元・引きこもりの私が「良い親って何だろうね」と母にLINEをしてみたら
本当に、子育てはジャングルのようだ。
毎日新しい発見があり、困難があり
先がうまく見えず
今まで来た道が正解かもわからない。
昨日、息子を1日休ませて
夕方からは歯科にも連れていったので
今日は疲れがすごい。
(今朝も「行かない」があったし)
仕事できる体調ではなく、
横になりながら母にLINEを打った。
「良い親って何だろうね」
「できることは全部やっているけど
それが合っているのかわからない」
母からはこう返ってきた。
「わからんよね」
「いい親・・・
じゃなくて、その子の親。
良いとか、悪いとか考えたらしんどくなる」
「できることを一生懸命やるだけ」
なんだか、読んでジーンときてしまった。
これは、きっと母が
私たち兄弟を育てる中で
得た答えだろうと思ったからだ。
わが家は波乱万丈だった。
進学校に通っていた兄が荒れ、
中退し家を出て18で結婚。
父から「兄ちゃんみたいになるなよ」と
言われ続けた私は荒れることもできず
高2から心を病んで摂食障害になり
大学を中退し、6年引きこもった。
弟はそんな上2人を見ながら
自分の信じる道を歩んで
大学卒業後、教師の道を選んでいる。
私が引きこもりだった頃、
母はきっと何度も
今の私と同じ疑問にぶち当たっただろう。
「良い親って何だろう」
私は勉強がめちゃくちゃ得意だったけど
人間として大事な何かが欠けているような
感覚だった。
プライドは高いけど自己肯定感が低く
そんな自分を受け入れられず
「死にたい」を繰り返した。
そんな私の「死にたい」を
最初母は
「なんでそんなこと言うの?」
「エマちゃんは大事な存在だよ」と
言い続けていた。
いま考えれば、
あれは母の心からの本音だろうと思う。
でも当時の私は
「歯の浮くような台詞言ってんじゃねえよ」
と本気で思っていたし、
「そんな綺麗事言わないでくれよ」
と母に辟易としていた。
でもある日から母は変わる。
「死にたい」
「そうなんだ」
「死にたいよーーーーーーー」
「そうか~、、それくらい辛いんだね」
これを言われたとき、あれっと思った。
こんな返し方今までなかったと。
でも、嬉しかった。
私の気持ちが「そのまま」尊重されたと思った。
「死にたい」の正しさを評価されるよりも
「そういうものかー」と受け入れる、
母の新しい優しさだった。
ここから2年後、私は社会復帰する。
「死にたい」に対して
「そうなんだ」という母親が
世間的に正しいかと聞かれたら私は分からないけれど
私にとってはあの母の変化が
自分の人生を変えてくれた転機だと思っている。
だから言いたい。
自分に言いたい。
息子も、迷って戦っている。
でも、
母親が味方だと思えたらそれだけで
生きる力の湧き方が違うだろう。
だから、私は
息子の味方でいよう。
共感しよう。
良い親ではなく
たった一人の息子の親でいられるように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?