見出し画像

一冊あれば、クリスマス気分。


こんばんは。

満月のきれいな夜です。
今年最後。12月の満月は、コールドムーン、っていうらしいですね。
まさに、キンと澄んだ冬の空気に冷たく輝いている。


車のラジオからも、毎日クリスマスソングが聴こえてくるようになりました。

私たちは11月とともにクリスマスの気分の中にいるので、あぁそうか、クリスマスはここからが本番だったな、と気付いて可笑しくなります。

狭いアパートに暮らしていたころ、広い部屋があれば、絶対に大きなクリスマスツリーを飾りたい、なんて思っていました。


が。

そんな考え、今では全くなく。


できるだけ、物を持ちたくない。
どこに何を保管しているか、きちんと把握したい。
奥行きのある収納は嫌。
むしろ収納スペースをなるべく作りたくない。

それに加え。


掃除が嫌いなので、床になるべく物を置きたくない。
面倒くさがりやなので、飾るのはまだしも、片付けるのが億劫。

さらに加えて。

家の中でサッカーをする男子2人。(たまにプラスもう1人。)
壊れ物は、当たる可能性のあるところには置かない、が鉄則。

観葉植物は、よけているに関わらず何度か被害に合って、もう全て空中に避難しています。
(さすがにこんな上に蹴るほど、下手くそじゃないはず。)

愛するフィカス・ソフィアは、新芽が伸びかけているところを2回折られ、もう諦めたかのように見えましたが、この夏そのしなびた枝先の横から、新しい葉っぱが…!たくましい。
(今、階段のおどり場が安住の地。)


そんな我が家のささやかなクリスマス仕様。

他の季節には食器棚の中にしまっている、赤いマグたちを、キッチンの見えるところに配置する。
(トップの写真の3つがお気に入り。)
ふだんはない赤があちこちあるだけで、クリスマス気分。

キッチンカウンター上のライトに、星のガーランドを巻き付ける。
これだけでかわいい。気分が上がる。

避難している植物たちとともに。


リビングの一角。

ヤドリギの飾りをかけて、クリスマスっぽい小物を配置しただけで、それっぽくなる。

クリスマス終わってそのままでも、冬のあいだは問題ないだろう、くらいの計算した適当さが自慢です。


そして、この四角い赤い本のこと。
『サンタクロースの辞典』。

私の大好きな堀江敏幸さんのエッセイ集『回送電車』。
このサンタクロースの本について書かれた一編が印象的で、何年か前に買い求めたものです。

サンタクロースについて、《a》から《z》のフランス語の単語と、鮮やかでユーモアたっぷりの絵ともに説明がされています。
なんともシュールで哀愁をまとったサンタクロース、愛情にも満ちていて、見ていて飽きない。


この職業を選んだのは、正しかっただろうか…


数日前飾ったその日、あれ、どこにいった?と思ったら。
次男が見つけて持っていっていました。

彼も気に入ったようで、寝る前も、今朝起きてからも、こたつにもぐり込んでページをめくっていました。



この愛すべきサンタクロース。
本棚から出して飾っただけで、クリスマス気分。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?