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バンコク旅行記②

 年齢を無駄に重ねているので、体は疲れていても目が覚めてしまう(最悪な書き出し)。朝から移動するのもな~という気持ちだったのもあり、ホテル近くの『Qottontale』というカフェへ行く。これが外観も内装もかわいらしい。コーヒーも美味しく、店員さんは笑顔でめちゃくちゃ親切だった。中心地から離れてるっぽく、騒がしくなかったのも疲弊した身体にはありがたい……。
 にしても微笑みの国という俗称は伊達ではなく、カフェの店員さんはもちろん、grabの運転手や各種接客業諸氏、街ですれ違う人々みんながにこやかで威圧感なく、親切な感じがする。とても居心地がよい。観光客慣れしているのか?!

服屋みたいな空間
この旅ではダーティーコーヒーをよく飲んだ
日本のkawaiiと韓国のkawaiiの両方の影響を感じる。

 その後、戻ってプールで泳いで腹ごなし。ホテルのプールに入るなんて幼少期以来の気がするが、まあこれに関してはいくつになっても楽しいもんで、豪遊してしまう。タオル使い放題というだけで嬉しいもんな。

 そうこうしている内に時間は経ち、タイに駐在している親族との食事のため、事前に予約していたタイ料理店『Khao』に行く。辺りは駐在員などが多く住む地区らしく、客層は外国人が多め。実際天井は高く広々としているし、清潔感ある空間なのでまさに会食にピッタリなイキフン。
 味わいも観光客がウレシイやつで、確かに初めて口にする料理で好奇心を満たしてくれるのだがかと言って知らなすぎるということはなく、洗練があり、馴染みやすい味わいで出してくれる。良い意味で驚きよりも納得する場面が多かったです。
 メインはカレー。しかし、ただドカンと出てくるわけではなく、デカい皿を渡されて小っちゃいカレーやごはん、その他おかずがドシドシ現れる。タイ料理経験が年齢に伴っていないので、ネパールカレーの経験を基に色々混ぜながら食べたのだが、これが実においしかった。値段も高すぎないし一食はこういうところで食べるのも良いよなあ。
 近況報告等でそれなりに盛り上がって、なんかめちゃくちゃ楽しかった……。

実に上品なアペタイザー的なアレ
豪快だが繊細なトムヤンクン。タイはシーフードがおいしい。
こういう感じの皿が何個か出てくる
カレー、カレー、カレー

 その後、車に乗せてもらい、向かったのは『Zudrangma Records』
 誰が言ったかタイのKing of Diggin'とも(多分日本限定で)言われている名高いDJ、Maft Saiがやっているレコード店であり、なるほどタイ産のレコードが豊富にあった。
 旅の最中はご当地の音楽を聴きたいタイプの人間なのでSoi48のmixやモーラムの再発モノを聞いていたためズラッとそれっぽいジャケットが並んでいるだけで気分が盛り上がる。タイの音楽に造詣が深くない自分が言うのもおこがましいことですが、西洋の影響を受けながら確固とした自分たちの音楽があるのは非常に強いことだと思う。
 が、郊外の白人キッズにギャングスタラップを売りつけるが如くアナログの値段がそれなりに高く、また、視聴をしたりする時間もなかったため、運試しに買うのもちょっと憚られた。よって音源は適当に安めのものを買いました。こういうところで日和ってしまう。

雰囲気ある〜
7インチとLPがメイン
味がありすぎる

 次なる目的地まで乗っけていってもらい、『Sathorn Sauna』に到着。日本国内ではそれなりの数をこなしているが海外では初のサウナ。でも、体中から汗が噴き出る猛暑のバンコクは丁度入りたくなる条件は揃っていると言え、緊張よりも欲望が勝っている。
 駐車場でオーナーか授業員か、無関係の他人だかよくわからないおじさんに「サウナ?」と聞かれたため、元気よく「オウッ!」と答えるとにこやかに案内してくれる。

