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takuma@note作家
2020年4月24日 08:00
それから加賀は、神原たちに革命についての計画を全て打ち明けた。その話を聞きながら、手崎はあることに気が付いた。 (そっか。加賀先輩が私に話しかけてくれたのは、この計画のためだったんだ) 内心とても嬉しかった。地味で目立たない自分に声をかけてくれ、このとんでもない計画の仲間にも誘ってくれた。正直、革命については何も想像は出来ないが、これから加賀と一緒に何かをやれるということだけで、手崎は断
2020年5月15日 07:55
「2年の手崎って子、女バレのキャプテンに目をつけられたらしいよ」 「加賀先輩に馴れ馴れしくして、江藤さんが怒ってるんだって」 翌日から、手崎に関しての噂も広がっていった。噂というものは、人から人へ伝わる過程で、姿を変えていく。その様子は、人の欲望を餌にしながら大きく育っていくようだった。 手崎が感じていた「視線」とは、この噂が原因だった。今まで手崎のことを知る学生は少なかったが、ほと
2020年6月29日 06:24
馬場、そして手崎が白の会から脱退し、残った4人で革命を成し遂げるために動き出さなければならかった。しかし、その道は4人が考えていたよりもはるかに困難なものだった。 馬場を中心とした白の会に対抗するための組織は、その人数を大きく増やしていった。白の会は進学や就職の妨げになると言い、馬場が生徒会長になればその道を守ると謡いまわった。そこには江藤や仙波も加わり、特に受験を間近に控えた3年生や2年生