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旅に出て。

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いきものルポライターとも呼ばれておりますが、ルポにもならないメモ書きを。
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Winter Is Coming. 毎年「どうなんだっけ?」となる雪虫の生活史。

Winter Is Coming. 毎年「どうなんだっけ?」となる雪虫の生活史。

 雪虫、ご存知ですか。
10月頃、北海道では「雪虫見たよ」「ああ来たか」「見なかったことにしたい」などの会話が聞こえてきます。
これは雪虫が飛んだらあと二週間ほどで初雪が降るだろうと伝わっているから。「ああ、(長い)冬が来る(雪がたいへん)」という、(世界でもまれにみる降雪量の都会である)札幌市民のなげきが伴いつつも、冬を告げる使者がきちんと訪れることにホッとする思いもあるのではないでしょうか。

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浮草家業、草を描く。

浮草家業、草を描く。

 誰が言ったかライジングサンが終われば夏終わると。
転勤族の我が家、この夏に仙台から札幌へと引っ越ししたもので、部屋を片付けているうちに夏が過ぎ去ったような気がします。

 先日、友人たちと鹿追町へ行った際、秋の七草の話が出ました。友人は野山を案内する人で、特に植物を勉強しまくっているガイドだけど「えーと…」と七つ出るのに視線を斜め上にして思い出していました。ワタシはというと「一個もわからん!」。

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旅に行きたくて。

旅に行きたくて。

 出不精ったらもうほんとデブ。そしてときおり急に「あー京都いきたーい」みたいなことを言う。言うだけ。とくにこのご時世、ココロの「いきたーい」ばかりがつのってて。
 そんなときは過去の旅を思い出します。
 出不精ながらも、たまには仕事以外の旅に出ることもありまして。それが、ふだんの地味生活の反動のような旅なのです。いちいち説明いたしますと「下書き」で終了してしまいそうなので、思い出した順番にかいつま

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気付いたら円陣にご注意を。

気付いたら円陣にご注意を。

 先日、ブラキストン線を越えて、本州の観光地に行って来た。体調は万全。神経質なほど要所要所で手を洗い、アルコールジェルやウエットシートで除菌除菌しながらの旅。空港は今まで見たことがないほどのガランガラン。機内もスカスカで、なんと機内アナウンスが日本語オンリーだった。行くところ寄るところ、お客さんは少なめでマスク姿の店員さんの対応もいつもより親切なのではと思うほどの感じ良さ。
 目的地でも人は少なく

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つかれたぬ。

つかれたぬ。

http://etobunsha.exblog.jp/24706280/

またタヌキ。ここ数日のこと、おつかれやすみの出来事を書きました。タヌキと。

すずしげ。

すずしげ。

少し涼しくなったねといった側から34度。昨晩など、大雨の後で気温下がったからと調子に乗ってエアコン切ったら、汗だくで寝られなかった。
すずしげな写真はないかとアップしてみたら、さみしげなトリミングになってしまった。ボヤけたタンカーまでさみしい。
この逆光の光景は釧路臨港鉄道。跡ではなく現役で石炭を運び出している。釧路臨港鉄道の会なるテツの集まりまであって面白い。オトナが本気で遊んでいる。

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気温差。

気温差。

※寝ぼけ文章がひどすぎて編集しました。

仕事で北海道東部へ。いわゆる道東。オホーツク。エドからエゾ、またエドを行き来です。

紋別空港に着陸するとOkhotskの表記にロシアに近いなあという気分になって愉しい。じっさい根室に行くと交通標識にロシア語が書かれている。
オホーツクはロシア語かと思っていたけれど、どうやらツングース語由来らしい。さいきん取材などで何度か聞いて「おお」と思ったのが、北海道

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もぐる。

もぐる。

 車内誌の連載をはじめて5年目に突入している。基本的には「北海道の生き物と生き物周辺」の取材をライフワークとしているので、自ら現場におもむくよりも、現場に出ている人の話を聞くことが多い。のだが。年に数回は体にむち打つこともある。

 取材のイメージからアウトドアな人の印象を持たれるが、実際は部屋で体育座りして海外ドラマを見ている時間の方が圧倒的に多い。デスクワーカーにありがちな慢性的運動不足でもあ

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バスに乗って。

バスに乗って。

北海道の芸術の森へ。やっぱり日本画が好きなもので今月は都内でもボッティチェリより光琳、若冲、ウサギとカエルの戯画。その流れ、というわけでもないのだが、札幌では国芳の浮世絵を。
みゃうかいこうごじゅうさんびき、のファンならお楽しみの猫描写に期待して行ったのだけど、猫以上にギュッとつかまれたのが金魚。江戸川区民も大好きな金魚。こんなに金魚に惹きつけられたのはピノキオ以来か。

白樺〜赤い家〜白〜いぃ何

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宇宙にポツンと。

宇宙にポツンと。

 めったにコメントのつかない我がエトブン社ブログ。
 その中の貴重なひとつが削除も承認もできなくて困っております。ワタシが気づくのが遅かったせいかこの方のリンク先も何もなく、ネット空間の離れ小島か、宇宙空間にぽつんと浮かんだような言葉の塊が不憫なような。

 内容は、子供と夫のことで悩んでいるときにこのブログに出会い癒され本人はすてきな人なんだろうなと思ったので迷惑じゃなければ直接連絡ください。削

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ふきみそ。ささのこ。

ふきみそ。ささのこ。

 北海道の早春旅。

 春が来た。今年もエドではなくエゾにて春探し。無性に苦味のあるものが食べたい。これはきっと、冬眠中のクマの記憶が飛び火したのだろう。冬のあいだに溜まった何かの毒だしだ。
 タランボの芽、ウド、フキノトウ。天ぷらがいいなあ。そしてお楽しみは蕗味噌。素敵な友人が手作りしてプレゼントしてくれるのが楽しみでならない。董が立ったフキノトウは天ぷらに向かないが、蕗味噌ならばモウマンタイ。

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町の青い鳥。

町の青い鳥。

関東に来てまず興奮したのがオナガだった。ヒヨドリより大きく見え、尾が長い。散歩中に見かけて「あれはなに?」と驚きさっそく調べる。見慣れると市街地にフツーにいる。どころか、ギャーギャーうるさい。そうか、カラスの仲間だものね。カササギにも似て見える。結構かしこいのだろうな。
たとえ見慣れても、街路樹から尾をなびかせて飛び立つと目で追ってしまう。ブルーグレイの腹側がきれいだなあ。ぎやあぎゃあ。

都会。

都会。

その日暮らしはやめて うちへ帰ろう 一緒に (都会)
このうた、大貫妙子のも土岐麻子のカバーも好き。じゅうぶん大人になってから東京に出てきたし、そもそも出身地の札幌だってなかなかの都会だと思っているけれど、このうたを聞くと田舎から摩天楼に出てきたネズミのような切ない気持ちになる。
でもきっと嫌いじゃない都会。
そしてなぜかこの曲調に甲田益也子さんの姿が重なる。

阿寒湖、前田一歩園の森。こち

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銀のしずくふるふる

銀のしずくふるふる

 登別駅から徒歩15分。「歩いてこられたんですか!」と言われるくらいの散歩コースで知里森舎の「銀のしずく記念館」へ。道内の女性建築士さんが設計したたてものはこぢんまりとしてあたたかい。知里幸恵さんを見たことはないけれど、彼女のふんいきに合っているように可愛らしい、すがすがしい場所だった。

 資料を見ていてあらためて思ったのは「土人」ということば。土人法があったのもそうだが、金田一先生までハガキの

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