11/27〜29 神戸旅行
COVID-19の脅威が高まる中どうなんだと思いながらも、万全に万全の対策を期して神戸に行ってきた。目的はサウナ。
昼頃に新神戸駅に到着し、北野異人街を歩いた。山の中腹でそれなりにハードな坂道を登っていく。何故社会的地位のある外国人たちがこんなキツい道を……と思ったが、単純に車行動だったのだろう。で、最初に入ったのは「うろこの館」だったのだが、これがキッチュとしか言いようがないドンくさいセンスの施設であり、驚いた。まず外装。
!?
かなわない(著 植本一子)
館の外観に致命的なダメージを与えてどうするのか。土下座をさせる側の人間である半沢直樹に軽々しく土下座させてしまって良いのか。もちろん内装も同様に酷く、謎の絵画や仏像が統一感なく置かれており、センスのある異人の遺志を打ち砕くことに全力を挙げる運営会社の姿勢に疑問を抱く。
休憩に入ったスターバックスの方がよっぽど文化財としての建物へのリスペクトを感じられたのはいかがなものか。もう日本の民間には任せておけない。人権先進外資企業の牽引するグローバリズムに全て委ねよう。
初日の目当ては「神戸サウナ&スパ」。結論から言うと、富山のスパ・アルプス、熊本の湯らっくすに並ぶ人生ベストサウナだった。まず入った瞬間から綺麗な内観でテンションが上がる。そしてこの施設のキモは外気浴の開放感。ビルの上層にドンと開けた吹き抜けスペースが贅沢に用意されており、これは東京で言うなら天井がなく圧倒的に広々とした「北欧」だろうか。設備も申し分なく、スチーム/ロッキーのサウナ2種と水風呂2種、岩盤浴、サウナパンツ使い放題……非の打ち所がないとはまさにこのこと。
ところで初日は(同行者に連れて行かれて)街の古本屋やレコードショップを回ったのだが、特に収穫はなかった。このメルカリ全盛時代に地方都市の中古ショップの品揃えが、少なくとも回転は早い東京より優れているとも思いにくい。旅行先でわざわざ観光地でなく古本屋などを巡るのはラッキー狙いという気持ちで行くのでなく、そのお店のセレクトや発信してるカルチャーそのものを目当てに行くのが正解なんではないか。
2日目。この日は美術館2連発。まず午前中に横尾忠則現代美術館へ行く。
企画展のテーマは『横尾忠則の緊急事態宣言』ということで、コレクションの中から危機的状況を彷彿とさせる虚実が交錯したような感覚の作品を集めたものだった。引用が多かったのも印象的で、特に横尾忠則の幼少期の記憶と結びついた冒険小説や時代劇が大胆に展開されている絵のノスタルジックな感触が好みだった。ついでにこれまでの作品に自らマスクをコラージュしたアートも展示内に散りばめられていたが、これは巨匠のお遊びって感じかな。撮影可能だったので色々撮ってしまった。
次にそこから30分ほど歩いて「兵庫県立美術館」に行った。
企画展と企画展の隙間の時期であったため、軽く安藤忠雄のこれまでの作品と軽い解説を入れているギャラリーをチェックし、むしろここでは建築と大阪湾の景色を楽しんだ。ガラスに反射する空が美しい。
そしてこの日は「神戸クアハウス」へ行った。
「神戸サウナ&スパ」が綺麗で洗練された印象だったが徒歩圏内のこちらは建物に年季が感じられるまさに昭和のサウナ。好みでは前者だが、こちらも素晴らしい。六甲の天然水を贅沢に使った水風呂(飲める)が何よりいい。体をビヨンビヨンに気持ち良くさせてくれる。上層の素っ気ない外気スペースも良さがある。
夜は神戸といえばのポートタワー近辺で夜景を楽しんだ。
君は知ってるかい、、
3日目。美術館もサウナも行ってしまったためやることが無い。デカい物でも見に行こうということで、明石海峡大橋を見に行った。掛け値なしにデカく、とてもよかった。中にも入った。
ガッツの剣くらいデカい。
淡路島も見える。心なしか瀬戸内海も綺麗に見える。
デカい自然とデカい人智の塊を一挙両得で見れるのでとてもよい。
その後急遽大阪へ行き、「サウナ大東洋」へ。
なんともイナタい。が、施設内は意外なほどに小綺麗。全部が高水準でまとまっており、改めて関西サウナの地力の高さを感じた。
関西はご飯も美味しいし、気の置けない友人と一緒に行くのは楽しいですね。色々おさまったらまた。
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