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蔵元日記

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旭酒造会長桜井博志の日記です。
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記事一覧

蔵元日記vol.538【コロンビア大学での講演①】

蔵元日記vol.538【コロンビア大学での講演①】

ニューヨークにコロンビア大学が有ります。クリントン大統領により、ニューヨークで最も危険な地域と呼ばれていたハーレム地区に移転され、その移転により周囲の治安が劇的に改善されたと言われる大学です。奇しくもヤンキースのスタジアムの近くでもあります。

そのコロンビア大学から「獺祭の話をしてほしい」という要請がありまして、今回、大学のビジネススクールでお話をしてまいりました。本当はこの時期にはハイドパーク

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蔵元日記vol.537【今年やる事】

蔵元日記vol.537【今年やる事】

年末の31日に大阪シンフォニーホールで行われたカウントダウンコンサートに日本センチュリー交響楽団が出るということで聴きに行き、明け方の新幹線で山口の酒蔵まで帰った後、正月休みは二日に出勤している社員たちと頂き物のおせちや何かを肴にみんなで一杯やったぐらいで、後はグタグタ怠惰に過ごしています。(ただいま正月の三が日の最終日で今日から出勤してきた社員に挨拶した後は何も予定がない)

そんな中で、今年や

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蔵元日記vol.536【2023新年ご挨拶】

蔵元日記vol.536【2023新年ご挨拶】

あけましておめでとうございます。

昨年は皆様に大変お世話になりました。コロナ禍にもかかわらず売り上げも順調に伸ばすことができました。また、6月にはアントレプレナー日本代表としてモナコの世界大会に参加することもできました(今年は星野リゾートの星野さんです。日本初の世界一目指して頑張れ!!)。また、給与のアップも話題になり、様々なメディアに取り上げて頂いたりしました。お陰様で全社員が270名を突破し

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蔵元日記vol.535【ニューヨーク酒蔵】

蔵元日記vol.535【ニューヨーク酒蔵】

やっと!!! やっと!!!・・・・・ニューヨークの酒蔵の完成が近づいてきました。酒蔵の建物本体と精米所は出来上がり、瓶詰機器など大体主要な機材も入っています。最後になっていた排水設備の建物も大体完成しました。今は主要機器が入るまで仕上げられなかった仕切りの壁などの仕上げにかかっているところです。

考えれば長かったですね。最初にこの話が入ってきたのは2016年の冬。すぐ、その翌月の一月に、社長に現

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蔵元日記vol.534【エルメスの価値観】

蔵元日記vol.534【エルメスの価値観】

先日、エルメスの日本法人の社長にお会いする機会がありました。実は以前に社長には弊社の社長と会食も頂いたのですが、その時残念な事に私は先約があって参加することができず、ご挨拶できずじまいでした。にもかかわらず今回、エルメスグループの一つにサンルイという1586年創業のクリスタルブランドがあるのですが、「その社長のジェロームさんが来日するから仲立ちをしてやろう」と銀座の本社事務所でミーティングの場をつ

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蔵元日記vol.533【モナコポルターガイスト事件】

蔵元日記vol.533【モナコポルターガイスト事件】

先にご報告しましたが、6月にモナコに行きました。WEOYの事務局が準備してくれたホテルはエルミタージュ、モナコ最高ランクの格式を誇るホテルです。しかもスイート!! これが事件の要素となったのです。

字が小っちゃくて分からず、シャンプーで体を洗ってシャワージェルで頭を洗うとかお約束の失敗はいくつもあるのですが、極めつけはこれです。スイートルームが原因のポルターガイスト事件。

スイートですからベッ

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蔵元日記vol.532【IQとEQ】

蔵元日記vol.532【IQとEQ】

IQというのは言わずと知れた知能指数ですよね。対してEQという言葉もありますね。心の知能指数と言われることが多いですね。最近はビジネスで成功する要件として、今までのようにただ頭が良ければいい。IQが高ければいいという考えから、EQの必要性、感情とか共感力そして高い倫理観の必要性が問われる時代になってきました。

