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Guitar1119&20

今回の曲はMatchbox twentyの"Don't get me wrong"。つい先日スクリーンショット集の消化が終わったところだったんだけど、また聞きたい番組が無い時間帯に適当にAFNを聞き流していて「ん?」となり、必死に歌詞を聞き取って特定した。
何だか懐かしい感じがしていてきっと昔聞いていた曲だったんだろうなと思っていたんだけど、蓋を開けてみるとなんと半年前のものだった。でも歌っていたのはMatchbox Twenty。これで合点がいった。Rob Thomas、私は彼が好きだった。でも洋楽漬けだった当時にMatchbox TwentyのCDを買ったり深堀りをしたりすることは無かった。

その後私は洋楽から離れて彼らの存在も記憶の彼方だったんだけど、その間もバンドは活動を続けていて、変わらない音楽を生み出していた。そのことに何だかちょっと感動した。この間、世界も音楽業界、トレンドも随分変わったけれど、本当にシンプルな、自分達で奏でる楽器の音メインの、聞いてすぐそれとわかる世界観を貫いている。それが無性に嬉しかった、忘れていたくせに。

ギターの負荷を強化しているのでベースでないものも弾いているんだけどそれによって大苦戦した。リフはリフ、歌は歌でそれぞれのリズムで進行するから一緒にしようとすると大混乱。。サビ以外は通すだけで精一杯だった。。あとやっぱりギター単音(しかもへっぽこ)だけだと彼らの重厚なサウンドの良さを全く出せないのが残念。

確認のために動画を見たらこれがまた良くて、スタジオで彼らが歌っている風景のみのシンプルなものだった。グッと来た。そしてRob Thomas、ナイスミドルになったなあと思った。ちょうどダレンのように。昔に比べて随分丸くなって安定した、穏やかになった気がする。ダレンは私がSavage Gardenにどハマりしていた1stアルバムの頃には、少なくともPVで不安定な雰囲気は表には出ていなかったんだけど、Rob Thomasは違っていて、脆く危なっかしい感じ、まるで捨て犬のような雰囲気を醸し出していた。魅力的だったんだけど、一方で不安を掻き立てられる、直視できない感じがあった。

今回改めて英語版のwikipediaを見てみたら、Rob Thomasがわりと強めの機能不全家庭出身かつハードな経歴持ちだったことがわかって色々合点がいった。
異父姉がいるというから再婚状態で自身の父親と結婚した母親は彼が2歳の時に再び離婚をし、貧しい生活の中転居を繰り返し、加えてアル中で頻繁に彼を殴った。しかしその母親も彼が12の時に余命半年の宣告を受け、その際に姉は彼に世話を押し付け(結婚という形で)家から逃げ出した。家は性的に乱れた環境で、彼は母親(か姉)と見知らぬ多数の男との前夜の残骸を目にすることもしばしばあったという。
そんな環境で育ったわけなので、彼には窃盗罪の前科、懲役歴、ホームレス経験、ドラッグ使用歴があった。あとドライアイス遊び?もしていて手が酷い状態に焼けていたらしい。。うーん壮絶。。。

彼は友人に紹介されその後結婚したパートナーと出会って(双方一目惚れ状態だったそう)、キスをした時に「もう絶対他の人とはキスをしないと思った」と発言したそうだ。この(おそらく機能不全家庭の中での欠乏や孤独を埋めてくれる)運命の相手への強い切望というか希求は、ダレンとも似ている。私にこれが無かった理由は謎、、ネグレクトが関係してそうな気はするけど。。

私はロマンス避けの特性のおかげ(?)でさらなる(自身への)加害や(子どもや新たな機能不全家庭を産まないという意味での)不幸の連鎖を防げたという点はある意味よかったのかなとも思っているんだけれども、Rob Thomasやダレン(の性自認の変革後の現パートナーとの)結婚、その後の落ち着き方を見ていると、そういう幸せがあるのっていいなとも思う。ただ、それが自分には訪れると思えないだけで。

お互い一緒にいたい、大切にしたいと尊重し協力し合える相手がいるって素敵なことじゃない?たとえそれが異性間であろうと同性間であろうと。そうして幸せな時間、気持ちや安定を得られる人が増えることにデメリットがあるとはとても思えない。ゼロサムの既得権益者達は他人の幸せや権利を容認すると自分の取り分が減るからと必死に否定拒否し続けているけれども。

皆に優しい社会は自分にも優しい社会になるんだよ。一方、他人を否定し蹴落として自分だけが得をする社会なんて、不健全だし、その中で蓄積していく負の側面は、巡り巡って必ず自身にも降りかかっていく。

他人の不幸を減らすことが自分の不幸も減らす。他人に優しくすることが自身への還元を生む。
新自由主義がもたらしたこの腐敗と衰退と不毛な時代に究極的に欠けているのは利他の発想。

Rob Thomasは医療を受けられない人や捨てられたり虐待されたりした動物へのチャリティー活動を行なっているそう。
あんな、不信感の塊のような顔をして全身に孤独を背負って棘で身を守っている感じだった彼が、穏やかに他を思いやるようになっていたっていうこと、とても素敵だなと思った。


ジャムをまた開けた。
小麦にジャムを入れてクッキーにすると精製された糖質が多すぎるからパスタを食事系で消費しようかと思い立った。
上のベース(この時はパスタ、オートミールとキャラウェイをカスピ海ヨーグルトのホエイでまとめたもの)に育てた草類や菊芋と備蓄のレンズ豆を乗せて
備蓄のツナ(勿論汚染水放出前のもの)を乗せて焼いて食べた。なかなか良かった。

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