Sachi

瞬間ごとに変化する世界。 海外在住 |Poly Glot |生きやすい地球社会へ

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最近の記事

籠鳥雲を恋う

中国では非婚化が進んでいるのだと、中国人の友人が話していた。 競争社会からの疲労。不況で増加する解雇や襲ってくる日々のストレスを目の前に結婚という挑戦はもはやあえて選択しない人が増えているのだと。 日本は結婚や婚活ブームはまだ盛り上がっている。 電車広告やYoutube広告でもマッチングアプリや婚活イベントなどあらゆるところに掲載されている。 「いい歳になったんだから」と男女ともに結婚を後押しするような目に見えない圧がある中、私は首をかしげてしまう。 結婚を意識し始めた

    • (有料級)魔法で夢を叶える方法

      この世界は実に魔法的だ。 自分が何を当たり前とし、何を信じるかで現実が変わってくる。 魔法が必要なかった時代のお話  〜科学と努力至上主義だった日本〜日本で育った私は、他の地域の人と比較すると長期的視点を好み、リスクを回避すること先立って考える癖があると認識している。 国民文化の違いを相対的に比較できる指標のホフステード6次元モデルを参照しても、それは明確だ。 その国民性がゆえに世界的に成功した自動車産業やものづくり文化が根付いたのかもしれない。 そうとは言っても時は20

      • 頑張る時代は終わった

        頑張る時代は終わった。最近はこの言葉がよく思い浮かぶ。 今住んでいるタイでは、家事・食事・(場合によっては)育児のアウトソーシングが当たり前になっている。 それらを仕事として担う人々やサービスが存在しているのだ。 食事はデリバリーでも健康に気を使って注文できる選択肢が数々ある。 洗濯や部屋の掃除もアプリ一つで代行できる。 幼いお子さんがいる場合、日中仕事をする時間に子供を見ていただく家庭も多いと聞く(下記バンコクの家事代行サービス概要参照)。 今までは生活の全てを一人で

        • 謝らない強さ

          ある日のタイ人との会話が興味深いものだったので書き記したい。 ビジネスやプライベートで良い関係性を築くというテーマで話を進めていた時、 タイ人の彼女はこう言った。 「一日が終わった時にまず自分に有難うと言う。今日を頑張ってくれて乗り越えてくれて有難うと。」 「その後に感謝したい人に感謝を伝えればいい」 「反対にこの一日を通して何回謝罪の言葉を口にしたのか振り返る。良い関係性を築くには自分で自分の価値を知っておくことが大事。」 「謝ることは良い関係性を築く上では逆効果で、自

        籠鳥雲を恋う

          タイでお金に関するヒプノセラピーを受けたお話し

          今回はタイで受けたヒプノセラピーについて書こうと思う。 約二ヶ月前にイギリス人の錬金術師によるヒプノセラピーを受けた。 テーマはお金に関するブロックを外すというもの。 日本で育ち過ごした時間の長い私には「贅沢はよろしくないこと」「無駄遣いは控えれば控えるほどいい」といったマインドセットが染み付いており、 それらを取り除くことでより多くの富にアクセスできればと思い、参加した。 実際にヒプノセラピーを受けた後の結論からいうと、ここ二ヶ月の預貯金や取得は今のところ特段変化はない

          有料
          300

          タイでお金に関するヒプノセラピーを受けたお話し

          日本人女性という呪い

          ※今回は女性に特化した記事のため、「男女」という主語が多発します。 日本人だという話をすると、日本人女性に生まれて可哀想ねと言われたことがある。 言い返せない自分もどこかにいた。 むかしから母国で語られるジェンダーには興味があった。 制度が整っても男女ともにマインドセットがついてこない現状がどこか甚だしかった。 痴漢を日常茶飯事だと言えてしまう先進国、性被害に遭った女性に責任転嫁してしまう世論、ハイキャリアの女性はモテないと口に出す人を横目に鬱憤は募る。 とは言っても文

          日本人女性という呪い

          コップの水を入れ替える

          私たちの意識をコップの水によく例えて想像する。 それは流動的であり、収容量が限られている。 日々目にするもの、真実だと信じてきていたこと、好きなこと、それらが意識(水)となってコップに収まる。 よく仕事のことを考えるときは、大半の水を仕事が閉めている。 クリエイティビティ、目標、欲望、恋愛、その季節によって水の色は様々に彩られる。 そんな私たちのコップが実は危機に晒されている。 常に何気なくスクロールする画面越しのアルゴリズムがまるで偶然を装い水の色をコントロールしてい

          コップの水を入れ替える

          ジョハリの窓を思い出す〜自己探究〜

          時々、他己分析を自らしてくれる方に出会う。 「あなたって頑固なところあるからね」 「そこ直した方がいいんじゃない」 かつての私であれば、教えてくれて有難うと伝えて素直に受け取っていた。 そして未熟な私を責めては落ち込んだ。教えてくれる彼らに感謝だと思っていた。 最近になって、そういった素直さは時には自分を見失わせるということに気づき、 全てを言葉のままに受け止めないことにした。 自分から見えてる自分と、他人から見えてる自分はそれぞれ同等であること。 他人からの意見にばかり

