2020年発表の最新研究。運動していても座っている時間が長いと健康に悪いの?という研究のお話。
皆さん運動していますか?
運動は健康にいいよ!
ということは根拠がないこともあることも含めて多く言われています。
実際に、
運動は糖尿病やがん(特に大腸がん)、死亡リスクを下げることが分かっています。
ではその一方で…
座る時間はどのような影響を及ぼすのでしょうか?
座る時間が長いと大腸がんのリスクが上がることが明らかになっています。
しかし、他の癌についてはどうなのかわかっていません。
また、運動していても座る時間が長いと癌のリスクがあがるの?
ということも分かっていないんですね。
そこで、日本人を対象としてそれらについて調査した研究を見てみましょう。
この研究では、
3万3307人の仕事をしている日本人を10年間追跡した。
仕事中に座っている時間を
1時間未満、1~3時間、3~5時間、5~7時間、7時間以上
と分類し、
1~3時間を基準として他群の癌発症リスクを調べた
という感じですね。
結果はと言いますと…
男性では7時間以上座っている人は総癌リスクが12%高くなっていました(ぎりぎり有意ではありませんが)
また、膵臓がんリスクが2.25倍有意に高くなっていました。
女性では、
7時間以上座っている人は肺がんのリスクが2.8倍有意に高くなっていました。
この結果の面白いところは飲酒、喫煙などだけでなく、
余暇時間の身体活動量(中程度、高強度身体活動)を調整しても
この関連が見られているところです。
つまり、余暇時間に身体活動を行っている、いないに関係なく
男性では総癌リスク、膵臓癌リスク、
女性では肺がんリスクが高いということです。
なかなか衝撃的ですね。
女性に関しては受動喫煙が影響している可能性などもありますし、メカニズムはまだよくわからないところですね。
また、自記式質問票を用いていますので正確な測定ではないなどの問題はあります。
しかしながら、この結果からやはり座る時間は短くした方がよろしいかと…
1時間に1回は立って歩いてみてはいかがでしょうか?
では!
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