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学校で出逢った先生や友達とのきおく
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教員に戻りたいと思った日

教員に戻りたいと思った日

その日は突然訪れた。

私が教員人生にピリオドを打ったのは、一年以上前のことだ。当時は休みなくひっきりなしに働き続ける自分の人生に、身も心も疲れ果てていた。もちろんやりがいはあるし、誰かのお役に立てる。個人的に仕事をする意義というのは、社会貢献もそうだが、それ以上に目の前にいる誰かのお役に立つ、それが大きい。教員というのは、自分のその仕事観には合っていた。

だが、色んな人に言われる。
教員をして

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あの時の涙があるから

あの時の涙があるから

これは小娘の高校時代のある友達の話。
彼女の名前は華凜。

華凜とは高校3年生で同じクラスになった。1年生から彼女の存在は知っていて、英語がとてつもなくできて、海外文化に詳しく、キラキラしたオーラのある子だ。

小娘は1年生の時から、密かに彼女に憧れを抱き、絶対に友達になりたいと思っていた。

そしてチャンスが到来。
3年生で同じクラスになった。

そんな華凜に小娘が感化されたエピソード。

涙の

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しほちゃんとの絆

しほちゃんとの絆

小娘には「しほ」ちゃんという名前の子と、なかなかに縁がある。高校生の時も、大学に入ってからも、この「しほ」という名前の子に、よく仲良くしてもらってきた。

今回はその話をしたい。

高校生のしほちゃん

高校生のしほちゃんとの出逢いは、1年生のクラスで。小娘→しほちゃんという順番の出席番号で、私たちの席は前後だった。

当時ICONIQというベリーベリーショートの可愛いモデルさんが世間を騒がせてい

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熱血指導を貫いた先生

熱血指導を貫いた先生

今回は小娘が中学1年生の時の担任について綴りたい。担任は女性教師には珍しい、熱血指導で体育会系な教員だった。

その先生は英語の先生だった。
正直な話、当時その先生の授業はあまり好きではなかった。生徒の競争心を掻き立て、自分のペースで授業に取り組むということができなかったからなのである。でも今思えば、あの先生の授業はめちゃくちゃ活気があって、みんな英語に向き合っていたなぁと思うのである。

その先

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俺俺系女児と過ごした日々は温かさで溢れていた

俺俺系女児と過ごした日々は温かさで溢れていた

前回こんな記事を書いた。
そこで当時の担任が小娘を信じてくれたおかげもあり、改心したお話である。

当時小娘のクラスにはちょっと変わった女の子がいた。その子は、容姿のせいなのか、性格のせいなのか、友達が少なかった。担任の先生はその子と仲良くしてみたらと声をかけてくださったのである。

小娘はというと、一定の友達(いつメン)はいなかった。自分に自信があったのか何なのかわからないが、広く浅い交友関係が

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見捨てないで支えてくれた先生

見捨てないで支えてくれた先生

先生シリーズ第5弾!
今回は小娘が小学6年生の頃のお話。
当時の担任は、若くて2.3年目の女性の先生だった。しかし、この方がとても素敵で、若いのにやり手な先生だった。

小娘の小学校6年生は波乱の年となった。
当時はガラケーを持つ子も増え、それが引金となり友情に亀裂が入ったりと、ちょっとややこしい時期だった。

小娘と言えば、その学年としては身体も大きく、自分の思った事をズバズバ述べてしまう性格だ

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とにかく一生懸命で企画力がすんばらしい先生

とにかく一生懸命で企画力がすんばらしい先生

先生シリーズ第4弾!
これは小娘が小学5年生の時の話。

当時の担任の先生は若い男性の先生だった。
先生の体型は逆三角形で、運動が大好き。だから、あだ名はマッチョだった。顔はちょっと顎が出ていて、自分の顔を三日月にしたオリジナルキャラクターを作っていた。

マッチョ先生は体育会系なのかと思いきや、ギターを弾くこともでき、そしてマンガを描くこともできる多彩な先生だった。

多方面で活躍している先生は

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恐怖のベールをまとった、実は優しい先生

恐怖のベールをまとった、実は優しい先生

先生シリーズ第3弾!
小娘が小学2年生のときのお話。

当時担任だった先生は、ベテランの女性の先生だった。前々から怖いと定評のある先生だったのだ。また別の回で触れるが、1年生の時の小娘の担任と真逆の性格で、小娘の小学校生活の中でこの先生だけ唯一、児童を苗字で呼び捨てするタイプだったのである。それも小二でである。当時の小娘にとっては恐ろしい以外の何者でもなかった。

確かに、彼女の掌握力と言ったら素

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漢字を変えちゃう先生

漢字を変えちゃう先生

先生シリーズ第2弾!
小娘が小学3年生の時の話。

当時の担任の先生は、ちょっとオネエな先生だった。しかし、普段とても優しい分、叱るときは半端なく怖い、ベテランの男性の先生だった。

物語を読むような授業(国語とか道徳)では、決まって黒板の前に椅子を用意して、足を組んで座りながら、まるでお洒落なカフェで読書をする人みたいに優雅に朗読してくれた。

いつも小指を立てながら、身体をくねらせて歩く姿に、

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まもるくんは女の子になりたかったの。

まもるくんは女の子になりたかったの。

小娘がはじめて「性」を意識した日のことについて綴りたい。男と女を意識した日のことを覚えている人はそういないと思うが、小娘にはとても衝撃的だった出来事がある。

これは小娘が保育園に通っていたときのことである。小娘と同い年の友達は、男の子が多かった。その中で一際目立つ子がいた。

それが今回の題にもある、まもるくん(仮名)である。

見た目は男の子だが、仕草や話し方はとても上品で、小娘よりも女の子ら

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ゼロからの特別補講で、クリエイティビティを開花させてくれた先生

ゼロからの特別補講で、クリエイティビティを開花させてくれた先生

これから小娘が出逢った先生との思い出を綴っただけの、先生シリーズも細々とお送りする。
第一弾はこの方。

これは、小娘が小学4年生の時の話。
当時担任をしてくれたのは、女性のベテラン先生だ。

彼女は小娘の創造力を信じて、特別補講をしてくれた。特別補講と言っても、休み時間にアドバイスをもらい、授業の時間別教室で黙々と作業をするというもの。

クラスの子全員にそういうことをしていた訳でなく、先生の中

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