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■大河ドラマ『光る君へ』第7話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。

大河ドラマ『光る君へ』、びわ湖大津に続き、越前の大河ドラマ館も無事にオープンしました。Twitterなどを見ていると、初日から大盛況だったようですね。みなさまのドラマへの期待度や熱中度の上がり具合が表れているようで、思わずつられてワクワクしちゃいます。

私も近いうちに越前の大河ドラマ館へ行く予定です。ちなみに、すでにびわ湖大津の大河ドラマ館へは行っていて、そのときのお話がこちらです。

■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅②―大河ドラマ館へ行ってきました

こちらも来館者が1万人を超えたそうで!  私自身、もう一度行きたいと思っていますし、そのときには大津市歴史博物館等も行こうと考えているので、負けていられません(何に)。

そんなこんなで、大河ドラマ『光る君へ』第7話です。

主人公を置いてきぼりにしたまま、藤原道隆さまに萌え散らかしたり、藤原公任さまのイケメンビームにうぉうぉ倒されていたりする第7話「おかしきことこそ」の感想がこちらです。

■大河ドラマ『光る君へ』第7話「おかしきことこそ」―緊縛する愛情とド直球な本音を炸裂させるイケメン

「おかしきことこそ」が庶民には「めでたきもの」=娯楽になるけれど、支配層にとってはそれが「わろき」出来事にもなる。どの立場に立つかで、見方がひっくり返っていくことが随所に現れたお話でした。

とまぁそれはともかく。

中関白家推しが極まり、つい主人公二人を置いてきぼりにしがちなワタクシですが。今回はその贖罪の意味も込め?! 紫式部と藤原道長に関する本をご紹介します。

まず1冊目がこちら。

■『紫式部と藤原道長』

■『紫式部と藤原道長』
■倉本一宏 著
■講談社現代新書
■2023年9月
■1200円+tax

大河ドラマ『光る君へ』の時代考証を担当されている倉本一宏先生のご著書です。紫式部、藤原道長それぞれの人生の歩みを古記録から丁寧に立ち上げます。

時代を重ねて論じられているので、二人の関わりがよく理解できます。もちろん、ドラマとは違うところもたくさんありますが、史実を押さえてからドラマを見ると面白さが一段変化するようにも思うのです。

そして、2冊目がこちら。

■『御堂関白記 藤原道長の日記』

■『御堂関白記 藤原道長の日記』
■藤原道長著/繁田信一編
■角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
■2009年6月
■933円+tax

兄たちや朝廷の重鎮が次々に亡くなった995年。そのときを生き延びた道長はいきなり権力の中枢へ上りつめます。が、そこにはあまりに若かったこと、あまりに唐突であったことが重なり、さまざまな艱難が待ち受けていました。

会議しようと思ったら人がまったくいなかったり。誰も話を聞いてくれなかったり。けっこう心にくる仕打ちががが。そんなお話を道長自身の筆で記したのが『御堂関白記』です。

詳しいお話はコチラに書きました。誤字とかいろいろ突っ込みどころ満載なのもこの本のよいところ♬

■歴史上の人物の日常を垣間見る―藤原道長『御堂関白記』について

さて、もう一冊。道長の日記を出したからには、紫式部の日記も出さねばということで。

■『紫式部は今日も憂鬱 令和言葉で読む『紫式部日記』』

■『紫式部は今日も憂鬱 令和言葉で読む『紫式部日記』』
■堀越英美著・山本淳子監修
■扶桑社
■2023年11月
■1400円+tax

こちらは、紫式部が道長の娘彰子に仕え、彰子が第一子(敦成親王=のちの後一条天皇)を出産するときの記録です。紫式部の考え方や感じ方がわりとダイレクトに表れた作品だと思います。

原文で読むにはハードルが高いですが、コチラの本は全文を現代語訳、しかも、「令和言葉」と銘打っているように、とてもくだけた話し言葉で書かれています。そのため、とても読みやすいです。

また、この時代の文化や日常を垣間見るにも最適な一冊となっています。詳しい紹介はこちらの記事に書きました。

■『紫式部日記』を読むならここから①―『紫式部は今日も憂鬱 令和言葉で読む『紫式部日記』』

よろしければご覧になってみてくださいね。

・ ・ ・

さて、第8話の予告編もあまりに不穏すぎてドキドキしちゃいます。パパりん(誰)が倒れちゃったり、倫子さまがときめいてたり、こまろは無事に戻ってきたのか、実はいちばん気になってたり。

いろいろドキワクできる時間がまだまだ続く幸せをぎゅぎゅっと抱き締めながら、またこちらで語り散らかします。よろしくお付き合いくださいね。

んじゃ、また。


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