旭酒造株式会社(獺祭)

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「旭酒造は酒造りが好きです。」 ともすれば一時のワインがそうであったように、 吟醸酒の世界も、通でなければわからないとか、 理解しづらいモノのように語られます。 絶対に違います。 真に美味しい酒は、誰が飲んでも美味しいモノです。 旭酒造は真に美味しい酒を目指します。

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蔵元日記vol.549【バブルがはじけた】

この半年の海外市場の様子を見ていると日本酒の輸出がはっきり落ち込んでいます。中国を除いて、アメリカをはじめほとんどの国で前年割れが続いています。原因は、特にアメリカで顕著だったのですが、コロナの後半時期に飲食をはじめ消費が一気に高まったこと。「ステイホーム」の掛け声が効きすぎ続けたコロナ優等生の日本にいると分かり難いのですが、コロナ前半に無理やり抑え込まれていた消費がその反動で後半期に盛り上がったのです。「強いアメリカを取り戻そう」という国民的機運も後押ししていたと思います。

    • 蔵元日記vol.548【Joe Hisaishi】

      ぶっ飛びました!! 7月中旬の土曜日、久石譲さんのコンサートに行きました。場所はワシントンDCのフィリーズ国立公園の中にあるコンサートホール。会場近くでウーバーから下りたとたんに、会場に向いて歩く人の長い列にびっくりしました。このコンサートが尋常ではないことにさすがの私も気づきました。車を下りたあたりからゴルフカートでのお客さんの送迎サービスもあったのですが、雰囲気を味わいたくて300メートルぐらいの距離をゲートまで歩きました。 ゲートを通過して少し進むとすり鉢状の地形にな

      • 蔵元日記vol.547【自宅の前に蛍が!!】

        びっくりしました。アメリカにも蛍がいるんですね。しかも我が家の前に。昨日夜、社員の自宅に招待されて良い機嫌で帰ってきた8時半ごろ、自宅前の芝生から小さな光がぽつぽつと飛び立つのです。目を凝らしてみると蛍です。 川もないのにどうして? 当然、日本でホタルの餌になるカワニナもいませんから何を餌に?疑問は数限りなく浮かんでいるのですが、とにかく蛍が我が家の前の芝生に生息しているのです。 ちなみに、蛍に限らずアメリカは自然豊かでいろいろな生き物が人間と共生していますね。裏庭でリス

        • 蔵元日記vol.546【ニューヨーク移住日記】

          一か月ぶりにニューヨークに帰って来ました。5/22に日本に帰ったのですが、前にも皆さんにお話ししたように、パンパンの日程を国内でこなして、ついでにその間に昨年に続いてアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーの世界大会参加のためモナコに行って、そのままパリに行って、どちらの国でも現地で獺祭の会を主宰してきました。 やっぱり、ヨーロッパは歴史が古いだけあって色んな物がみっちり作ってあります。モナコはもちろん超お金持ちの国ですから豪華なのは当たり前ですが、パリだって、比べると、豪華さは

        蔵元日記vol.549【バブルがはじけた】

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          蔵元日記vol.545【金賞】

          ただいま、一時帰国中です。うちの酒蔵の鬼のようなFさんとHさんのおかげで日程はパンパンに詰められ、時差ボケに悩む暇なく、一日にいくつも詰め込まれた予定をこなすのにきりきり舞いをしています。そんな私のところに朗報が飛び込んできました、毎年春に開催される国税庁主催の全国新酒鑑評会で金賞を取ったとの報告が製造部長の西田からあったのです。 実は、旭酒造にとって金賞は初めてなのです。ですから、1984年に私が父の死去とともに酒蔵を継いで以来初めてという事です。技術的には悪夢のような最