住宅街の中に位置する
日本語表記もあったので割と日本人客も多そう

 ぬるっとロッカールーム(ロッカーには南京錠が付いていて安心)へ入り、そそくさと水着に着替えると、くたびれた中年たちがのんびりと寝そべっている。つまり、日本でも見慣れたサウナ風景。国は違えどサウナに入るとこうなるよね~、と嬉しくなり、ガンガン進んでいく。

水風呂。若干濁っていたが温度は16〜7度くらいで申し分ない。
サウナ、中は乾燥していて日本のサウナっぽい。

 水風呂もサウナも丁度良いあたりの温度。ある意味では特に目を見張るものがあるわけではないとも言える。ただ、漂っているバイブス、空気感が確実に日本と違っているのが肌で感じられる。異国ならではのもので、なんだかめちゃくちゃ気持ちいい。若者がまったくいないのも今日では珍しいよな~、従業員が坊さんらしき人を丁寧にもてなしているのもタイっぽくてアガった。
 ここはスペース全体がだだっ広く、人も少ないため、椅子がひとり1個感覚で確保できる。その場で何をするかというと、体を休めるのみならず、スマホをいじったり、お茶を飲んだり果物を食べたりすることができる。これが自由きままでラクチンで楽しすぎる。みんなぼけーっとしている。暑いバンコクでこれはいいよなあ。

フルーツ食べ放題。なくなったら持ってきてくれる。
右はお茶。無糖だが横にはシロップ?があってそれを注げば甘くなる(と親切なおじさんが教えてくれた)。

 たっぷりと3セットをこなし、体中が完成しきったところで撤退。歩いて近場の『BANGKOK CITY CITY GALLERY』に向かう。そこまでピンと来なかったがローカル・アーティストが展示をしていて、高感度の若者たちで賑わっているなかなか楽しげなスポットでございました。
 夕飯の時間までもう少し時間があったのでピンしていた『Featherstone』なるカフェへ向かう。ここも資本が入っていないカフェなんだろうか、クラシカルな内装と飾ってある花がめちゃくちゃ映える感じなんだが30を超えた男性が1人で入ってよいのだろうか、などと雑念が入り込みまくる。
 シンプルなアイスコーヒーを頼むとこれまた見たことないセッティングでサーブしてくれる。どうやら薬瓶を意識したとのこと。贅沢だなー。

アイスコーヒーに二種のシロップを入れる。めちゃくちゃお洒落だ。
内装もクラシック。ソファーが気持ちいいぜ。

 本読んでコーヒー飲んで贅沢に時間を使ってしまった。レストランまでそう遠くもない距離だったので歩きで向かう。夜になると陽が落ちてきて、若干過ごしやすくなる。
 せっかくなので途中で怪しいビルディングの2階にある『Bungkumhouse Records』に立ち寄った。ここはさっきの『Zudrangma Records』ほどローカル推しというわけではなく、欧米のレコードも豊富にあり、値段帯も手頃な感じ。オーナーに気になってるジャンルを聞いたら探してくれたものの、残念ながら在庫が無かったため、トートバッグだけ買って帰ることに。

こじんまりとしているがギッシリとレコード棚がある。オーナーもナイスな人だった。

 レストランに着いたがここで予約が取れていなかったという衝撃的な事実が発覚する。どうやら、日本で言うtablecheck的なポータルサイトから予約したのだが、そこからは既に予約を受けていないとのことだった。なんでまだサイトが残ってるんだよ……など色々思うことはありつつも、よくよく考えると腹も減っていなかったため、むしろラッキーと思うことにする。
 切り替えて近場のバーに行くことに。そもそも日本でも酒飲めないので全然行かないのになぜ行ってしまうのか。一つはモクテルで良いらしいという話を聞いたため。映画のロケに使われたバーがそのまま営業しているらしい。年齢にバー経験が伴ってない貧しい人生経験の持ち主だが、頑張って雰囲気を楽しんだ。

かっけー!
mood
なんかかっこいいものがたくさん置いてある

 バーを出てもまだ全然早かったので、そういえば行ってなかった夜市に行ってみようと『Palladium Night Market』を冷やかした。パチモンパチモンアンドパチモンという感じでウケてしまった。楽しくてバイタリティのある街だなーと思い、夜の道を歩いてホテルまで戻った。

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