし, RNAやキャリア分子の不安定性, 強い副反応, そして生体内での翻訳・発現効率などのハードルがある。

【3】ウイルスベクターワクチン(アストラゼネ社製)

生きているウイルスを、新型コロナウイルスの情報の「運び屋」として使います。
「運び屋」ウィルスは、人の細胞に感染します。
「運び屋」ウィルスに感染した人の細胞は、新型コロナウィルの偽物(外側だけ)をつくるようになります。
このワクチンも、今回の新型コロナウィルスワクチンで、初めて認可されました。

【イメージ図】
① 既婚の女性、ついつい不倫してしまう。

画像7

③ 妊娠しちゃった!(ヤバ)
誰の子だ、俺の子じゃねえぞ。
私も知らないわよ(目をそらす)

画像11

④ 抗原(偽新コロナ)を排除して免疫を獲得します。
 しばらくすると、また同じようなのがやってきました。
 まだ顔を覚えているので、とうぜん排除しちゃいます。

画像6

⑤ でも、不倫相手とは、そのあとも、密会したりするかも・・?
(アデノウィルスのDNAが、人の細胞のDNAに書き込まれる可能性あり)

画像10

新技術のポイント
「運び屋」とされた生きたウィルスは、チンパンジー由来の風邪ウィルス(アデノウィルス)で、人間の体内では増殖しません。
つまり、優秀な遺伝情報の配達人のようなもの。
治療したい病気によって、アデノウィルスに入れる遺伝子情報を変えるだけで、勝手に人の細胞に遺伝子情報を送ることがでるので、今後も、様々な病気に対して活用できます。

メリット
・ワクチンの保管条件、人間の細胞への侵入力(感染)が安定している。
なにしろ、生きているウィルスを使用するから、自然の法則で感染させることができます。
・どんな遺伝子情報でも差し換えが容易で、すぐに生産できる。
(既存不活化ワクチンは、対象ワクチンごとに弱体化・不活化する必要があり、開発時間がかかる)
・1回の接種で、かなりの抗体が作られる。(恐らくmRNAワクチンよりも効果が大きい)

デメリット
・2回目以降のワクチン接種の効果が減る可能性がある。
(「運び屋」であるアデノウィルスに対して免疫が作られると、接種2回目にアデノウィルスが体内に入った途端に、抗体細胞に捕まってしまうため。)

ウイルスベクターワクチンの歴史
開発は、1990年代から始まっていましたが、重大な副反応が報告され、実用化は進まず、2019年に初めて認可された物が出てきたようです。
国立感染症研究所のHPの内容です。

ウイルスベクターは, もともと1990年代初頭に欠損遺伝子を導入する遺伝子治療のツールとして開発が始まり, 大きな期待を呼んだ。
しかし, 1999年にアデノウイルスベクターを使用した遺伝子導入治療の治験に参加していたオルニチントランスカルバミラーゼ欠損症罹患男性が, 接種4日後に死亡するという事例や, 2002年にはX連鎖重症複合免疫不全症に対してレトロウイルスベクターによりアデノシンデアミナーゼ遺伝子をex vivo導入した造血幹細胞を移入する治験において, 原疾患は治癒したものの, 遺伝子導入された細胞由来の白血病を発症した事例が報告され, ウイルスベクターで起こる重大な副作用に対する懸念からウイルスベクター療法の実用化は進まなかった。
しかし, これらの負の歴史を乗り越えて, 2019年に感染症に対するウイルスベクターワクチンとして初めて, エボラウイルス病に対するrVSV-ZEBOV(VSV: 水疱性口内炎ウイルスをベクターとして使用)が欧米で承認されている。

ウイルスベクターワクチンの利点としては, 抗原タンパク質発現の安定性, 細胞傷害性T細胞応答誘導, アジュバントが必要ないこと, などが挙げられる。

新型コロナウィルスワクチンは、最新技術の結晶。
でも、ちょっと気になる不安材料

新型コロナウィルスワクチンは、従来は世界中の工場でつくっていた抗原を、接種した人の体内で作らせることによって、今まででは想像もできなかったスピードと量のワクチンを、全世界に向け供給できるようになりました。
ワクチンの最新技術の成果。まさに人類の英知ですね。

...でも、成果は素晴らしいですが、当然、そんなにすぐに実用化しても大丈夫なの?という不安が感じますよね。

とうわけで、新型コロナウィルスワクチンで、懸念されている要素を挙げていきたいと思います。
ただ、ここで挙げているのは、あくまでも推定されていることで、認定されて事項ではないことを、ご了承ください。

