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獺祭

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酒蔵での仕事をざっくり振り返ってみた

酒蔵での仕事をざっくり振り返ってみた

2018年2月に入社。約4年半という期間でしたが、毎日本当に慌ただしく濃密な時間を過ごすことができました。
日々のプレスリリースの作成やご取材対応・記事チェックなど意外に、ファンを作る企画に多数携わらせて頂きました。少しだけ振り返ってみたいと思います。

※半分自分の備忘録としても書きなぐっているので時系列バラバラ、とにかくまとまりのない文章です。

2018年 入社からの怒涛のできごと2018年

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【獺祭社員日誌】vol.3「山奥から世界へ、出荷センターを見学」

【獺祭社員日誌】vol.3「山奥から世界へ、出荷センターを見学」

~台湾出身の新入社員から見た獺祭の酒造り~
台湾出身のゾーイが蔵での研修の様子をレポートしています。初日で体験した洗米の様子はこちら⇓

2日目AM 出荷センター今日の午前中に出荷倉庫を見学し、午後に麹室に行く予定です。

8時半の朝礼の後、先輩の車に乗り、出荷倉庫が別の場所にあることを知りました。 旭酒造はすでにスペースが広い会社ですが、出荷倉庫に来てみて、本社だけでは足りないことを実感しました

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【獺祭社員日誌】vol.4「室(むろ)での麴造り」

【獺祭社員日誌】vol.4「室(むろ)での麴造り」

台湾出身のゾーイが酒造り研修についてつづる日誌。vol.3はこちら

倉庫見学を終えて事務所に戻ると、昼休み前に先輩から「午後からの製麹は、米を洗う時の負担と違って体力が必要だから、ちゃんと食べてね。」と念を押されました。昨日の洗米の経験から、頑張ってお弁当を食べました。味は良かったが、わざわざ味わうこともなく、午後を乗り切るためにできるだけのエネルギーと栄養を摂取することに集中しました。

麹造

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【獺祭社員日誌】vol.5「麴室&発酵管理(仕込み)」

【獺祭社員日誌】vol.5「麴室&発酵管理(仕込み)」

台湾出身の新入社員ゾーイが製造部での研修を行いました。前回からの続きです。

昨日の夕食後、岩徳線の電車で帰宅したのですが、もちろん今日も電車で出勤することになりました。岩徳線の話を続けることをお許しいただきたいのですが、朝と夜では全く違う体験をしました。

昨晩は電車の乗客がほとんどおらず、窓の外は深い闇で、街灯や明かりのついた家も全くなく、中も外も寂しい感じでした。午前7時25分発の列車には、

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世界で戦う蔵元も「原点回帰」に辿り着く。

世界で戦う蔵元も「原点回帰」に辿り着く。

2020年12月初頭。個人的にはかなり興味深い、というよりも驚きの商品情報が流れてきました。

「獺祭 純米大吟醸生酛45」が発売される。

山田錦と純米大吟醸に重きを置いて高級路線を切り拓いてきた旭酒造。世界進出も意欲的に進める中、今やスーパーでも見かけられるようにもなった獺祭がこのタイミングで古典的な製法である「生酛」を冠した商品を発売する。こんなに興味深いことはそうは無いでしょう。

発売後

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今、改めて「獺祭」がおもしろい!ソーシャルグッドな酒蔵の仕掛け力

今、改めて「獺祭」がおもしろい!ソーシャルグッドな酒蔵の仕掛け力

「おいしい日本酒教えてください」といわれると困ります。
一方「面白い日本酒蔵は?」と聞かれると、ここぞとばかりに紹介します。2021年の今、僕がおもしろいと感じるのは「獺祭」の旭酒造さんです。

日本酒界の革命児・獺祭とは?獺祭とは、山口県にある「旭酒造」の地酒。もともとは小さな酒蔵でしたが(今も「山奥の小さな酒蔵」を自称)、「二割三分」という高精米、最高級山田錦使用という「日本酒の王道にフォーカ

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「獺祭 生酛」誕生!桜井社長・三浦杜氏にインタビュー

「獺祭 生酛」誕生!桜井社長・三浦杜氏にインタビュー

旭酒造の「獺祭」は、お酒好きなら誰もが目にしたことがあるであろう、知名度抜群のブランドです。最高級の山田錦を使い、二割三分まで削り(精米)造った酒質は「これぞおいしい日本酒」の王道。旭酒造はそれをさらに「どこでも楽しめる」ことを目指し、世界に販路を広げています。

そんな旭酒造が、2020年12月に「生酛」をリリースしました。

獺祭が、生酛?

生酛は、自然の乳酸菌を取り込む江戸時代の発酵方法。

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