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毒親からの脱出計画2

一週間の葛藤

前回の投稿から1週間。
普段の自分なら、

自分が我慢すればいいだけ
本当にうちの親は毒親か?

逃げ出すこと自体がのように、逃げなくていい理由を探していたかもしれない。

そんな意味でもここに書き記すことは意味があるのかもしれない。

いつもあきらめていた自分におさらばして、踏み出した一歩目の報告を良かったら読んでほしい。

一週間の報告

前回の記事では以下のように計画に必要な情報を書き出した。

・なぜ逃げたいのか、逃げたらどうしたいのかを書き出しておく
・これまで受けた被害の書き出しや診断書を得る
・引っ越しの手引き(一般的なものでよい)
・見込まれる費用
・毒親に引っ越し先をわかりにくくする手続きや支援の種類と方法
・収入源の確保(心の安定につながる)
・引っ越し先の見繕い(心が楽なる)
・そのほか(扶養や保険の現状と抜けるために必要なこと)

そして、これらの情報収集これまでに毒親から受けた被害を整理(書き出し)からの診断書ゲットを一週間の計画とした。

そして実施できたことは

・大まかな情報収集
・チャット相談を受ける
・精神科の受診
・電話相談(次回まとめて報告予定)

できないこともあったが、まずは上記3点(電話相談以外)のできたことを報告したい。

大まかな情報収集

早速とりかかってみたのが、情報収集。
前回上げた項目を中心に調べてみた。

とりあえず体験談や関連する記事をひたすらめくる。

なんとなく様子はつかめてきたと思う。
しかし、やはり順番が見えてこない。

支援の手続き自体がわかっても、その手続きが引っ越しの前後どのタイミングなのか。

例えば…
・もろもろの住所を変えるタイミングはいつがいいのか?
・免許書は?
・支援の申請の結果はどこにいつ郵送されるの?

謎は深まるばかり。
正直、一週間では時間が足りなかった。
情報収集については「いつ」「何を行うのか」に重点を置いて引き続き行う。全体像が見えてきたらぜひ共有したい。

チャット相談を受けてみる

意外や意外。個人的には実りの多かった行動がこちら。
一人で情報収集を進めていると、さらによくわからなくなってくる。
本当にこれであっているのか?
答え合わせのできない環境に不安が大きくなる。

そんな時に思い付いたのが「相談」してみること。

できれば、電話ではなく(時間や場所の制約があるため)、メールやチャットが良い。

そう思って探してみると出てくる、出てくる。

「思春期相談」「女性相談」「DV相談」などなどNPOや公的機関いろいろあるものだ。

どこに相談すればいいのかもわからなかったので直観に従い「若年女性支援“これからプロジェクト”」に相談を書き込んでみる。

いや、書き込もうとした。

「…。(何から書き込めばよいのだ…?)」

相談はしたい。相談はしたいのだ。
本当はこのタイミングで、しっかり相談したい内容、自分の現状を整理しておけばよかった。
その思いはすべて後の祭り。

困った私は正直に
「親について相談があります。」
「何を相談したらいいのか自分でもわからないので、生い立ちを話してもよろしいでしょうか」

そんな風に書き出した。

そしてひたすら「生い立ち」を書き記した。
途中かなり主観や脱線もあったと思う。

相談員さんは根気強く相談に対応してくださった。

そして行き着いたのが、

出勤などで出かけた際に「女性相談センター」へ電話で相談をする。
そして助けを求め、何をすればいいのか尋ねる。

私の相談があまりにも下手だったせいか、相談員さんは電話口で「何を訪ねればいいのか」の例文まで用意してくださった。

そして私の
私が受けたことは本当に虐待なのか、自分自身でもわからなくなっています。それを電話で伝えられるのか不安です。
そんな面倒な言葉にも
「”○○○(生い立ちの一部を引用)”このように自分にされたことと、あなたのつらい気持ちを話してください。我慢すればよいことではないです。あなたは本当に頑張ってこられたと思いますよ。」
(*実際の返答をこちらに載せるために若干変えています)
そのように返答してくださった。

「頑張ってこられた」
今まで誰にも相談できなかったこの一言に救いを感じた。

その日はタイミングが合わず、女性相談センターへは電話ができなかったので、後日その結果を報告する約束をして、その日のチャット相談は終了した。

精神科の受診

大人になり体格もよくなったせいか暴力を受けることはなくなった。
なので外傷による診断書は得られない。

そこで向かったのが精神科
どれほど効力を持つのかはわからない。それでもないよりはマシだろう。

さっそく電話で予約をする。
今回はどのような内容で受診されるのでしょうか?
思わぬ伏兵にあう。
どうにか、しどろもどろになりながら「人間関係で…寝れなくて…」と答え予約をとる。

この時ふと気づいた。

チャット相談でもこの電話予約でも私は「虐待」と自分から口にできなかった。なぜかはわからない。

もしかしたらそれを認めたくない自分がいるのか、自信がないのか。向き合う準備ができないないのか。

そうか。「虐待」を認めてしまうと、自分がこれまで過ごしてきた時間がすべて「つらい時間」になる。
私が当たり前だと思っていた時間そのものを否定しなくてはならなくなる。
自分の過去を裏切ることに躊躇しているのだ。

今だにそんな自分がいることに驚いた。

そして受診日。
問診室に入ると女性の先生。

ここでも何から話せばよいのか、事前に考えていた内容はどこかに飛んで行ってしまった。

「親が…、怖いんです。…親のことを考えると寝れなくなります。」

そんな話出しだったと思う。

その時点で何かを察したのか、先生は丁寧に質問を重ね私の現状を整理した。

気づけば涙が止まらなかった。

初めて対面で誰かに相談をした。
隠したかった。普通と思われたかった。
だから誰にも相談したことはなかった。

「そんな環境では何かしたいという思いも生まれませんね」
「逃げ出したくなりますね」
「自分の人生を生きたいですね」

最後はほとんど頷くだけだった。

眠れないこと、不安を感じること、根本的には親から離れるしかない。
そう先生は判断を下した。

そして私に「相談機関」への連絡を勧めた。
どこに連絡をすればいいのか調べ、私に電話する時間があるとわかると、空き部屋を用意してくださった。
そして、必要であれば受診した内容を話したり診断書を書くし、今後も電話の際に空き部屋を使って構わない、そう仰ってくださった。

診断書については、もともと初診で診断書は出さないと書いてあり、数回受診が必要だと納得していた。
なので、今回は診断書はお願いせず、用意していただいた空き部屋で電話を掛けた。

一番ハードルを感じていた精神科の受診であったが、私は先生に救われた。

先生との相性がかなり重要だときく精神科で本当に良い先生にお会いできた。受診してよかった。ただそう思えた。

電話の内容は次週にまとめるのが良さそうなので今回は割愛する。

動き出しての感想と来週の計画

たった一週間、されど一週間。
時間があるように見えて、毒親と過ごす一週間のうち自分の時間は短い。

心を無にして、親に対し適当な愛想笑いと同意を繰り返していると、映像の中の自分を見ているような気になってくる。

今週はそんな自分が少しだけ自我を持って動いて気がする。

来週は
「いつ」「何を行うのか」に重点を置いた情報収集
・チャットなどによる相談の実行
・身の回りの物の整理

これらを中心に行っていく。
計画は順調とは言えないものの、確実に進んでいるとは思う。

結果はまた次回。
引き続きお付き合いしてもらえたらうれしい。

それでは失礼する。





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