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「書く」ことで人生は楽になる

「書く」ことで人生は楽になる。
それは、どんな人にとっても。

頭や気持ちが混乱しているとき、人生の選択に迷うとき、自分にとって大切なものがわからなくなったとき。

「書く」ということで、頭の中が整理され、こころが軽くなる。
今日は、その具体的なステップも紹介しながら、「書く」ことがどうして人生を楽にしてくれるのかについて書いていこうと思う。


昨日、「書く」ということがトラウマを癒し乗り越えるために大切な要素だなっていうつぶやきをした。

「書く」という行為は、実際にトラウマ治療のひとつである認知行動療法においても重要視されている。わたし自身、過去にこのnoteで自分にとってトラウマになっていることを書いた後、深い気づきと認知(そのことに対する思い込み・視点)の変化、そして癒しを体験した。

そのときに書いたのが、この2つの記事だ。


でも、「書く」という行為は、例えばトラウマを持っている人や、なにかビジネスとして発信をしている人だけに大切なものではないなっていうことを思っている。

あえて大きく言ってしまうと、「書く」という行為はすべての人にとって、人生を心地よく生きていく上でとても大切なことなのだと感じているんだ。


「頭で考えるのと、書くことって別に変わらないじゃん」
「別に頭の中で文章化できていたら、わざわざ紙に書いて整理する必要ないんじゃないの?」

と思う人はたくさんいると思う。


でもね。

「書く」ことは、ごちゃごちゃになってしまった考えや選択肢、感情を可視化してくれる。

この可視化っていうのが、ただ頭の中で考えるのとは決定的に違うところ。

思考が「文字」「文章」という目に見える形に可視化されることで、今まで漠然と「どうしたらいいんだろう?優先順位はなんだろう?なにを選択するのが正解なんだろう?」と悩んでいたことが、嘘のようにようにスルスルと解決する。

はい。ご想像の通り。
本日、わたし自身、やっと自分の頭の中にあったごちゃごちゃを紙に書き出してみて、びっくりするくらいスルスルと今のベストがわかってスッキリしたので、このnoteを書いている次第でございます。


頭の中でどれだけ言葉にして思考をこねくりまわしても。
そこにはイメージだったり、感情だったり、その他関係ない思考や思いがいっぱい混ざり込んでくる。

まるで、輪郭のないほわほわとした雲が風に流されながら、一瞬ごとにその形を変えていくようなものだ。真っ青な空に雲がひとつだけポツンと浮かんでいるなら、まだいい。

でも、秋の空模様みたいに、積乱雲もあって、羊雲もあって、いわし雲みたいなのもあって、なんなら飛行機が横切ってきたことで、飛行機雲まで発生して…みたいな状態になっていたら、どうだろう?

もう、どの雲(=思考)をどの順番で見ればいいのか、その境目がどこなのか、訳がわからなくなる。

これがつまりは、「頭が混乱している状態」なんだと思う。


その点、頭に浮かんでいる思考を「書く」という行為は、それぞれの雲ひとつずつに注目して、それぞれの特徴を順番に書いていって、最後にそれを全部並べて全体像を把握するということに近い(この例え、果たしてわかりやすいんだろうか…)


わたしが「頭が混乱している状態」のときに書く上で意識していることをいくつか挙げてみようと思う。

①まずは感情や気持ち、背景的なものは置いておいて、選択肢 / 状況だけをタイトル的に並べて書く(このときに、それぞれに番号をふっておくとよりわかりやすい)
 ↓
②次にタイトルごとにメリットやデメリット、感情や気持ち、背景的な思考を全部書いていく。
 ↓
③全部書き出したら、それを一度、もしくは複数回読み返してみる。
 ↓
④「解決策があるもの / 行動でどうにかできるもの」と「解決策がないもの / 行動ではどうにも変えられないこと」を分ける。
 ↓
⑤自分にとっての結論や優先順位を書く。


①〜③までの工程を意識して書き出してみると、どれが優先されるべき事柄なのか、どれが今考えるべきではない事柄なのか、といったことが把握しやすくなる(④が自然と選り分けられる)。

「解決策がないもの / 行動ではどうにも変えられないこと」の中には、「今はどうしようもないもの」や「考えても意味がないもの」も含まれる。

そういった今考えても意味のないことや解決できないものは、「考えない」「保留にする」「一旦、脇に置いておく」と自分の中で決めることができるので、かなりスッキリする。

その上で、「解決策があるもの / 行動でどうにかできるもの」(または「考えない」「保留にする」「一旦、脇に置いておく」ができないもの)に関して、メリットやデメリット、その背景や現状を踏まえて考えてみると、自然と今自分がとるべき最善の選択や優先すべき事柄がなんなのかがわかるようになる


こんな風に、漠然と自分の頭の中にあるモヤモヤや思考、感情をしっかりと「書く」ことで、無駄に考えたり、悩んだりする時間が減る。それはつまり、脳のキャパが増えるということでもある。

答えのないことを考え続けると人って漠然とした不安やストレスを抱えてしまうと思うんだけれど、こうやって整理して、結論や優先順位を可視化すると、そのことを考える必要がなくなる。

そうすることで、漠然とした不安やストレスが減り、人生は楽になっていくと感じている。


「書く」ことのメリットは、実はもうひとつある。
それは、「その結論に至ったプロセスを記録として残せる」ということ。

一度決めたことでも、時間がたったり状況が変わると、また悩みはじめることもあると思う。そういうとき、以前書いたメモやノートを読み返してみると、「ああ、そうだった。だからわたしはこの結論に至ったんだ」と納得できる。

もしくは、「あのときとは状況が変わっているから、改めて思考整理をして最善の選択や優先順位を決めないといけないな」とわかったりする。


考えすぎてしまう人や、いろんな選択肢や大切なことが同時進行的にあって、どれを優先するべきなのかもう訳がわからない!という状態になってしまっている人は、ぜひこの順序を意識して、考えていることを「書く」ということを実践してもらえたらなと思います!


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