■mRNAワクチン(ファイザー社製/モデルナ社製)の懸念
・人工の被膜(PEG)が、激しい副反応を引き起こす
mRNAを体内に入れることを可能にした、人工の被膜(PEG)ですが、これが激しいアナフィラキシーショックを引き起こす原因ではないか?と言われてます。

・改造されたmRNAが、意図しない影響を及ぼさないか不明
1回タンパク質をつくったら分解される筈のmRNAを改造して、mRNAの寿命を延ばしました。
このおかげで、1回のワクチン接種の効果を増やすことができたのですが、この改造mRNAが、その意図したこと以外に影響あるのか、まだ一斉不明なのです。

■ウイルスベクターワクチン(アストラゼネ社製)デメリット
・抗原の生産数が多すぎることによる体の負担増
抗原(新コロナウィルスの偽物)をつくる能力が非常に高く、それが副反応が激しくなっている原因かもしれません。
公式発表によると、1回の接種分に2.5億個以上のウイルスベクターワクチンが入っているので、結果体内で生産される抗体数は天文学的な数値になるようです。(2.5億×??)
アストラゼネ社製ワクチンといえば血栓問題が有名ですが、大量に作られる抗原の数が問題なのかもしれません。

人間の細胞のDNAに、アデノウィルスのDNAが書込まれる可能性
アデノウィルスが人間の細胞に侵入したとき、アデノウィルスが持っている「抗原(偽新コロナウィルスワクチン)を作れ」というDNAを、人間の細胞のDNAに、組み込んでしまう可能性があります。
そうなると、一生涯、新コロナウィルス用の抗原が体内で生み出されてしまいます。
そうしたら、2回目以降ワクチン打たなくて良くなるからラッキー?
いやいや、そんな状態になったら、自分の免疫細胞が、自己の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患になってしまいます。

岡田名誉教授(医学博士)のHPより抜粋

多くの専門家は「アデノウイルスはDNAへの組み込みをしないので安心」と述べています。
しかし最近の動物実験で、この説は覆されました。
結論だけ言えば組み込みは必ず起こり、ワクチン接種を2回受けると、肝臓だけで96か所に組み込みが起こる計算が成り立ちます。
つまり、このワクチンに含まれるコロナのトゲトゲ蛋白を合成する遺伝子は、あなたのDNAの中に永久に残ってしまう可能性があるということです。【参考文献】
1) Stephen SL, et al., Chromosomal integration of adenoviral vector DNA in vivo. J Viol 84: 9987-9994, 2010.

https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

先に紹介した、国立感染症研究所のHPの内容でも、こう記載されています。

ウイルスベクターワクチンの利点としては, 抗原タンパク質発現の安定性, 細胞傷害性T細胞応答誘導, アジュバントが必要ないこと, などが挙げられる。

しかし, 使用するウイルスベクターによっては, ヒトゲノムへのウイルスゲノム挿入変異による発がん, ウイルスベクターに対する既存免疫によるvaccine failure, ウイルスベクターそのものによる病原性, 低力価, などのハードルがある。

新コロナウィルスワクチンのデマについて

新コロナウィルスワクチンは、デマが酷い。
しかもバリエーションがあって、なかなか楽しめます。
では、いくつか検証していきましょう。

「5Gが新型コロナウイルスを感染拡大」
5Gデマは、新型コロナウィルス以前からバリエーション豊富な、正統派陰謀論なので、今回もその派生かと思われます。

「ワクチンを打ったらチンパンジーになる」
アストラゼネ社のワクチンが、チンパンジーに感染するアデノウィルスを使っているところから由来しているのでしょう。
まあ「チンパンジーの細胞を打ち込まれるぜ!」と言われたら、良い気はしませんけど、チンパンジーが感染するウィルスは、人間には感染しないという性質を使っているので、それはしょうがないよね。

「ワクチン接種で身体にマイクロチップが埋められ追跡される」
「ワクチンを打ったら磁石が腕にくっつく」
これも陰謀論かと思いますが、ちょうど金属片の異物混入(2021年8月28日)が発覚したばかり。
マイクロチップはまだそんな技術自体がないので、まだ現実的ではありませんが、金属片については、ちょと不安になってきましたね。
そもそも、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネ社も、情報を一切公開していないので「ない」とも言い切れないところが、微妙なんですよね。

「ワクチンで不妊や奇形児が生まれる」
厚生省のHPには、このように記載され、エビデンスとなる米国の論文も掲載されています。

日本で承認されている新型コロナワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。妊娠中の時期を問わず接種をおすすめします。米国では妊娠中・授乳中・妊娠を計画中の方について、下記のような見解やエビデンスが示されています。

