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クリヤキン
2020年1月14日 07:38
「行けなくなったのでもらってくれるか」という手紙が東京の友人から届いた。ムラヴィンスキー・レニングラードフィルのコンサート。曲目はチャイコフスキーの「悲愴」。ありがたく頂戴した。1975年の6月だった。 当日の曲目は悲愴の他にモーツァルトの39番だったようだが(ネットで調べた),これはほとんど覚えていない。いや,悲愴にしてもほとんど覚えていないのだが,いくつかの箇所だけは鮮明に蘇ってくるの
2020年1月6日 07:27
モーツァルトの2つのト短調交響曲,第25番と第40番について考察しようというのが今回のテーマ。 なお,25番は演奏したことがないが,40番はクラリネットで演奏したことも指揮をしたこともある。その違いで,掘り下げかたが違うかもしれないが,その点はご了承願いたい。 楽器編成を確認しておこう。弦は同じなので,管楽器。25番はオーボエ,ファゴット,各2パート。ホルンは調性の違うものが2つ,全部で
2020年1月5日 07:14
モーツァルトの短調の曲,といったら,どの曲を想起されるだろうか。交響曲第40番が得票数が一番かな。同じト短調で交響曲第25番もある。ピアノ協奏曲なら第20番ニ短調か。第24番も短調でこちらはハ短調。レクイエムはニ短調。ミサ曲ハ短調と双璧。ピアノソナタはK310のイ短調か,K457のハ短調。あるいは幻想曲K397のニ短調。ヴァイオリンソナタは,K304のホ短調。ピアノ四重奏曲第1番
2020年1月3日 08:24
まず,倚音(アポジアトゥーラappoggiatura) について説明しておこう。コトバンクによると,「強拍に置かれて2度進行で和声音に解決するもので,自由掛留音とも呼ばれる」となっている。 私が倚音のことを初めて知ったのは,NHKの「フルートともに」だった。講師の吉田雅夫先生は,倚音の「倚」は,「よりかかる」という意味だと言っていた。 フルートともにのテキストは楽譜だけで,倚音についての説
2020年1月2日 07:42
合奏,特に少人数の場合は,互いにテレパシーを飛ばしあいながら演奏をする。テレパシー,信じますか。 テレパシーのことを書いたのは,ヴィオラ奏者の浅妻文樹氏。弦楽四重奏での話である。もうずいぶん前のことで,何かの小冊子だと思うのだが,探したが見つからなかった。 もうひとり,似たようなことをフルート奏者の吉田雅夫氏も書いている。彼の場合は,「火の魂 飛び交うがごとく」である。 テレパシー