明智山秀

自己紹介ではありませんが……2023/07/19の午後8時頃、「スキ」及び「フォロー」…

明智山秀

自己紹介ではありませんが……2023/07/19の午後8時頃、「スキ」及び「フォロー」してくださった方へのリアクションを目一杯設定しました。一部、変な物言いになっているのは、頭文字に縛りを課した(“あ行か行”と“あ段”)ためで他意はありません。m(__)m

最近の記事

プロレスに詳しい人の意見を聞きたい、昭和プロレスの「ん?」その4

         4『ジャパンプロレスはマッチメイクの面で、全日本プロレスに対してどの程度もの申せたのか』  昭和のプロレスで忘れてはいけない団体の一つが、ジャパンプロレスでしょう。主催興行のみならず、曲がりなりにもシリーズを開催しているのですから、れっきとした団体として認めなくては。何よりも、その活動期間の短さに反して、当時の存在感はかなり大きかったと言えるのではないでしょうか。  シリーズ開催は、もちろん全日本プロレスの協力があってこそだったとは思いますが、その割にマッ

    • プロレスに詳しい人の意見を聞きたい、昭和プロレスの「ん?」その3

               3『昭和53年9月マスカラスの国際プロレス参戦が実現していたら&昭和55年1月ダイナマイト・キッドの国際プロレス日本陣営加入が実現していたら、それぞれどんなカードを組んでいたか』  昭和プロレスと銘打って全日本、新日本と書いて来たからには、三番目は国際プロレスを取り上げようとするも、よいネタがない(汗)。  最初、『ラッシャー木村は犬を何頭飼ったのか。熱狂的な猪木ファンの投石等により、愛犬が死去したのはいつのことで、何頭亡くなったのか』を考えるつもりでした

      • プロレスに詳しい人の意見を聞きたい、昭和プロレスの「ん?」その2

                 2『カール・ゴッチは本当にギャラで揉めて、スケジュールをキャンセルしたのか』  一つ目のテーマを映画で決めたので、二つ目も倣うとしましょう。ということで――動画配信サイトを通じて、映画「アントニオ猪木をさがして」を観ました。映画の感想を事細かに述べるのは本題から外れるのでよしますが、もっとよい物が作れたはずなのにという残念さはあったかなぁ。  さて、猪木が興した新日本プロレスは、昭和47年3月に旗揚げオープニングシリーズを行いました。同シリーズにカール・

        • プロレスに詳しい人の意見を聞きたい、昭和プロレスの「ん?」その1

                   序文 本稿は、いわゆる昭和プロレスについて、個人的に「ん?」と引っ掛かりを覚えたり、疑問に感じたりしたことを取り上げ、膨らませた想像・妄想を綴っていこうというものになります。  とは言え、筆者自身がプロレスを観始めたのは初代タイガーマスクのデビューの約一年と三ヶ月前であり、“新日本プロレスブーム前夜”と呼べる頃。それ以前の昭和プロレスに関しては、後に専門誌やビデオソフト、インターネットなどで接するレベルにとどまります。  リアルタイムで経験していない時代の某

        プロレスに詳しい人の意見を聞きたい、昭和プロレスの「ん?」その4

          掌編小説『バレンタインチョコの賞味期限』

                  あらすじ 小五の弟が亡くなって約一ヶ月。弟の部屋を整理していると、チョコレートが出て来た。  “絶対に! 食べるな!”のメモを挟んで大事に仕舞ってあったそれは、明らかにバレンタインのプレゼント。どんな子に告白されたのか。告白した子は今、どんな気持ちでいるのか。          本文 弟が遺した物を整理していると、手のひらサイズの四角い箱が出て来た。青みがかった白い用紙できれいに包装されている。  右肩部分に赤いリボンが掛かり、そこに挟み込まれた学習帳の切れ

          掌編小説『バレンタインチョコの賞味期限』

          短編:色んな意味で言いたくない初恋話

                 あらすじ小比類巻諭は罰ゲームとして、恥ずかしい話を一つすることになった。彼が選んだのは、小学校時代の思い出。誰にも言いたくない、初恋にまつわるものと聞いて、みんな関心を持ったのだけれども、いざ始まると自慢話めいたエピソード語りが延々と続き……。         本文 罰ゲームねえ。自分で決めていいのなら、誰にも言えない、というか誰にも言いたくない初恋の話をしようと思うんだけど、どうかな。罰ゲームとしては我ながら結構きついと思うよ、これ。  ――認めてくれてあり

          短編:色んな意味で言いたくない初恋話

          掌編小説『塵が積もれば何になる?』

                   本文 世の中、許せない奴が多すぎる。  ランチのために一人で店に向かう道すがら、他愛もないことを考えたのは、前日、先輩から上司に対する愚痴を聞かされたせいかもしれない。あいつだけは許せないって。  小さな保険会社に就職して間がなく、学生気分が完全には抜けていない私ではあるが、先輩のコメントには異論がある。  許せない人間が大勢いるのは、ネットをちょっと覗けば明らかだ。  私にとって許せないなと思った最初の人物は、芸能人だった。浮気しておきながら、自らを正当

          掌編小説『塵が積もれば何になる?』

          掌編小説『せんとう×たいせい』

                  内容紹介あの“赤い洗面器”に新たな解釈を? ちょっぴりシュールな一幕劇。          本文「赤い洗面器の男ってあるじゃない。落ちが語られない笑い話」 「え? もっと大きな声で言って。ここ、響いて聞こえにくいんだから」 「赤い洗面器の男の話! 知ってる?」 「あれのこと? 赤い洗面器を頭にのっけた男が洗面器の水をこぼさないよう、ゆっくり歩いて来る。それを見て『どうしてそんなことしてるのですか』って尋ねたら、男が『それは君の……』と答えるとこで尻切れとんぼ