また、河野規制改革担当相も、テレビ番組でこのように発言されているので、問題はないのでしょう。

『コロナワクチンに限らず、どんなワクチンに関しても流されるデマの一つです。これまでのワクチンで、不妊が起きたことはありません。今回のコロナワクチンでも、不妊が起きるという科学的な根拠は全くありません。
~(中略)~
アメリカで行われた3958人の妊婦を対象とした研究で、流産や早産、先天奇形が起こりやすいということがないことも確認されています。』

全部デマです。同じデマがこのコロナワクチンでも流布されているということ」と説明。不安をあおるようなうわさに対して「われわれも『科学的にそういうことはない』という説明をきちんとやっていかないとけない」と対抗する意向も示した。

新コロナウィルスワクチンのデマについて(続き)

新コロナウィルスワクチンのデマの紹介、もう少し続けましょう。

「ワクチンは妊娠に影響を与えない」
え?上で「ワクチン打つと不妊になる」はデマって書かなかった?と思われた人いるかと思います。
はい。確かに、厚生省のHPには「ワクチンは妊娠に影響を与えない」と公表されており、エビデンスとなる米国の論文も掲載されています。
しかし、これ自体がデマである可能性があります。

順を追って説明しましょう。
「ワクチンは妊娠に影響を与えない」と言っている人は、以下のような論理です。

妊婦さんの体への影響も検証済
「さらに、今回の情報がデマであることは、現在はすでに検証されています。まず、コロナワクチンを打った妊婦さんの追跡研究の結果があります。妊娠中の体の不都合や、産まれたお子さんに起こる問題が、ワクチンを打っていない人と打っている人で、発症する確率が全然変わらなかったのです。ですから妊娠中の方が打っても大丈夫だろうと言えます。
(※参考文献「N Engl J Med 2021; 384:2273-2282」

そして、コロナワクチンの臨床試験を受けた方でも、その後妊娠した方はたくさん確認できています。なので、完全に妊娠しなくなるようなことはないと、確実に証明されています。

これらの情報から、このワクチンによって不妊になる、妊娠に影響があるといったことは全く根拠がない、感情に訴えるデマでしかないということがはっきり分かると思います。

今後も常に、製薬企業や外部の科学者が検証を続けますし、もし科学的に妥当なクレームが出てくれば、科学者がしっかり指摘してニュースになります。ですから、公的団体が注意を出さない限りは、こういったデマは、『何を言ってるんだ』と笑って却下してまったく問題ありません」

まとめるとその根拠は、以下2点だとわかります。
①新型コロナワクチンを打った妊婦さんの追跡研究の結果がある。
(※参考文献「N Engl J Med 2021; 384:2273-2282」)
②追跡結果後も、妊娠した人はたくさんいる。

ここに、新型コロナウィルスワクチンと不妊に関して、もう1つの説があります。

いま世界的に流れている噂のひとつが、ワクチンが不妊や奇形の原因になるのではないか、というものです。
6月17日、それを打ち消すかのような論文が米国で発表されたことから、逆に「ワクチンは妊娠に影響を与えない」という誤った情報にすり替わってしまうという珍現象が起きています

その論文は、妊娠中にワクチン接種を受け、無事に出産に至った712人を調べたところ、早産や低出生体重、奇形などの割合が従前の統計値と同じで、増加傾向は認められなかった、という分析結果を報じたものでした。

しかし、分析の対象となった妊婦の大部分(700人)は、妊娠27週以降に接種を受けた人たちであり、対象者も少なく、人種や年齢層も統計値のそれとは異なっていました。発表した研究者も、「この結果は妊婦に対するワクチンの安全性を保証するものではない」と述べているくらいなのです。

【参考文献】1) Shimabukuro TT, et al., Preliminary findings of mRNA Covid-19 vaccine safety in pregnant persons. N Engl J Med, June 17, 2021.

なお、調査の対象人数が4000人ほどだったと報じたメディアがありますが、実際に追跡できたのは前述のとおりでした。

岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

つまり、ワクチン否定派も、ワクチン肯定派も、根拠にしているのは、一つの論文なのが興味深いです。
一言で医学論文と言っても、どこまで証明されたものなのか、どの部門から正式承認されたものなのか様々です。

なので、エビデンス(論文)あるから正しい、という簡単な話にはならないんです。
また「ワクチンは妊娠に影響を与えない」派は、論文以外の証拠として、以下のように言っていますが、少し乱暴ではないでしょうか?

