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バンコク旅行記②

 年齢を無駄に重ねているので、体は疲れていても目が覚めてしまう(最悪な書き出し)。朝から移動するのもな~という気持ちだったのもあり、ホテル近くの『Qottontale』というカフェへ行く。これが外観も内装もかわいらしい。コーヒーも美味しく、店員さんは笑顔でめちゃくちゃ親切だった。中心地から離れてるっぽく、騒がしくなかったのも疲弊した身体にはありがたい……。  にしても微笑みの国という俗称は伊達ではなく、カフェの店員さんはもちろん、grabの運転手や各種接客業諸氏、街ですれ違う

    • バンコク旅行記①

       タイランドの首都、バンコクへ行ってきました。  齢30を超えて一度も東南アジア諸国の豊饒さに現地で触れたことがなかったので行きたくて行きたくてたまらなかった。この世界に住むみんなが大学時代にタイとかベトナムとか行ってるイメージがあって、とても引け目を感じていたのです。  出発は0時発だったのだが、出国手続きを終えたのは21時過ぎで早速時間を持て余す。さてどうしようかと思慮するも、ラウンジで暇を潰すしかない。ラウンジでしこたまカレーを食べ、ミルクを飲み干しながら、柿崎一郎『物

      • The 20 Best Rap Albums of 2023

         2023年の個人的なベスト20ラップ・アルバムです。  リストを作りながら改めて感じたのは、例年と変わらないシンプルなことでした。それは、このジャンルからは熱気に満ちたローカルなシーンの充実も、アート・スピリッツを受け入れるフォーマットとしての奥深さも、決して失われていないということです。  なお、今年はモチベーション維持のため、投げ銭機能も付けました。しなくても最後まで読めます。 20. Blockhead / The Aux Blockheadがエグゼクティブ・プロ

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        • Larry June @ duo MUSIC EXCHANGE, 12/2

           山手線で渋谷に向かい、Duo Music Exhangeに到着したのは0時少し前だった。定刻を過ぎてもまだオープンしていないようで、前売り券を買ったにも関わらず長蛇の列に並ばされる羽目となる。まあええか、と気を取り直そうとするがすぐに辺りの様子から、このライブハウスは渋谷という町の中でもクラブやラブホテルが乱立するエリアのど真ん中にあることを思い知り、その騒がしさにやれやれ、と思う。この乱痴気めいた喧騒はLarry Juneが歌う、晴れたサンフランシスコのイメージとは真逆だ

        バンコク旅行記②

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          2022 Lists

           2022年の自分自身の生活を振り返ってみると、労働と生活に大きく時間を費やしたなあというのが最初に出てくる感想で、これは単純にステージが変化し労働量が増したことと、これまたライフスタイルが変化し家事諸々をやる必要性がこれまで以上に増したことによる。仕事終わりに映画を見に行くことや、土日に一日かけて映画を見るということは非常に難しくなったが、その分(充実感ではなくただ金のために)ハードワークをこなしたり、家事労働に力を入れ料理スキルの向上に努めたりと、これまで本当はすべきであ

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          【ネタバレ】『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見た。

           『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見た。どうでしょうか、これは……。いや、答えは出ている。率直に言ってしまうと、1本の映画としては見るに堪えない出来だった。まず前半の農村シーンは、意味としても単純な画面としても陳腐だな、と思った。農作業を介した他者とのコミュニケーションにより様々な感情を知っていく黒綾波と、一人川辺でうずくまっているシンジ。トウジは父になり、ケンスケも人との関わり方を上手くわきまえた大人になっている……。ここで繰り返される「成熟しろ」というメッセージはいかに

          【ネタバレ】『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見た。

          MF Doomというラッパーについて 3/3

          ・コンセプチュアルな作品:『The Mask and The Mask』『Born Like This』 05年の11月にリリースされたDanger Doom『The Mask and The Mask』はMF DoomとプロデューサーDanger Mouseによるコラボレーション作品です。 米アニメ専門チャンネル「カートゥーン ネットワーク」の「Adult Swim」(大人向けに番組を編成するために設定した放送時間帯の名称)で放送されている番組をサンプリングしたビート上で

          MF Doomというラッパーについて 3/3

          MF Doomというラッパーについて 2/3

          ・複数のオルターエゴ: King Geedorah, Viktor Vaughn『Operation Doomsday』以後、02年から04年にかけての3年間で、Dumileは数々のオルターエゴを使い分けながら、キャリア史上で最も旺盛かつ充実したリリースを展開しました。 具体的には、King Geedorah名義で『Take Me to Your Leader』、Viktor Vaughn名義で『Vaudeville Villain』『Venomous Villain』の2

