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沖縄、無賃道中、酔い旅。

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30歳、バツイチ、既婚、夏。中国の成都に仙人への道を探しに、道教を学びに行こうとしたものの「その前に沖縄の夏を満喫しよう…」と思ったら、有り金使い果たし、荷役、路上で占い師、海、…
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怠惰isマネー

怠惰isマネー

男にも生理ってのがある上で「たいだいずまね〜」

軟弱と言われればそれまでだけど、より良い生活、人間関係を送るためにちょっと啓蒙。

どうしようもなく怠い時とか、思考が落ち着かなかったり、過去を思い出したり、誰かの事をやたら考えたり、自分を責めたりしたりする時があるのは全て月のせいなんですわ、だからしょうがないんですわわわ。「男らしく」を心に持ちすぎていては一皮剥けませんよ、って。

私早熟だった

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満月の夜に

満月の夜に

善き人々で賑わう村のグルーヴを永遠はなくとも延々に

満月の夜に観た「天空の城ラピュタ」、子ども達がいつか大人になって同じセッティングに出くわした時に五感が震えるでしょう。
そんな夜を過ごしてしまうとこの村の更なる発展を見たい。地に根付いた人達と、外の世界から来た人達が共に時間を分かち合って進んでいくハブな村の火を絶やぬ努力をしましょうね。

人は月からの影響を避けきれない、あらゆる星達の影響力も

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星を追いかけ、足るを知りに来ました

星を追いかけ、足るを知りに来ました

沖縄は名護市ワカゲノイタリ村へと辿り着いた最たる理由はやはり星のせいなのです

那覇からドミトリーの仲間とキャンプへと出かけた週末なだけなはずが、当面の居場所を見つけてしまうなんて不思議な人生の流れに星をさらに深く意識せざるを得ない訳で、何故そうなったかという理由を迷いなく星に答えを見いだせることに、自分は占い師として成熟してきたと妙な達成感を覚えていながらも、調子に乗らないようにとすぐに誡めまし

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沖縄は那覇で中締めしましょうね〜

沖縄は那覇で中締めしましょうね〜

那覇を出れなくなってしまった。

一泊800円のドミトリーに泊まっていて、日雇いに出たり、路上で占いをしたり、頼まれごとでお金をもらったりしているのに何故かお金がなく、目的の地である四川は成都に辿り着くための航空券も未だ手元には無い。もはや成都は住んでいる場所という感覚にすらなってきた。

路上とドミトリーで出会った男4人で、部屋でも借りて「次の旅に備えようか」と握手したけれど段取りは悪く風邪気味

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旅行けば琉球の国に酒の香り

旅行けば琉球の国に酒の香り

気づけば沖縄に来て二十日が経っている
那覇の宵の始まりは早く、沸き立つ熱気が冷めきらぬ頃に始まる。訳のわからぬ名目で人々が集まりだした酒場は安く人を酔わせて、新しい出会いを生んだら日付の変わる頃にさっと閉める「せんべろ」にどっぷりと浸かってしまった。

「なんとかなる」じゃなくて「なんとかしてる」だよね

ドミトリーで知り合った福島の同い年の男が言った言葉だ。
生まれ育ちも違い、沖縄に来るまで全

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寝付けぬ夜の肝試し

寝付けぬ夜の肝試し

自分よりも何日も何ヶ月も、何年も長くドミトリーにいる先輩方は散々遊び散らかしてこの沖縄の地での時間を持て余しているらしく、ここ最近毎晩のように心霊スポットへと4、5人で車に乗りあって行くのがブームらしい。

出かけるのは決まって夜飯時で「一緒にどう?」と誘われるも「いやいいっすよ心霊系は苦手なんですよー…」と断っていた。「今日はどこ行くんですか?」「今日はあれ、貝塚っていうところ、近くの墓場行く」

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労働賛美ではないけれど

労働賛美ではないけれど

那覇5日目にして遂に仕事にありついた、港の倉庫内での仕分け作業、要は荷役でしょう?

早朝にドミトリーを飛び出して港へ向かう、朝だろうが太陽は地面を照りつけあまりにも濃い青色の空と絵の具をぶちまけたような雲が速い風に乗って空を泳いでいるようだ。

急ぐ、初日で遅刻していては相手がどうとかではなく自分の為にならないとか思う状態のアタクシ。

港の倉庫は開け放たれていて大量のコンテナとフォークリフト、

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飢えは寝てやり過ごせない

飢えは寝てやり過ごせない

半端な金を追わずに飢えた方がましだと思うマイブームにのって今日も明日をやり過ごしていくのはかくも困難なのかと思い知らされる沖縄。

金に比例した幸せなどないと分かっていながらも、金の生み出す幸福感の記憶未だ体のどこか片隅に同居させているわけだから、金はやはりあった方が良い。

多く必要なわけではなく新しい刺激を求める為の金だ。

ドミトリーの金もなくなって結局野宿からの、ドミトリー、そして野宿を三

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沖縄で明日を"占い”ながら生きる

沖縄で明日を"占い”ながら生きる

究極、極限まで金がなくなっても、自由であるべきという考えのもとに、どうしても自由を手に入れたかったのあります「幸せが先か自由が先か」くらないものです。



沖縄一日目、野宿

ネットで知り合ったPに結局車で街案内されて、訳の分からない所に降ろされた、無駄にまた一人の人間の家族事情を知ってしまった、途中、Pやりませんかと言わた時には丁重にお断りし、「この人大丈夫かな」初対面ながらも余計な心配を

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鯉のぼりは「燃えよドラゴン」

鯉のぼりは「燃えよドラゴン」

もう少しで梅雨が始まるらしいと言われ始めた頃に、魔都よろしく「道」の街、成都へ行くことに決めた。

季節感も土地勘も分からぬ成都に想いを馳せて、令和時代の幕開けにふさわしいような長ったらしい梅雨をやり過ごし灼熱の夏東京を迎えた俺は仲間や兄弟、家族に別れを伝えて未練を断ち切りいざ成都へ!の段で「その前に沖縄に行っておこう、夏らしい夏を日本で過ごしていない!よし8月いっぱいは沖縄を巡ろう!」という不思

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