文学フリマ広島、本当にありがとうございました!
本当にありがとうございました
いや〜文学フリマ広島めちゃくちゃ盛り上がりました。
熱気がすごかった!
東京に引けを取らないレベル!
第一芸人文芸部のブースにもたくさんの人が遊びに来てくださいました!
ありがとうございました!
広島の皆さんはもちろん、中には岡山・山口・福岡・愛媛・香川など近隣県から来てくださった方もいて、心から嬉しく思います!
本当にありがとう!
おかげさまで又吉さん・ピストジャムさんとの共作『第一芸人文芸部 創刊準備号』、僕の『きょうも芸の夢をみる』をたくさんの皆様のお手元に届けることができました!
そしてピストジャムさんの『こんなにバイトして芸人つづけなあかんか』も買っていただきました。
なんと僕が『ピストジャム』とサインを書くこともありました(さすがに無許可ではありません笑)
ピストジャムさんのようにイラスト付きの素晴らしいサインは書けませんでしたが、レア本になった?かもしれません。
出店者の方もたくさん話しかけてくれて嬉しかったです。前回、前々回と皆様が物語を紡いできたからこそ、この6回目の文学フリマ広島が実現したと思うので、本当にありがとうございます!
また次回も参加したいです!
皆さんぜひ、本の感想など #文学フリマ #文学フリマで買った本 でつぶやいてください!めちゃくちゃ喜びます!
こちら、ブースに来てくれた方が撮ってくれた写真です。
まさかのハプニングで焦りまくり
僕が会場に到着したのは10時半でした。
開場は11時だったので、30分の間にやらないといけないことがたくさんありました。しかも今回は1人で参加しているので、準備の全てを自分でやらないといけません。
まずはめっちゃ重いリュックを椅子の上に置き、机の上に置かれていたブース番号が書いた紙と、パンフレットをリュックの中にしまいました。
次にトランクの中からテーブルクロスを出して、広げ、机の上にかぶせました。今回は1ブースの申し込みで、机を半分しか使うことができないので、ちょうど半分になるまで上手く設置します。少しでもはみ出したら怒られるんちゃうかという思いと、それでもなんとか藍染の『第一芸人文芸部』の文字が上手く見えてほしいと願いながら、良い塩梅を探します。完了したら第一芸人文芸部3人が写ったパネルを両面テープで貼り付けます。
それから送っておいた段ボール二箱を開封し、その中から本を取り出し、机の上に積みます。その前にイーゼルを置き、手に取ってもらう本をそれぞれ一冊ずつ設置します。
お釣りのための小銭は、棒金からビニールを外しコインケースに並べていきます。
サインを頼まれた時用のマジックを取り出し、何がどれだけ売れたかメモする用のノートとボールペンもセッティングします。
これで準備完了です!
よし。「こんな感じで仕上がりました〜!」とXでつぶやくため、ブースの写真を撮るぞ!
と、その時に気がついたのです。
スマホがない!!
スマホがない、スマホがない、スマホがない!!
いやいや、そんなわけない。
しかしないのです。
パーカーのポケットにもない、ズボンのポケットにもない、アウターのポケットにもない。
リュックの内ポケットにもない。リュックの外ポケットにもない。
パーカーのフードの中にもない。
この時点でだいぶ詰んでます。
壁の時計を見ると、開場までは残り10分。
しだいに焦りが募ります。
しかし焦ってるやん自分、と自覚する自分もいて、冷静になれとメッセージを送ってきます。
ですが冷静になったところで、スマホはありません。
現代を生きるに必要不可欠なスマホがないのです。
人類の知力と技術の結晶であるスマホがないのです。
僕が山ほどメモし、死ぬほど写真を取り、大切な人たちの連絡先を保存し、エンタメアプリを詰め込みまくってるスマホがないのです。
上下ヒートテックを着込んできていた僕はすでに、準備とスマホ探しで汗だく。
気持ちを落ち着かそうとしても、体は落ち着きません。
とりあえず、リュックの中から全てのものを取り出します。
充電器でパンパンのポーチ、薬が入ってる方のポーチ、読みかけの本が入ったミニバック、パソコン、ハンカチ、龍角散のど飴、別の飴のゴミ、機内で食べたパンの袋(ゴミ)、領収書を溜めている袋、文学フリマ事務局から届いた封筒、吉本からの明細、歯ブラシ……。
全てを机の上に並べていったので、せっかくきれいにセッティングした文学フリマのための机の上はひっちゃかめっちゃか。
僕の私物で溢れていました。
もう必死です。
しかし、リュックの奥の奥まで手を突っ込んで調べても、ひっくり返してもスマホは出てきません。
そこで文学フリマ事務局から届いた封筒と目が合います。
なんか忘れている気がする……。
そうだ! 見本を置きにいかないと!!
急いで指定された紙にブース番号、ブース名、本のタイトルなどをボールペンで記入し、みんなが見本を置く机にセッティングしに行きます。
すごい汚い字になったと思います。申し訳ありません。
本に汗が垂れなかっただけでもよかったです。
そんなこんなしているうちに開場時間が近づいてきます。
急いでリュックの中から出したものを、全てリュックの中に詰め込みます。
ここで一度、最後にいつスマホを使ったか思い返します。
広島駅の写真は撮った。
路面電車に乗って、「南区役所駅」で降り、そこでも写真を撮った。
横断歩道を渡って、コンビニでお茶と炭酸水を買った。ここでは決済では使ってはないけれど、手に持っていたのをどこかに置いたかもしれない。
そして会場入り。
確認しに戻る?