          MF Doomというラッパーについて 2/3

          MF Doomというラッパーについて 1/3

           悲しいニュースが元日の東京に届きました。彼の妻Jasmine DumileによればMF DoomことDaniel Dumileが昨年の10月に亡くなっていたとのことです。特徴的な鉄仮面と多様なオルターエゴを持った彼の活動は独創的で、創造性に満ちたものでした。 人は誰しもTop Fiveを考えながら生きていると思いますが、個人的にその一角を常に占めているラッパーの1人がMF Doomでした。自分自身、彼の複雑なライミングや多義的なワードプレイを十分に理解出来ているとは到底言

          MF Doomというラッパーについて 1/3

          2020年よく聞いた音楽(Rap/HipHop)

           今年聞いた音楽についてちょくちょく書いていきます。  大変だった2020年とはいえ、こうなる前から家でも外でもずっと音楽を聞いている生活なので、特に音楽体験に変化はなかったというのが正直なところです。ただ、家にいる機会は多かったのでそのことによる心境の変化はあったのかもしれません。 また、去年までは、月に2,3回はライブへ足を運んでいたところ今年はその習慣が無くなってしまいました。ライブの前後にミュージシャンの曲をまとめて聞いたり、あるいはその周辺の音楽を聞くという、ペ

          2020年よく聞いた音楽(Rap/HipHop)

          12/14~12/20

           月曜日。銀座はメゾンエルメスへ、シャルロット・デュマ展「結石」を観に行った。デュマによる映像作品と写真はどちらも動物との距離感が素晴らしかった。馴れ馴れしくもなく、とはいえ緊張感に満ちたというのも相応しくない、畜産でも動物園でもない動物と人間とのかかわりについて。 ところでここは神施設で展示自体も無料な上にそれなりの小冊子が無料でもらえる。富裕層が布を買ったお金が回り回ってこの自分まで降りてきているのを実感する。ありがとう(赤井英和のあの映画)。  火曜日。またも夜勤。

          12/14~12/20

          12/7~12/13

           月曜日。横浜美術館で『トライローグ展』を。1980年前後の美術館建設ラッシュに開館した横浜美術館・富山県美術館・愛知県美術館の3つの美術館による合同コレクション展。20世紀がメインテーマでピカソから始まり、ゲルハルト・リヒターで終わる。マグリットやポロックなど人気者が幅広く揃っていたため非常にたのしかったです。  これは横浜美術館。馬車道から歩いてここまで来て、歩いて横浜に向かった。いい感じに寒くて散歩が捗る。  火曜日。夜勤の日は相変わらず何も出来ず、食事をしてそそく

          12/7~12/13

          11/27〜29 神戸旅行

          COVID-19の脅威が高まる中どうなんだと思いながらも、万全に万全の対策を期して神戸に行ってきた。目的はサウナ。 昼頃に新神戸駅に到着し、北野異人街を歩いた。山の中腹でそれなりにハードな坂道を登っていく。何故社会的地位のある外国人たちがこんなキツい道を……と思ったが、単純に車行動だったのだろう。で、最初に入ったのは「うろこの館」だったのだが、これがキッチュとしか言いようがないドンくさいセンスの施設であり、驚いた。まず外装。 !? かなわない(著 植本一子) 館の外観

          11/27〜29 神戸旅行

          11/22北陸旅行③

           富山に来たらまず何をするか、これは環水公園のスターバックスに行くしか無い。晴れていてロケーションも最高。注文列は激混みだがテイクアウト利用が多いためか席は空いている。スタバでありながらフードさえ注文し、テラスでしばしゆっくりする。ここは全国でも有数のフード注文率なのではないだろうか。  富山から電車に乗り高岡市へ。ここに来た理由は一つで、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーであります。 ギャラリーは小規模で企画展合わせて30分~1時間もあれば見終わってしまうくらい。とはい

          11/22北陸旅行③

          11/21北陸旅行②

          金沢。この日は金沢と富山を移動しなければならないが、自分が見たかったものは昨日クリアしていたので、まずはゆるやかに喫茶「めるつばう」でモーニング。ポップで明るく元気でフレンドリーな幼稚園系カフェの内装でありながら、棚はカルチャー系の本で溢れている。「めるつばう」という店名はこの不思議なバランス感覚から付けられたのだろうか。ふと目についた蓮實重彦・山田宏一と淀川長治の「映画千夜一夜」をめくる。アラ!イヤですね!と蓮實調に対して満更でもない表情を見せる淀川長治老師が実にkawai

          11/21北陸旅行②

          11/20北陸旅行①

          金沢・富山を2泊3日で先輩たちと旅行した。目的はわかりやすく、食事とサウナ。個人的には金沢も富山も既に訪れた経験があった土地なので、落穂拾い的に回ろうという旅にしようと思いました。  到着し、早速昼食へ。のっけから余裕を見せつけていこう。回転寿司にも洋食にもあえて行かず、B級感あふれる食堂をチョイス。「宇宙軒食堂」で豚ばらW定食を頼んだ。キャベツが敷かれた上に堂々と鎮座する香ばしい豚バラと別添のタレ、ふわっふわのご飯に味噌汁、お茶と漬物。これを嫌いな人間は、いない(多様性へ

          11/20北陸旅行①