          蔵元日記vol.545【金賞】

          蔵元日記vol.544【72歳にして初めてNAVI活用】

          ☆こりゃ、ダメだわ(泣) アメリカにわたって、左ハンドルの車で右側通行の道路を恐る恐る走り始めて一週間目の日曜日、大それたことに遠出を企画しました。マンハッタンに行くのはまだ怖いから(汗)、どこか遠いところでそこまで都会じゃないところ。とはいえ、田舎の観光地を巡っても一車線道路だったらこのあたりを走り回るのと変わらない。という事で、ある程度街中で、行きつくには少しは高速道路も走らなければいけないアウトレットが良いだろうと、ニューヨーク便利帳(表紙が島耕作です!)を開いて、ニ

          蔵元日記vol.544【72歳にして初めてNAVI活用】

          蔵元日記vol.543【NY蔵に桜が咲きました】

          ☆ニューヨーク・ハイドパークに桜が咲いた。 NY蔵に桜が咲きました。数日前から八重桜はぽつぽつと開いていましたが、今日はソメイヨシノも二分咲きというところですが、咲き始めました。日本の酒蔵だからとこだわって、敷地内に30本ぐらい植えたので、これが数年たって満開になったら見事でしょうね。 来年の私の秘かな目標は日本で桜をめでて、3~4週間遅いアメリカの酒蔵の前に咲く桜を見ながら花見酒!!一般的に戸外で酒を飲むことはアメリカでは制限されるはずですが、タウンの粋な意向で、酒蔵の

          蔵元日記vol.543【NY蔵に桜が咲きました】

          蔵元日記vol.542【ニューヨーク移住報告第3報】

          ☆アメリカは雑か? はい、雑です。ただし、細かな部分という前提です。例えば、あれだけ安全基準や衛生基準に厳しいのに、ニューヨーク蔵の製造パートの設備を見ていても、手洗いのシンクの大きさに比べて蛇口の金具が不必要に大きい。周囲に水を撒き散らさずに手を洗うことはものすごく難しい。何考えてるんですかね。一事が万事こんな感じです。この辺りは設計図を見ていた段階では私たちにもわからず、出来上がってしまってから気づいた次第です。つまり小さな事はあまり信用できない。 しかし、アメリカの

          蔵元日記vol.542【ニューヨーク移住報告第3報】

          蔵元日記vol.541【ニューヨーク移住報告第2報】

          ☆爺にはニューヨークは寒い そりゃ、青森程度の緯度なんだから寒いのは当たり前と思われるでしょうけど、それ以上にマンハッタンは寒いというのが実感です。酒蔵のあるハイドパークはマンハッタンと比べて150km程度北にありますから、もっと寒いはずです。実際、2月の寒波の時なんかマンハッタンが-11℃の時、ハイドパークは-18℃でした。しかし、何となく印象が逆なのです。 確かに4月の初めに酒蔵の前にあるスーパーの駐車場に集めた雪がまだ残っていましたから、気温は低いはずです。しかし、

          蔵元日記vol.541【ニューヨーク移住報告第2報】

          蔵元日記vol.540【アメリカ第一報】

          お陰様で、3/20の10時半過ぎにニューヨークJFK空港に到着しました。そのままハイドパークに移動し、ニューヨーク移住第一日が始まったのです。 その日は荷ほどきにかかりきりで翌日から蔵に行きました。酒蔵の建設は大体完成しており、すでに試験製造酒用の麹の作業などは開始しています。しかし、立ち上がりは結構ドタバタしました。国内から来た精鋭スタッフも結構想定外の出来事が多かったのではないでしょうか。 例えば初代と二代の工場長が来ているといっても、彼らもここ数年は実作業に入ること

          蔵元日記vol.540【アメリカ第一報】

          蔵元日記Vol.539【これまでの失敗経験棚に上げ、こりない蔵元72歳、ニューヨークに行く】

          遅れに遅れたニューヨークの酒蔵もやっと完成のめどがつき、いよいよ私のニューヨーク出発も3/20と間近になりました。このメールを皆様が読まれている頃にはもしかするとすでに機上かアメリカの住民になっているところかもしれません。 実は、恥ずかしいことを言いますと、英語は全くできないし、そのうえ、日本と反対の車は左ハンドルで右側通行ですから、気が重くて仕方ないのです。ということで、アメリカでの足に新型のマスタングを買いました!? 全然話がつながっていませんか? いえ、ちゃんとつなが