コンビニまで?
駅まで?
あと5分ちょいしかないのに?
机の上にセッティングしたお金はどうする?
しかしスマホがなければ、Xやインスタに「来てください」と投稿することもできず、ピストジャムさんや東京のスタッフへの報告もできず、テザリングなのでパソコンも使えず、写真も撮れず……。
デメリットが多すぎる。
僕はスマホの重要性を再認識すると同時に、机の上のお金をリュックに詰め込んで走り出していました。
さらに汗だくになることが予想されましたが、そんな心配をする余裕はありません。
なんでなくなるんだよ。
どこ行ったんだよ。
毎日使ってるのに。
スマホめっちゃ好きやのに。
今までなくしたことないのに。
肌身離さず持ってるのに。
こんな時になくなるなんて……。
コンビニに駆け込みました。
「あのさっき!買い物したんですけど!スマホの落とし物ありませんでしたか?」
「スマホですね。今日ですか?」
「今日です!さっきです!」
「黒ですか?」
その質問で希望が満ちてきます。
あったんちゃうか!
「黒です!」
「機種はなんですか?」
「アイフォンです!」
ビンゴ!
か?
「今日はないですね」
ないんかい!
今日はってことは、前日とかはあったんかい!
ありがとうございました、とコンビニを飛び出し、駅まで走ります。途中の道のりでは自分の動線を思い出し、チェックしながら猛ダッシュです。
しかし、全く見当たりません。
駅に着いて、写真を撮った位置に戻っても、地面には何もありません。
万事休す……。
早く戻らないと、もう開場時間かもしれない……。
スマホがないと時間すらわからない……。
とにかく再び地面に落ちていないかチェックしながら、全力で会場に走ります。
大人になるとジョギングはしても全力ダッシュはしないので、驚いた心臓がバクバク鼓動しています。
リュックの中ではお釣りの小銭がジャラジャラと鳴いています。
絶対この道のどこかにある、最悪車かチャリに轢かれていても良いから見つかってくれ!
そう願いながら地面を見まわしましたが、見つかりませんでした。
開場に到着したのは、おそらくジャスト11時。
「それでは只今から文学フリマ広島スタートです」
アナウンスとほぼ同時に席に戻ると、落ち着く間もないまま、お客様がいらっしゃいました。
そしてご挨拶をし、本を買っていただき、サインを書かせていただきました。後ろには10人ほど、並んでくれていました。
スマホをなくした失態に焦りと反省が止まらず、ずっとドキドキしながらも誠心誠意対応させていただきました。
ハンカチで汗を拭き、何も焦ってないですよ、みたいな顔をしながら心の中では「やっばー、どうしよ」と思ってもいました。
それから、お客様と楽しくお話ししたり、握手したりしているうちに、まあもう仕方ないな、と考えるようになりました。
全力で探したし、焦っても何も変わらないし、スタッフに連絡できないのは事情を話したらわかってくれそうだし、ホテルに着いたらWi-Fiはありそうだし。
汗も引いてきて冷静になり、開き直りました。
何よりブースにいらっしゃった皆さんが暖かい言葉をたくさんかけてくれたおかげで、お話ししている時間はスマホのことを忘れていました。
そして開場して50分くらいたったころ、少しブースも落ち着きました。
散らかった机の上を整理し、千円札を10枚づつまとめ、小銭も整頓し、本の並びを整え、お手洗いに行こうと机に手をついた時でした。
え? この感触は……!!
スマホーーーー!
まさかの場所からスマホが見つかりました……。
それはテーブルクロスの下。
最初にテーブルクロスをセッティングした時、スマホごと机を覆ってしまっていたのでした……。
布を上手くセッティングすることに神経を尖らせまくった結果です。
情けない。あんなに駅までダッシュしたのは何だったんだろう。
見本の文字も汚くなり、汗もダラダラ、ヒートテックは脱ぎたいレベル。
旅行先で一瞬でもスマホがなくなったことの半端ない焦り。
それでも始まる文学フリマ。
自分が滑稽で笑ってしまいました。同時に胸をなで下ろしまくりました。
はあーーー、良かった。
そんなこんなで焦りまくった状態で始まった文学フリマでした。
これも良い思い出?です。
先ほど貼った写真、スマホがありますね。
この頃にはだいぶ落ち着いていたはずです。
スマホが戻ってきたので、やっと写真が撮れる!と思いブースを撮影しました。こんな感じでセッティングしていました。
まるで囲んだ端のあたりからスマホは発見されました。
そしてこのnoteを書きながらカメラロールを見直していると、またもや自分にとって驚愕の事実を発見しました。
あんなに焦ったのに、コンビニに駆け込んだのに、駅まで全力往復したのに、血眼になって地面を見渡したのに……。
僕は開場についてすぐ、10時26分にこんな写真を撮っていたのでした。
「最後に使ったのはいつだ!?」
そう振り返った時には、全く思い出せませんでした。
いにしえから、焦りは禁物と言われている理由がわかりました。
次からぜえええええったい気をつけます。
改めて、ブースに来てくれた方、本を買ってくださった方、本当にありがとうございました。
これからも書き続けます!
そして第一芸人文芸部は文芸誌第二号(タイトル未定)を執筆中です!
また皆さんのお手元に届くこと、読んでいただけることを心待ちにしています。
最後に思い出写真です。
思い出写真
宣伝です!
短編集『きょうも芸の夢をみる』本当に自信作なので、未読の方ぜひよろしくお願いします!
試し読みもできます!
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