11/20北陸旅行①

金沢・富山を2泊3日で先輩たちと旅行した。目的はわかりやすく、食事とサウナ。個人的には金沢も富山も既に訪れた経験があった土地なので、落穂拾い的に回ろうという旅にしようと思いました。

 到着し、早速昼食へ。のっけから余裕を見せつけていこう。回転寿司にも洋食にもあえて行かず、B級感あふれる食堂をチョイス。「宇宙軒食堂」で豚ばらW定食を頼んだ。キャベツが敷かれた上に堂々と鎮座する香ばしい豚バラと別添のタレ、ふわっふわのご飯に味噌汁、お茶と漬物。これを嫌いな人間は、いない(多様性への配慮のない発言)。

画像1

長居する店でもないのでドンドコ食べ、終わったら即座に出る。初日はそれなりに強い雨なのが残念だったが、前回の旅行で買ったモンベルの旅行用折りたたみ傘を活用する機会だと思いたい。

 10分ほど歩いて辿り着いた「鈴木大拙館」は、思っていたよりかなり小規模な館だった。一部屋ほどの展示とテーブル2つほどの学習スペース、そして観光的にはメインの見どころとも言えるであろう、浅く水をたたえた庭と小さな棟からなる思索エリア。谷口吉生による建築の美しさと、庭の背後に金沢の斜面の緑地が敷かれていて借景的な面白さもある。庭スペースは雨こそ降っていたが、ただぼんやりとしているだけで頭が研ぎ澄まされていく……かどうかはわからないが、静かに過ごすことが出来ました。

画像2

画像3

 次に谷口吉生繋がりで、「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」にゆく。常設として谷口吉郎が設計した"迎賓館赤坂離宮 和風別館「游心亭」の広間と茶室を忠実に再現した空間"があり、あとはコンパクトな企画展がある程度だったが、町並みに溶け込んだ建築は外から見ても中にいても落ち着く空間だった。それにしてもここも当然に谷口吉生が設計したわけですが、自分の名前を冠する建物を設計してくださいと依頼された時というのはどういう気持ちだったんだろうか。

画像4

画像5

旅をしたらそこでしか食べられないものを食べたい。ショップを回りつつ北上し「フルーツパーラーむらはた」へ行き、フルーツパフェを注文する。店に入ってから前も来たことがあることに気付いた……。自分の記憶力の無さに動揺しながら食べたけどおいしかったです。

画像6

切り方が非常にかわいく視覚的に楽しめるのに、食べるためにそれを破壊していってしまう。こういうパフェを食べてると自分がフランケンシュタインになったような気持ちになる。子犬をかわいがろうと抱きしめて殺してしまう、みたいな。

 コンパクトな展示しか見ていなかったため、かなり早い時間にやりたいことを終わってしまった。とりあえずチェックインをする。というのも、1泊目は名高い「ドーミーイン」の金沢に泊まることになっていたため、食事前にサウナを楽しみたかった。

初めてドーミーインシリーズのサウナに入ったが、驚くほど良かった。狭めのサウナ・水風呂は必要十分程度だったが、しかしドーミーイン金沢の強みは完全に外気浴である。ビルの上部で盆地風の構造となっていて涼しい風が入りやすくなっている。これはあの「北欧」を彷彿とさせるものがあった。コンクリ打ちっぱなしの洒落たデザインもまた金沢に合っている。大満足。

遅くに食事を予約していたのでまだまだ時間がある。ということで並びを覚悟で無理だったらジェームズ・タレルでも見ようかという軽い気持ちで「金沢21世紀美術館」へ。しかしこれが大正解で、平日17時くらいになると人もかなりまばらで落ち着いて展示を見ることが出来た。プールには相変わらず絶え間ない人の列が出来ていたがまあいつでも見れるのでスルー。

企画展はマーク・マンダースとミヒャエル・ボレマンスの2人展。組み合わせの妙というのは果たしてどこまで理解出来たかってところですが、展示スペースとしての金沢21世紀美術館の実力を思い知らされた。天井が異常に高く真っ白な空間にポツポツとボレマンスの絵が設置してあるところなんて、鳥肌が立ってしまった。あまりに衝撃を受けたので図録が欲しくなったが残念ながらまだ無いようだったので、インタビュー等からなる小冊子を買った。これによるとボレマンスはドリス・ヴァン・ノッテンのスーツを着ながらキャンバスに向かい、絵の具で汚れたら着替えるという制作スタイルのようです。なんだそりは。

画像7

なんやかんや言いながら、並ばないで観れる上部部分はしっかり写真を撮りました。

画像8

ブルーでもなんでもない『ブルー・プラネット・スカイ』。

その後先輩たちと合流し、『くろ屋』でバクバクと食べまくる。歩いて向かっている最中に嫌な予感がしていたのですが、着いてからここも前に来た店だと気付いた。まあ別にいいか。以下おいしそうな写真。

画像9

画像10

画像11

そのままドーミーインへ直進して即眠る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?