          掌編小説『せんとう×たいせい』

          掌編小説『時を重ねて』

                  あらすじ空き巣に入った先で、思いも寄らず人を殺してしまい、さらにひょんなことからタイムマシンを手に入れた“俺”。当然、この夢の乗り物を世間に公表することなく、使い倒す。飽きるほど時間旅行を重ねる“俺”は、自らの寿命と死因を把握し、もっと長生きをしてやろうと考える。          本文 刹那的に生きてきて、無茶をした回数も覚えきれないほどある。が、殺人をしでかしたのは今が初めてだ。  腕のいい弁護士が付けば、傷害致死になるかもしれない。事実、殺すつもりなん

          掌編小説『時を重ねて』

          掌編小説『赤洗面器男の冒険』

                  あらすじ謎解きが大好きな面々が属するクラブの例会で、あのリドルストーリーが取り上げられた。倒叙推理ドラマ「古畑任三郎」などでおなじみのあれだ。オチの隠されたリドルストーリーにオチを付けようという一種の大喜利大会。これぞ決定版というオチは果たして出るのか。          本文A「今日のお題は『赤い洗面器の男』です」 B「『赤い洗面器の男』ってあの?」 A「はい。倒叙ミステリのドラマとしては『刑事コロンボ』シリーズと並ぶ超有名作品――ただし日本国内に限るかも

          掌編小説『赤洗面器男の冒険』

          掌編小説『へんなおんなとつくり話』

                   本文 嫌う理由を教えてくれ、ですって?  私は好きだよ。  嘘つけ? そんな、嘘なんかじゃないわ。私は好き。  え? あなたのことが好きなのかって? 違うわ。何を聞いてたのよ。  私は好きとしか言ってないでしょ。  そう、あなたは好きじゃないもの。男のあなたは好きとは違うわ。  昔は好きだったんじゃないかって? 私は昔から好きだったけど、あなたは昔から好きじゃなかったわ。  ええ、そうね。五年前、あなたはお立ち台の横にいる私に声を掛けてくれた。あのときから

          掌編小説『へんなおんなとつくり話』

          掌編小説『雨は病んだ』

                  あらすじある日ある時を境に、世界中のありとあらゆる場所で雨が降り止まなくなった。原因究明を期して雨水を徹底的に調査した結果、水そのものに異変が生じていると判明。その水を飲むと死ぬのだ。突然の水不足に陥った人類は懸命かつ冷静に知恵を絞り、いくつかの取り決めを作った……。          本文 小学六年生になる原田仁一郎は、カーテンを開け放つなりため息をついた。 「今日も雨か」  つぶやいたそのとき部屋のドアがノックされた。母親が起こしに来た。おはようの言葉を

          掌編小説『雨は病んだ』

          掌編小説『カードにはウラがある』

                  あらすじ著名なマジシャンがマジシャンになると決意することになった、ある大道芸人のネタとは。 ※小さな子供だった頃、実際に見たことを元に、短い話にしています。恐らく定番の手口だと思います。          本文 マスター・トジックは著名な奇術師である。彼に奇術師になる決心をさせたのは、若い頃のとある大道芸人との出会いであった。 「さあさ、よってらっしゃい、見てらっしゃい!」  時は夕刻、威勢のよい声が、トジック(もちろんその頃は芸名なんぞなかったが、分かり

          掌編小説『カードにはウラがある』

          掌編小説『アイドルが“自己”主張するときは』

                  あらすじ所属タレントでアイドル声優の優衣が突如、仕事をしたくない、辞めたいと言い出した。芸能事務所社長の田野木は理由を聞き出そうと四苦八苦。ようやく聞けた訳に頭を悩ませることに……。          本文 社長の田野木は長髪をかきむしりながら言った。 「優依ちゃん、急に辞めるだなんて冗談じゃないよ」  それから両手を広げたり、上下させたりとオーバーアクションを付け加える。その様や喋り口調に恐さはないが、これでも怒っているのだ。 「でも」  優依が一言、話そ

          掌編小説『アイドルが“自己”主張するときは』

          『明日また来る戦争』:企画

          キャッチコピー人が死に、人が死に、また人が死んで、ときには殺すことも――これがぼくらの日常。 あらすじ 年端も行かない子供さえ戦力として駆り出される酷い内戦が、ようやく終わった。元兵士で十五歳になるンブンブは生活のために、残存する地雷や不発弾の除去作業に参加する。あるとき爆破事故に巻き込まれ、強い力で吹き飛ばされたンブンブは意識をうない、次に目覚めるとまったく違う世界にいることに気付く。そして、そこでは二大国が争う戦が長く続いていた。  少年兵ノンヴィータと親しくなったンブ

          『明日また来る戦争』:企画

          『名探偵は見下さない』:企画

          キャッチコピーミステリ史と犯罪史に名を残す名犯人vs名探偵、虚実入り混じった戦いの火蓋がここに切って落とされる! あらすじ 小学六年生の志嶋緑は頭がよくて少し高飛車。推理小説を好きになってからは拍車が掛かっている。それでも同好の士がいて友達に恵まれていた。そんな彼女らを襲った異常事態――推理小説の結末がすべて「探偵が犯人」に変えられてしまった! エドガー・ランボーと称する異形の者の仕業で、元に戻すには三名の“名犯人”による三つの謎を解かねばならない。緑達はホームズ、明智とい

          『名探偵は見下さない』:企画