大河ドラマ『光る君へ』第３０回「つながる言の葉」
今作を「紫式部が『源氏物語』を執筆した過程を描いたドラマ」と理解すると今回から本編になるのでは？と思ってるじぃじです。これまでの物語、実は長い長いプロローグで、これから２クール分全２０回のドラマが始まると考えるとしっくり来る…つまり「まだ間に合う」ってことかと。今年の夏は大相撲の夏場所と高校野球に加えて、パリオリンピックもあるので、８月は放送スケジュール的に振り回されるＮＨＫならではのスケジュール感なんでしょうねぇ。
という訳でもないでしょうが…
第３０回は、本編のプロローグに相応しく今作には珍しいスペクタルな映像満載の回でした。ヘッダーの写真。これだけでは分かりにくいでしょうが、実は次の映像の後の様子をスポットで差し込んだ映像です😛
今作の映像は本当に芸が細かいですねぇ…でもセットは大丈夫？
さてスペクタルの多い今回の主役と言えば安倍晴明（ユースケ・サンタマリア）です。陰陽師として名高い晴明の本作での描き方には当初より異論も多かったように記憶していますが、今回はその名に恥じぬ大技を繰り出してます。例によってダメ男のお願い攻勢に屈した晴明は、道長の寿命１０年分と引き換えに雨乞いの雨乞いの祈祷を始めます。
このセリフの無いシーンはついつい追っちゃいました…
盛り上がって来たのでユースケ・サンタマリアの顔は外して…
ここからの晴明の「身を削った感」のあるシーンはやっぱり感動するよね？
で、道長は？というと…
まぁ、国を納める政治家とはいつの時代もこんなもんなんでしょうねぇ。
ともあれ…この今作のＣＧに頼り過ぎない映像作りにじぃじは好感を持っています。
しかし…道長の無茶振りに答えて死にかかっている晴明に向かって、さらに泣き言をいうダメ男全開の道長のシーン。
このシーンがあったからユースケ・サンタマリアが起用されたのか？と思うぐらい大事なシーンでしたねぇ。なんだかシンデレラの魔法使いのお婆さんを思い出したじぃじでした。
…と言うことでまひろの家に向かう道長。
と、まぁ、連ドラの初回と考えても違和感がない今回でしたが…
毎度恒例の視聴率の話。今回は感想文を書くのが遅れたので前回の１０.０％と今回の視聴率は１０．３％を記載しました。なんとか１０％台をキープしている感じですねぇ。
ついでにグラフも…
視聴率としては前々作と前作の間といった数字になっています。前々作の『鎌倉殿の１３人』では、第３０回以降は家臣同士のバトルロイヤルが展開され、鎌倉時代の話はこれまで大河ではあまり取り上げられて来なかったこともあり１２％が維持されたのに対し、前作の『どうする家康』の３０回は柴田勝家とお市が討ち死にした「賤ヶ岳の戦い」で、織田家家中の争いから秀吉が天下を掌中に納める…と大河ファンにはよく知られている話なので、そこまでの視聴率には結びつかなかったように見えます。今作は平安時代のお話なので前々作に近い数字になるのでは？とじぃじは見ています。
今作は、道長と倫子（黒木華）との彰子（見上愛）に起因する不和だとか、倫子と明子（瀧内公美）の反目などメロドラマ仕立てで、女性視聴者を巧に取り込んでいるところが特徴ですが、今回の晴明を見てると、今後は案外（シンデレラのような）童話みたいな展開になるのかなぁ？と思ったりしています。
その中で今後キーマンになるような予感があるのが斉信（金田哲）です。
今回も「ききょうにこんな才があったとは…」とか「あの地味な女」といったセリフを吐いて、過去の回の伏線回収に勤めておりましたし…公任（町田啓太）よりも活躍しそうです。
もうひとりあげるとすれば隆家（竜星涼）ですかねぇ…
史実によれば、伊周が死んだ後、跡目を継いだ彼も道長を助けたのだとか。
ともあれ…
男子にはあまり馴染みのない平安時代のお話なのでシンプルに期待してしまっているじぃじです😛
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