          蔵元日記Vol.539【これまでの失敗経験棚に上げ、こりない蔵元72歳、ニューヨークに行く】

          蔵元日記vol.538【コロンビア大学での講演②】

          皆さんこんにちは。私は獺祭を造っている旭酒造株式会社という酒蔵の三代目の桜井博志と申します。現在は会長として酒蔵に携わっております。 獺祭は日本酒の一銘柄です。日本酒は日本で生まれ育ち米と水を原料とする醸造酒です。そして、日本民族の歩んできた歴史に言うまでもなく大きな影響を受けています。 日本の国土は四方を海に囲まれて、そして山が多く平野が少ないことを特徴とします。従いまして農耕地として使える平野はヨーロッパ各国やアメリカ等と比べるととても少ないといえます。 しかし、明

          蔵元日記vol.538【コロンビア大学での講演②】

          蔵元日記vol.538【コロンビア大学での講演①】

          ニューヨークにコロンビア大学が有ります。クリントン大統領により、ニューヨークで最も危険な地域と呼ばれていたハーレム地区に移転され、その移転により周囲の治安が劇的に改善されたと言われる大学です。奇しくもヤンキースのスタジアムの近くでもあります。 そのコロンビア大学から「獺祭の話をしてほしい」という要請がありまして、今回、大学のビジネススクールでお話をしてまいりました。本当はこの時期にはハイドパークの酒蔵も完成し、私もニューヨークに常駐している予定でした。だから、大学の頼みも受

          蔵元日記vol.538【コロンビア大学での講演①】

          「獺祭 未来へ 農家と共に」が在日フランス商工会議所よりサステナビリティ賞を受賞

          旭酒造が製造している「獺祭 未来へ 農家と共に」が、在日フランス商工会議所が主催するフレンチビジネスアワード2023にて、同サステナビリティアワードを受賞しました。授賞式は、1月26日、Grand Hyatt Tokyoにて行われました。 ■フレンチビジネスアワード・サステナビリティアワードとは フレンチビジネスアワード・サステナビリティアワードは、「フランスや日本と取引のある企業で、2021年及び2022年 に日本国内のサステナビリティのためのプログラムを発展させ、力強い

          「獺祭 未来へ 農家と共に」が在日フランス商工会議所よりサステナビリティ賞を受賞

          「最高を超える山田錦プロジェクト2022」 グランプリは熊本県の「水穂やまだ」に決定 !

          今年度で4回目の「最高を超える山田錦プロジェクト2022」グランプリの発表会が1月17日帝国ホテル(東京)で開催され、2022年度のグランプリは熊本県阿蘇市の水穂やまだが獲得しました。 グランプリ 賞金3,000万円 熊本県阿蘇市 農事組合法人 水穂やまだ 様 「受賞できると思っていなかったので驚いた。この喜びを家族や、組合の皆に伝えてお祝いをしたいと思う。」 代表で登壇された中西 洋介様ですが、グランプリが発表された瞬間には、「よしっ!」と一言喜びの声が場内に響きまし

          「最高を超える山田錦プロジェクト2022」 グランプリは熊本県の「水穂やまだ」に決定 !

          最高を超える山田錦プロジェクト 2022 【結審レポート】

          「最高を超える山田錦プロジェクト 2022」結審にて グランプリ・準グランプリ決定!2023/1/17に発表会を開催します! 文責:藤井 佑南 12月21日に「最高を超える山田錦プロジェクト2022」の結審が行われました。 予審を通過した8点をさらに細かく審査し、今年度のグランプリ・準グランプリを決定しました。2023年1月17日には発表会を開催し、晴れて受賞者を発表します。 【結審レポート】 予審で選出された上位3県8点を、より細かく丁寧に審査していきました。

          最高を超える山田錦プロジェクト 2022 【結審レポート】