その後妊娠した方はたくさん確認できています。
なので完全に妊娠しなくなるようなことはないと、確実に証明されています。

ワクチン接種した人が妊娠しているか、実際に追跡調査しているわけでなく「単に妊娠した人がいるから」(そりゃ、いるでしょうよ)という理屈だけで「確実に証明されています。」とは。うーん。

エビデンス(証拠)不十分ということで「ワクチンは妊娠に影響を与えない」は、まだデマかなと思います。(本当にデマかどうかわかるのは、今後、妊娠前の女性が大量にワクチン接種してからでしょう。)

ちなみに、その問題の論文が以下です。英語の論文ですが、ブラウザによって自動で翻訳されてみることができます。

Preliminary Findings of mRNA Covid-19 Vaccine Safety in Pregnant Persons
List of authors.
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2104983

「ワクチンの有効率95パーセント」
これは、ファイザー社ワクチンが有効であると、発表されたときの数値です。
え?そこから疑う?という感じですが、、

■有効率は95%➝19%?
このワクチンの有効率を調査した検査には、36,523人もの人が参加しました。
そして、ワクチン接種した人のうち、3,410人に発症の疑い例があったのですが、実際にPCR検査されたのは、高熱などの症状があった人だけだったらしいです。この発症の疑い3,410人を合算すると、有効率は95%➝19%に減ってしまいます。

■ワクチン接種したほうが、重症化する?
「ワクチンが重症化を防ぐ」という根拠は、この表のような結果がもとになっています。
論文の根拠は「そのうち重症化した人」が「9人」から「1人」に減った、ということで判断していますが、「重症化」という観点であれば、
「感染した人」÷「そのうち重症化した人」ではないでしょうか?
そうなると、再計算すると最下段のように。「ワクチン接種あり」の方が重症化の確率は上がってしまいます。

画像13

それ以外でも、この「ワクチンの有効率95パーセント」の根拠となった論文には、いろいろと見方によって結果が変わるようです。

上記も含めて、詳細は、以下のHPに記載していますので、興味のある方は是非、参照ください。

岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

実は、新コロナウィルスワクチンについては、誰もが何もわかっていないのでは?

デマじゃないか、ということを数例挙げたのですが、これを見ると、ワクチン推進派も、ワクチン否定派も、実は何もわかっていないのでないか?と思ってしまいますね。
医学論文についても、論文が出ていれば正しいということはなく、実験条件や解釈によって、結論はいくらでも変わることがわかります。

ちなみに、この記事内の既存論文の指摘は、医学博士の岡田名誉教授の著作内容を参考にさせてもらいました。


岡田名誉教授は、新潟大学の名誉教授を務め、1997年には世界に先駆けてLDL(悪玉)コレステロールの測定法を開発した第一人者とのこと。

岡田 正彦
1972年 新潟大学医学部を卒業。医学博士。新潟大学名誉教授。
水野記念病院理事/水野介護老人保健施設長。
予防医療学を専門とし、米国心臓学会プロフェッショナル会員。
米国学会誌IEEE Transactions on Biomedical Engineering 副編集長、国内学会誌「生体医工学」編集長などを歴任。
2002年に臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。長年、病気を予防するための診療をおこないながら、日本人におけるがんや血管障害などの危険因子を探るための調査にも関わる。
また最近は、多くの高齢者・超高齢者が薬漬けにされ、健康を害していることを実感し、自ら高齢者医療の場に身を置き、その改善に取り組んでいる。
1997年には世界に先駆けてLDL(悪玉)コレステロールの測定法を開発した第一人者。総コレステロール測定不要論を提唱、国内外で認知されている。
(2013年3月現在)

今回mRNAワクチンで使われた、脂質微粒子(PEG)の分析なども行い、当初はワクチンには期待していたが、
「(今回のmRNAワクチンは)私にとっては、非常に理解しやすいものでした。しかし、現段階では、とても安心してお勧めできる代物ではないという結論に至りました」と思ったとか。

岡田先生の著作「大丈夫か、新型ワクチン:見えてきたコロナワクチンの実態」の内容は、ほとんど岡田先生のHPやYouTubeで公表されています。
興味ある方は以下をご覧ください。

HPは、スマホではエラーになってしまうので、PCでご覧ください。


このワクチンを接種しても安全ではない?

