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【サステナブルファッション】想像以上に厳しいオーガニックの世界基準"GOTS認証"とその種類とは?

みなさんはエシカルやサステナブルファッションという文脈の商品を見たとき、

何がエシカルなんだろう?
何の基準でサステナブルなんだろう?

と疑問に思われたことはないでしょうか?

今日はエシカルなお買物をする際に指標の1つになる、『GOTS認証』という国際的な認証についてお伝えします。

■『GOTS認証』とは?


「GOTS認証」は、簡単にいうと
厳しい基準をクリアしたオーガニック製品だけに付与される国際認証です。

GOTS(ゴッツ)は、
"Global Organic Textile Standard"(オーガニックテキスタイル基準)の略称です。

GOTS認証を取得している製品は、厳しい基準をクリアし、オーガニック製品のもととなる素材の栽培から、加工・製造、商品の流通に至るまで、環境や人権など様々な問題に配慮されています。

一般的には、オーガニックな繊維製品というとオーガニックコットンが挙げられますが、対象の素材はコットン、ウール、麻(ヘンプ)絹、リネンなどとても多岐に渡っています。

■GOTS認証の歴史

GOTSは、国際的なオーガニック繊維の基準として、2002年に構想されました。
それ以前は、世界共通の認証が存在せず各認証により基準などが異なったため、国際的な取引をスムーズに行えるようGOTS認証が誕生しました。

国際的な基準を制定するために、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本を中心に議論が進められ、2005年にGOTS認証が発表されました。

そして、2008年には、認証を受けた製品だけがつけられるGOTS認証のロゴマークが導入されました。


■GOTS認証の種類

GOTS認証には「オーガニック・ファーミング認証」と「テキスタイル認証」の2種類があります。

「オーガニック・ファーミング認証」
栽培された原綿から糸になるまで

「テキスタイル認証」
糸から衣類などの製品になるまで

最終的な製品にGOTS認証のマークをつけるためには、「オーガニック・ファーミング認証」と「テキスタイル認証」の両方をつける必要があります。

また、認証の取得には費用がかかり、商品へと上乗せされていきます。

そのため、GOTS認証を取得していることは、ブランドの環境や人への姿勢の表れでもあるのです。

■GOTS認証の厳しい基準

GOTS認証を取得するには
以下のいくつもの厳しい基準をクリアする必要があります。

・使用される繊維全体の少なくとも70%以上にオーガニック繊維を使用していること
・原料から最終製品まで、全ての工程がカバーされていること
・製品の追跡可能性(トレーサビリティ)が確保されていること
・オーガニック以外の製品との混同、汚染が起きないよう管理されていること
・最終製品に残留物が残っていないこと
・水・エネルギーの使用や廃棄物に関しての環境目標を設定していること
・毒性の強い薬剤を使用しないこと
・原料や助剤などに遺伝子組み換え技術(GM)を使用しないこと
・動物を用いた生体実験を行わないこと
・強制労働や児童労働の禁止
・衛生的で安全な労働環境と搾取の少ない労働条件であること
・差別禁止が実践されていること

環境に関する配慮だけでなく、生産に携わる人の人権にも配慮が求められていることが特徴です。

■まとめ

GOTS認証では

・厳しい規定のもと作られた "オーガニック繊維"を、少なくとも70%以上使用していること
・遺伝子組み換えの材料が製品に、含まれていないこと
・加工や製造の過程で、環境に、悪影響がないように行われていること
・加工時の薬剤はGOTSの規定に、則ったもののみを使用していること
・生産のプロセスが追跡可能なこと

などというように、たくさんの細かな基準があります。

この基準の内容は、大量生産・大量消費のシステム下では無視されたり、見えないようにされていたことです。

消費者は、どこで誰がどんなふうに、
何を使って、その製品が作られているのか、
大きな事故があるまで誰もわかりませんでした。

しかし、GOTSという基準が製品の透明性を確保してくれることにより、消費者は人にも環境にも優しい製品をより確実に安心して選択することができます。

GOTS認証付きの製品を選ぼう

GOTS認証を取得している製品を選択することは、環境だけでなく、地球に住む多くの人々を救います。

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