ところで、なんで「山口の山奥の~」、ちょっと前まで「~小さな酒蔵」と自称していた旭酒造

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蔵元日記vol.531【WEOY世界大会への参加記】

蔵元日記vol.531【WEOY世界大会への参加記】

安倍さんの暗殺事件で日本だけでなく世界がショックを受けたこの数週間でしたが、無情にも時は流れ様々なことが起こります。今回は、本来事件の前に書かなければいけなかった、モナコで開催されましたWEOY(世界アントレプレナー年次大会)の参加記について書きます。

それは特別な体験でした。このアントレプレナーとは起業家と訳されることが多いと思いますが、ただ単純に起業したからこういわれるのではなくこの大会にお

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蔵元日記vol.528【デジタル技術によってディテールが見えるように】

蔵元日記vol.528【デジタル技術によってディテールが見えるように】

筑波大学の助教授でありメディアアーティストとしても活躍中の落合陽一さんの最新の著書「落合陽一34歳、「老い」と向き合う」(中央法規出版)の中で「デジタル技術によって自然はどう変わるか」という落合さんの問いに対して、対談相手の「バカの壁」などの著書で知られる東大名誉教授の養老孟司先生が、「今までと大きく変わったのは、ディテール(詳細)が見えるようになった点ですよね。医学におけるCTスキャンはその典型

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蔵元日記vol.527【dancyu3月号・日本酒特集】

蔵元日記vol.527【dancyu3月号・日本酒特集】

dancyu3月号 日本酒特集dancyuの3月号は恒例の日本酒特集です。その中に「419蔵アンケートから見えてきた・酒蔵の今」というページがあります。それを見ていましたら獺祭の事が出てきました。「造りに関わる人数」の項で、獺祭が剣菱や白鶴の90人を軽く追い越して製造スタッフ130人で日本で一番多い蔵なんだそうです。

この記事を読む限り、一般的によく言われる「獺祭はデータ化と機械化により手のかか

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蔵元日記vol.526【売れそうにない新商品】

蔵元日記vol.526【売れそうにない新商品】

すでに弊社のHPで発表していますが、新商品が二つ仲間になりました。開発の背景と思いは以下のとおりです。

◆「獺祭美酔」について

獺祭に限らず「これは良い酒」と思う酒を飲みながらいつも思うことがあります。それは「美味しいんだけど、もう少しアルコール度数が低くならないか」ということです。獺祭は普通酒質のバランスを見ながら最適なアルコール度数まで加水されて瓶詰めされます。しかし、「美味しいものはもっ

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蔵元日記vol.523【EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2021ジャパン】

蔵元日記vol.523【EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2021ジャパン】

もうすでに弊社のホームページでご覧になったかもしれませんが、今年のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーの日本代表に選ばれました。

まず、この栄誉ある賞を受賞しましたことを喜んでおります。それと同時にここまで私共を助け育てて頂いたお客様に、無茶苦茶な私の要求に応えてくれた取引業者の皆様に、そして共に夢を実現してくれた旭酒造の仲間たちに、何よりここまで支えてくれた妻に心から感謝しております。(妻は「あ

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蔵元日記vol.516【ホームページのニュースから】

蔵元日記vol.516【ホームページのニュースから】

最近のうちのホームページのニュース欄に二つほど大事なお話が載っています。一つは「ご当地獺祭の発売」、もう一つは「6月入社の新卒採用活動について」です。どちらも少し背景など説明したい話ですが、「ご当地獺祭」については発売まで少し時間がありますし二つともとなると長すぎるのでまず一つだけ説明させてください。

で、6月入社の新卒採用活動です。10名程度の採用を考えています。通常の4月採用組も10名を超し

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蔵元日記vol.505【山田錦は捨てるところなし】

蔵元日記vol.505【山田錦は捨てるところなし】

獺祭が徹底的に精米された山田錦だけで造られるということは皆さんご存知と思います。近年では平均精米歩合も31%台になっています。ということはコロナ禍で生産の落ち込んだ昨年でさえ8,000トン強の山田錦を使用しましたから、その米粒の中心部分の2,500トン弱が酒造りに回され、残りの6,000トン近い米粒の外郭部分は米ぬかになるという計算になります。

一見、勿体無いように見えますが、どっこい、山田錦の

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