          ジョハリの窓を思い出す〜自己探究〜

          風の色を信じる

          友人がちらっと口にした言葉が心に残って離れないので綴る。 「貴方のために用意されている人は存在するし、どういう形であれ貴方のもとに訪れる仕組みになっている。選択肢も物だってそう。日々訪れる選択する瞬間に貴方が手に取る物は、不思議と他の人は手に取らない。それはまるで貴方をずっと待っていたかのように。」 起こりうることは起こるし、起こらないことは起こらない。 流れてきた風を詠む。風の色を感じる。その感覚を信じる。 その自然を感覚でも理解できるように、日々想像、日々自愛。 繋

          風の色を信じる

          一人反省会のやり過ぎ注意警報

          一人反省会が習慣となっている方は多くいらっしゃると思う。 私も毎晩布団に入ってはその日の自分の言動、行動、表情管理について反省をしてやっと睡眠に入れる時期があった。 ただ26歳の私は違う。一人反省会は今となっては自己肯定感を下げ続ける最悪な習慣となる可能性と知ってから、なるべく意識的に行わないようにしている。 今日はその気づきを綴ろうと思う。 一人反省会はいわば、他人の反応に基づいて自分の振る舞いの振り返りと答え合わせを行うことだ。 例えば今日会った友人にあの話をしたら

          一人反省会のやり過ぎ注意警報

          大人の友情の築き方と自分の保ち方

          26歳の今、私は海外で暮らしている。 知り合いは多くとも、友人と呼べる人は少なく、人間関係を一から構築している。 その中で学んだことを綴ろうと思う。歳を重ねた私が読んだ時に、当時は勇敢にそう生きてたなとフッと微笑んで頂くことが目的だ。 すぐに安心できる友人はできるだろうと思っていたが、海外に移って一年が経った今、そううまくはいかないと気づいた。 要素として大きく3つあると推測している。また学びがあれば更新しようと思う。 「友人」ではなく「競争相手」へと変化する可能性がある

          大人の友情の築き方と自分の保ち方

          不健康なあの人

          いつも笑顔が素敵なあの人。 翳りがあることを私は知っている。 他人と比較することで己の価値を確かにするのではなく、皆それぞれの苦しみを抱えて生きているのだと想像し共感することができれば比較対象という概念がなくなるのにと。 貴女にとっても私にとってももっと気楽に生きられるのにと思う。 その想像の中、綴るストーリー。 今日も帰らないあの人。 家庭を顧みない姿を、悪い考えなしで受け止めることなんてできない。 一見外から見ると理想の家族に見えることが私をより一層疲れさせる。

          不健康なあの人

          人間について研究中の異性の君へ

          わたしもっと、永遠に続く優しさの持ち主だと思っていたの、貴方のこと。 でもちょっと、違ったみたい。見て、慮って、事象と対象の距離を計り知って最後に突き刺すでしょう? それがたとえ痛く突き刺さったとしてもね。わたし貴方が貴方らしくいてくれて本当によかったって想いをしたの最近。 純粋に見てるだけなのか、本当は相手が見られたくない箇所まで見抜いているのか分からない眼差し。 数多くの「面白い」を味わっているのか、一種類だけじゃない笑み。 わたしより多くの理屈と向き合い続けた

          人間について研究中の異性の君へ

          「Responsible」の実践

          昔ふとした瞬間に「Responsible (責任) 」について共有してくれたカナダ人の知り合い。 私は「責任」について考えるときに真っ先にこの考えを思い浮かべる。 何でも管理できて当たり前、成し遂げれて当たり前と、私にとっては少し厳しい「標準」が私を突き刺す。 もちろん予定通りことを進めるに越したことはないが、何時、何が起こるか誰も知らない。知る由もない。 社会的文脈のもとに背負わされている「責任感」ばかりに目がいってしまって、優先順位さえも機会的なものになってしまう。少

          「Responsible」の実践

          二度と同じ出会いが生まれなくても

          出会いは一度きりだと思う。出会ったその瞬間に知るべきことは言葉を越えて伝わるように出来ていると、私はそう信じている。 約5年間お付き合いした彼と別れることになった。 ものすごく幸せな5年間だった。 彼は芸術を愛していて、自然を愛していて、少し人間離れした人だった。 自分の芸術に対しては絶対に妥協を見せない人だった。 そんな彼が彼の芸術と向き合う時間を眺めるのが好きだった。その一瞬から逃げずに向き合っている彼の目が、輝いていた。 彼は私を深く愛していた。 5年間一緒にいて

          二度と同じ出会いが生まれなくても

          自分の魂を大事にすること

          バンコク生活を通して出会った言葉と感覚を綴る。 「自分の魂を大事にすること、幸せはこれに尽きる」 プライベートと仕事の両立が出来ずに悩んでいた25歳の夜に、とあるカウンセラーに言われたこと。 心とも思考とも異なる「魂」という実態のない存在。自分の内から川のように流れるエネルギー、そのことを指すのか。 未だ言葉の表面をなぞった理解しかできてないけど、この言葉をずっと心にとめようと思った。 日本という島国でかつてムラ文化の根付いた地域で生まれてて育ったという背景に帰納し

          自分の魂を大事にすること