12/7~12/13

 月曜日。横浜美術館で『トライローグ展』を。1980年前後の美術館建設ラッシュに開館した横浜美術館・富山県美術館・愛知県美術館の3つの美術館による合同コレクション展。20世紀がメインテーマでピカソから始まり、ゲルハルト・リヒターで終わる。マグリットやポロックなど人気者が幅広く揃っていたため非常にたのしかったです。

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 これは横浜美術館。馬車道から歩いてここまで来て、歩いて横浜に向かった。いい感じに寒くて散歩が捗る。

 火曜日。夜勤の日は相変わらず何も出来ず、食事をしてそそくさと仕事に向かった。

 水曜日。漢の『Start over agein EP』を聞いている。9sariレーベルが始まってからの漢の音源としてはとりあえず一番いいのではないか。「独居に入るのはMC漢か殺人犯……」というT2Kの素晴らしいシャウトから始まる表題曲も飛ばしているし(サンプリングされてたDOGMAがD.Oに差し替わっているのに勘繰りを入れてしまう……)、GADプロデュースでRYKEYとの『Period』がベスト。アルバムとしては「ご迷惑をお掛けした皆様申し訳ございませんでした……」という曲と「俺は反省なんてしねえ!!!」みたいな曲が混ざってるのがおもしろい。全体的にコワモテのラップに拍車が掛かっているせいか、2010年頃のヤバい噂が流れまくっててガチの凶悪人みたいだった頃の漢を彷彿とさせる。

夜勤明けに『石元泰博 伝統と近代』を東京オペラシティに。鮮烈な構図と黒に圧倒される……。というか、単純にカッチョいい。現代建築と同じ視線で桂離宮や日本の自然を捉えていく眼に震えた。

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 撮影可能エリアが決められているので皆同じような写真しか撮れないようになってて、まあそれもアリかも、と思った。

 木曜日。無印良品のビスク鍋にハマっている。海老が濃厚でおいしいし、玉ねぎさえ切ってしまえばその他の具材であるところの鶏肉・キャベツ・しめじと冷凍ブロッコリーなんかはポイポイと入れればいいのでとにかく楽。買い占めたい。鍋を食べていれば野菜が取れて健康になれているという錯覚がある。

読み進めていた 安藤忠雄『建築を語る』『連戦連敗』を読了。これ、めっちゃくちゃ面白かったです。自身の建築作品の意図やプロセスについてだけでなく、ではそのアイディアはどこから来たのか、背景にどのような要素があるのか、障害に対してどのように立ち向かっていくべきなのか、というものの考え方に至るまで建築史にアクセスしながら饒舌に語っていく。アジってるところも大いにあるため、久し振りにじゃあ自分はどうするか、自分の仕事に照射して考えざるを得ない部分がありました、、まあ自分はどちらかと言えば彼らのクリエイティビティに物言う立場ではあるのですが……。

 金曜日。またも新宿御苑で焼き鳥定食を食べ、夜勤へ。そこに労力を使うんですかと思うことがあり、疲れる。

土曜日。夜勤明け。呼び出しがかかったので新橋のアスティルへ。久し振りのサウナなのでバッチリ。人は多かったが17時以降になると水が引くように人がいなくなっていき不思議だった。サウナを楽しむにあたっては水やサウナ以上に人混みを気にしなくてはいけないとおもう。その後、鶴松でたらふくホルモンを食べる。帰宅後、友人と通話。歌舞伎町の情勢や旅行について話した。

日曜日。エリックサウスで鯖のスペシャルプレートを食べた。食べ方が詳述されているチラシをもらったので読んだ結果、衝撃的な事実が。バスマティライスは基本的にサンバル・ラッサムと一緒に食べて、ノンベジカレーはそれとは別個に(ターメリックライスなどと)食べるのが基本というのを自分ははじめて知りました……。カレーが好きとか言ってミールスを食べた経験も人並みにあるつもりだったが、知らなかった。言われるがままに食べた結果、確かにしっくりきた。

歩いて国立近代美術館へ向かい、『眠り展』を見に行く。さすがに人はあまりおらず快適。河口龍夫の「関係 種子、土、水、空気」やダヤニータ・シン「ファイル・ルーム」が非常に好みでした。いつか起きるものとしての眠り。あと河原温の手紙(アメリカから日本に「今起きた」って手紙を送る)が置いてあるゾーンでは謝徳慶を思い出した。1年間毎日1時間に1度タイムカードを押すっていうパフォーマンスアートをやってた人。

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その後御茶ノ水ディスクユニオンに向かい、DJ Dez「Japanese Edition」という謎のCD-Rを購入。DJ DezはSlum VillageのDJとしてMix CD等をリリースする一方で、Andres名義ではビートメイカーとしても有名でMahogani Musicからアルバムを2枚出している。どちらもまさにMoodymannとJ Dillaの血を感じるデトロイトのブラック・ミュージックだ。まったく情報が出てこなかったため不安だったが、先の2枚のアルバムを彷彿とさせる軽やかなビート集でこれは大正解。せっかくなので、彼のベスト・トラックを貼って終わります。


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