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頭脳労働が儲かるわけではない

一般的には、頭の良い人は良い大学に行き、良い会社に入ったり、事業を始めたりして、裕福になれると考えられていますが、必ずしもそうではありませんね。

WEB業界で考えてみる

僕は直近はWEB業界にいたので、この業界で考えてみます。
WEB業界は建築業界と似ていて、様々な専門家や職人がいます。

主な専門家を、全くの雰囲気ですが、儲かってそうな順番に主観で並べてみると次のようになります。

SE(システムエンジニア)> ディレクター・マーケター > デザイナー > コーダー > フォトグラファー > ライター

以前にTwitterでも書きました😁
ディレクター・マーケターの位置は自分の中でも曖昧です。

まず、WEBの世界だけでも一般の人から見たら「難しそうー」「頭使いそうー」「頭脳労働ー」「何やってるか分からん」みたいな印象があると思うし、それだけで普通よりだいぶインテリジェントな仕事だと言うことが出来ます。以下、個別にどんな仕事があるかを説明しましょう。

1. SE(システムエンジニア)

またはソフトウェアエンジニア。
ウェブサイトが動くための技術的な解決をするのがエンジニアです。
SEとは元々は、おそらく基幹システムや企業内システムなどを設計・開発する役割だったと思いますが、WEBにもWEBシステムがあるので、多少分野は違っても同様のスキルが求められます。
また、サイトによっては企業内システムと連携するWEBシステムもあります。

2. ディレクター

WEBサイトを制作するプロジェクトの進行・統括・顧客折衝を受け持つ重要なポストです。
顧客に企画提案をし、要望を聞きながら各専門家に指示を出したり、協力をお願いしたり、相互の調整を行いながらプロジェクトを進める仕事です。

3. マーケター

WEBサイトがその運営者(企業)にとって有益なものになるよう、企画をしたり成果の測定・確認をする人です。
具体的には、SEO対策の実施や解析を中心とした市場的な視点でのサイトの機能を管理する仕事をします。

4. デザイナー

広義には印刷媒体も含めてサイトや企業のデザイン制作と管理、ブランディングなどを担いますが、狭義にはWEBサイトのビジュアルデザインや操作性を設計する人です。
WEBデザイナー」という言葉がありますが、海外の例ではビジュアルを作るためのコーディング(プログラミング)までを含めた仕事をする人、という意味合いがあります。日本は単にWEBサイトのデザイナーを指す場合が多いですが、最近はもしかしたら海外同様になってきているかもしれません。

5. コーダー 

WEBサイトの実体は、HTMLなどの記述言語を使って書かれており、ビジュアル(デザインや要素の配置)を決めるのは CSS という専用の言語を用います。また、その上でのビジュアルの「動き」を制御するのに JavaScript などが使われます。
コーダー は、デザイナーが作ったデザインから HTMLとCSS を使ってサイトのビジュアルを構築する作業を行います。
JavaScript によるコーディングは、一般的にはエンジニアの領域で、システムエンジニアが担当するか、専用のエンジニア(フロントエンド・エンジニア)が担当します。

6. フォトグラファー

基本的には一般的なフォトグラファーと同様ですが、どちらかというと「カメラマン」的なイメージです。
ディレクターやデザイナーによって決められたビジュアルや内容に応じた写真を撮影し提供する人です。WEBサイトへの組み込みはデザイナーが行います。
プロジェクト内に常駐ではなく、外部のフォトグラファーに参加してもらう形を取っている場合が多いのではないでしょうか。

7. ライター

フォトグラファー同様、ライターそのものは業界・媒体問わず「文章を書く人」なのですが、WEBプロジェクトにおいては、WEBサイトの文章をSEOを考慮した形で書く仕事になります。
ライターも常駐ではなく外部のライターに参加してもらう場合が多いのではないでしょうか。

と、ここまで書いたら、この記事のタイトルは別のものにした方が良いんじゃないかな😁と思ったりするのですが、初志貫徹で行きますね。

頭の使い方と身を置く場所

以上のように、WEB業界の仕事は頭を使うし、目も酷使します。
長時間、集中して取り組まないといけないので、健康管理も重要になってきます。
様々なルールを守って仕事をしていくため、クリエイティブでありながらも自由気ままに仕事が出来るわけでもありません。

今はIT業界は景気が良いので、SEさんは一般的には待遇が良いと思いますし、デキる人は特別待遇のような扱いをされている場合もあります。
でも、それ以外の専門家は、そんなに待遇が良いわけではないと思います。

あるライターさんの記事で読んだのですが「メディア関係に携わると高待遇は期待できない」というようなことを言っておられました。
いろんなことを知っていて難しい仕事がこなせるのに、待遇はそれほどでもないという世界はザラにあるということですね。

個人的には、以前の記事でも書きましたが、待遇は「業界」によるところが大きいと思うので、頭が良いとか悪いとかより、同じ職種でも待遇の良い業界や界隈に身を置く方が、収入アップにつながると思っています。

だからWEB業界でも SE、デザイナー、フォトグラファーは、他の業界で活躍した方が報われる場合もあるかもしれませんね。

昔からそうなのですが、頭の良い理系より、頭の良い文系の方が、高収入を得やすいという法則みたいなものがあります。
今の SE は例外だとしても、技術的な仕事をするよりも、経営に関わる仕事をした方が、同じ頭を使う仕事でも、待遇面で報われる可能性が高いということは言えますね。まあ、これから先の世の中で、どのように変化していくかは分かりませんが。

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