これは、意外と知られていないことだと思うのですが、ワクチンの効果には「発症予防」と「感染予防」があります。

発症予防感染予防は何が違うの?と思われると思いますが、同じようで違います。

「感染」:ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入、増殖すること。
「発症」:病気の症状があらわれること。

そして、今回の新型コロナウィルスワクチンは「発症予防」です。
これは厚生労働省のHPの「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」でも記載されています。

有効性について
新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。
ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約95%と報告されています。)
なお、本ワクチンの接種で十分な免疫ができるのは、2回目の接種を受けてから7日程度経って以降とされています。また、感染を完全に予防できる訳ではありません。

つまり、これは何を意味するかというと、新型コロナウィルスワクチン接種した場合、発熱や重症化は防げても、体内に新型コロナウィルスを保有してしまう(感染)ことは防げないということになります。

新型コロナウィルスワクチンは、発症防止用で、感染防止用ではないことがわかったころで、以下のグラフを見てください。

スクリーンショット 2021-08-22 231748

このグラフは、一部の人には有名な京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授のYouTube動画の一部です。
このグラフで興味深いのは「ウィルス量」「症状(軽症~重症)」との関係です。
普通、保有するウィルス量は、軽症者が少なくて、重傷者は多い、と考えますよね。でも実際は逆なんです。
未発症~軽傷:ウィルス量は多い
中等症~重症:ウィルス量は少ない

新型コロナウィルスワクチンを接種すると「発症」は防げるので「未発症~軽傷:保有しているウィルス量が多い」という状態になる人が増えます。
つまり、新型コロナウィルスワクチンを接種した人は、下手すると新型コロナウィルスワクチンの運び屋になってしまうという、という可能性が出てくるのです。

「ワクチン打ったから、もう安心。久しぶりに孫に会い行くかね」
「ワクチン打ったから、もう安心。今から飲みにいこう、うえーい」
なんて単純に考えてしまったら、もう大変。
まだワクチンを打っていない子供や友達に、自分のウィルスを感染させてしまう危険性があります。

ワクチン接種した人は、全国民がワクチン接種するまで、外出を控えなくてはいけないのです。

うーん、これって、世間の認識とは真逆なんじゃないでしょうかね?
同じようなこと考えている人は、他にもいるようで、安心しました。

これは、宮沢孝幸准教授のYouTube動画。免疫系など細かく教えてくれるので、おススメです。


ワクチンだって失敗はある

そもそもワクチンは、万能ではありません。
日本でも過去には失敗した例が幾つかあります。

・天然痘ワクチン
1976年から約20年間、強制接種されたが、ワクチン接種が原因で数百人が脳炎を発症し、死亡または障害を残した。裁判で国が敗訴し賠償が確定。

・インフルエンザワクチン
1977年に義務化されたが、接種後の高熱による後遺症の裁判が続出、国が敗訴し方針が転換。1987年には希望者接種のみに変更、1994年には任意接種になって減っでいった。

・MMRワクチン
麻疹、おたふくかぜ、風疹ワクチンを混ぜた三種混合ワクチン。
この中のおたふくかぜワクチンの副反応で、無菌性髄膜炎になる子ども出てきてMMRワクチンは中止。今は、おたふくかぜワクチンを抜いて接種されている。

別にワクチンを否定しているのでないのですが、このように、薬やワクチンは、成功と失敗を繰り返している、という過去を知ることは必要かと思います。

新型コロナウィルスワクチンは成功か、失敗か?

もちろん、それは現時点ではわかりません。
ただ、先に紹介した岡田先生によると、新型コロナウィルスワクチンが作る抗原(新型コロナウィルスの偽物)自体が、体内の免疫に悪さをする可能性があることを言われています。そうなると、ワクチンの仕組みから考え直す必要がでてきます。

とはいえ、正直な話、現時点で新型コロナウィルスワクチンが成功か失敗か答えられる人は、ワクチン推進派、ワクチン否定派も含めて、現時点では、誰もいないのでないでしょうか?
多分、結果を教えてくれるのは時間。3年後くらいにはわかるでしょうか?

結論

そろそろ結論をまとめようと思います。
この記事で、なにか気づきがあったらと願います。
逆に「よけい分からなくなった!」という方がいたら、ごめんなさい。

実は、自分もよくわかならくなりそうなんです。

ワクチンを打つか打たないか。
よくテレビに出ている専門家の方が「メリットとデメリットを考えれば打った方がよい」と言っていますが、ある意味、その通りかと思います。
つまり、自分にとって「メリットとメリットとデメリットを考えて、打つか打たないかを考える」ということです。

最後は、岡田先生の以下の言葉で占めたいと思います。
「自分自身の置かれた環境で判断し、行動すべきかと思います。」

今回は、とんだ長文となってしまいました。
情報整理できていないところや、真偽については正直、確信できないことも多々あります。
ただ、できるだけ公表されているソースを元にまとめたつもりです。
もし誤っている箇所があっても、ご容赦頂きたいと思います。

それでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

東のテツ

#エッセイ   #習慣にしていること #健康 #40代 #50代 #コロナ太り #肥満 #生活習慣病 #便秘 #ワクチン #新型コロナ

この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?