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朝に夜に、愛おしいものたち。


天気予報のそのまんま、土砂降りだった雨は止んで、いつのまにか青空が広がっていた。

桜の開花予想は、来週になっている。
入学式の日には、少しでもピンクになっているといいな。
特に、新しいランドセルを背負った小学1年生の背景には。



今朝は3日ぶりに、家族そろって朝ごはん。
学校が休みの日は、トーストだ。

夫が食パンの袋をあけながら、どうする?と聞くと、兄弟は、チーズだけ!と声を合わせてこたえる。
ふーん、と思いながら私はお昼用ののり弁を作ってた。


焼き上がったチーズトーストに、兄は"すきやき"のふりかけ、弟はハーブソルトを持ってきて、慣れた手付きで各々振りかけて食べ始めた。
きみたち、最近母がいないときは、そんなふうに食べてたのか。



未来のことで心を悩ますな。必要ならば君は今現在のことに用いているのと同じ理性をたずさえて未来のことに立ち向かうであろう。

マルクス・アウレ-リウス「自省録」


今朝読んだページには、こんな言葉があり、すぅ、と心に落ちた。

相変わらず、止まることなく、でもぽつりぽつりと読んでいる「自省録」。
まったくもって、???と読み流す日もあれば、今日みたいに、今自分に必要な言葉がおりてくる日もある。


そうだよね、今目の前のことにちゃんと向き合って、できることやっている人は、きっと未来も同じようにやってるよね。
未来も、そのときになれば、今だもんね。

なんて。
わかったような、わからないようなことを考えて、さぁとりあえず今日をがんばるか、と思う。



それから最近、お堅い「自省録」のあとに、村上春樹さんの「村上さんのところ」をこれまた数ページだけ読んでいる。
何度も読み返しているけど、やはり私のお守りのような1冊です。

肩の力が抜けたような村上さんの文章、ときに熱く、ときにとぼけたように、ときにあっさりと、ときにユーモアたっぷりに、読むと自然とふふふ、と気持ちがゆるみ、少し元気が出る。


これらは、朝の読書のルーティン。

ちなみに夜は、先日もここで書いた小川洋子さんの「博士の愛した数式」を、数日前に読み終わった。
お風呂の中で、思わずその小さな文庫本を抱き締めたいような気持ちになって、愛おしく眺める。

好きな小説は?
と聞かれたら、やっぱりこれを挙げるだろうな。
他はいろいろ迷いそうだけど。


今は、江國香織さんの「流しのしたの骨」を読んでいる。
これもずいぶん前に読んで、江國さんの作品の中でも、これ大好きだ、と愛おしく思った記憶があるもの。

夜は小説です、やっぱり。


今日も読んでいただいて、ありがとうございます。





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