Emma

こんにちは。 会社員。作家を目指して小説を書いています。 小説の執筆の合間に日記を書く…

Emma

こんにちは。 会社員。作家を目指して小説を書いています。 小説の執筆の合間に日記を書くことも好きです。 飼い猫(アビシニアン)と愉快な日々を過ごしています。 動物全般好きです。 よろしくお願いします。

最近の記事

おかえり、自分軸 オーケー、誰かの軸

今朝見た占いの一言に感銘を受けて 思わずおでこを思いっきり手のひらで打っちゃいそうになりました。 自分のおでこですよ。あたりまえですが。 そういう時の占いはたいていの場合 「夢☆夢☆ミラクル100%☆キャッキャッ♪」みたいな明るい内容ではなく、ちょっとチクッと刺さる、耳が痛い内容ですね。 思わず「たしかに!」と声が出るところでしたが、周りに人がいたので 口を開けたのをごまかすのに、飲み物を飲みました。 最近になってふと、お日様に当たりたいな、と思うようになり、 朝のうちに

    • 暑さの影

      猛暑日の土曜日の午後。 エアーあやとりをしていたら時間が経っていました。 考え事をしたいときは、いつもなにかしら手を動かすのが癖で何かを考えているんだけど、そのなにかが何になるのかはまだ自分にも分からない。 そういう思考にひたっていると体内に「排気ガス」がたまっていきます。 重たい身体を持ち上げて台所に立つ。 洗い桶にためてある水(猫の飲み水です)に両手を浸す。 熱くなった手のひらにひやひやと気持ち良い。 般若心経を流しながらキャベツのコールスローを作っていたら飼い猫が ツ

      • 終わるまで終わりじゃない

        創作大賞に小説を投稿してから、1ヶ月近くのあいだ ほとんど文章を書きませんでした。 音楽もほとんど聴かなかった。テレビも。 ずっとひたすらYouTubeで顔やせのストレッチをしていました。 今は、Lenny Kravizの「It Ain't Over 'Til It's Over」を ループ再生で流しながらこれを書いています。 日記を書くのにちょうど良い曲なので。 気を抜いて、つれづれなるままに思いつくままこれを書いています。 リハビリみたいだ。 知らず知らずのうちに先の

        • 豆乳に足を向けて寝れません

          朝、日焼け止めを塗っていると 左手の小指の付け根のあたりが内出血しているのに、気づきました。 まあ、そういうこともあるでしょう、と 今度は右腕を塗ろうとしましたところ、右手もおんなじことになってました。 これは、いったいどういうことだろう?と考えながら 冷蔵庫から豆乳を出してプロテイン・ドリンクを作って飲みました。 5月に高熱を出してダウンして以来、毎朝飲んでいます。 実際やってみてわかったのですが、新しい習慣が出来るというのは、すがすがしくて、他には代えがたいような気持ち

        おかえり、自分軸 オーケー、誰かの軸

          【第5話】フーガ

          「ところで漫画はどう?売れてるの?」とカシマが言った。 「まあ、なんとか食べてはいけてる」と僕は言った。 店内はさっきよりも混み始めていた。 僕はコーヒーの残りを飲んでしまうと、またなんとなくメニューを開いてドリンクやホットケーキの写真を眺めた。 「描くのって、やっぱり愉しいもの?」とカシマが言った。 「うーん」僕はフルーツサンドの写真を見ながらちょっと考えた。「まあ、結局は愉しいんだろうね。なんだかんだいってやめられないわけだし」 「すごいわね。尊敬するわ。心から。ほんとう

          【第5話】フーガ

          【第4話】フーガ

          僕が芹香の高熱と彼女の漫画の話をしたら、カシマは手を叩いて笑った。僕にとっては日常のよくある出来事に過ぎないことでも、カシマにとっては、おかしくてたまらないらしかった。 彼女は待ち合わせに20分ほど遅れてやってきた。僕を見つけると、笑って手を振ってから、すぐ「ごめん」というように手を合わせた。 カシマと最後に会ったのは2年前。相変わらず高校生の時の見た目と全然変わっていなかった。肩まである黒くてまっすぐな髪を耳にかけて、コムデギャルソンの黒のワンピースを着ていた。片方の耳に

          【第4話】フーガ

          【第3話】フーガ

          寡黙な毎日ではあるけれど、孤独ではない。僕は今までそう信じて生きてきた。 机の前に座ってパソコンを立ち上げると、「電気グルーブ」のアルバムを流す。飲みさしのコーヒーが入ったマグカップに、新しいペットボトルのブラックコーヒーをつぎ足した。コーヒーが机にこぼれた。「虹」が始まった。大好きな曲だ。 近所のパン屋で買ってきたツナ・サンドイッチを食べながら、下描きにとりかかる。そう、締め切りはとうに過ぎている。それはよく知っている。わざわざ確認するまでもなく。 とにかくなにがなんで

          【第3話】フーガ

          【第2話】フーガ

          蜂鳥家にとって1975年はとても幸運な年だった。 芹香が生まれたのだ。 蜂鳥家には長い間子どもが出来なかった。 1970年の段階で蜂鳥家は新規の顧客を受け付けていない。たとえ誰からの紹介であろうと。さっきやって来たレクサスの客は、古くからの信者ということになる。 顧客たちはこの家をひそかに「鳥かご」と呼んで大事にしてきた。 おばあさまは「見立て」を自分の代で終わりにすることをかなり以前から公言していたという。 顧客たちから何を言われようと、廃業すること自体、そんな事は些末な

          【第2話】フーガ

          【第1話】フーガ

          (あらすじ) 操は25歳の漫画家。隣の蜂鳥家でおばあさまと暮らしている幼なじみの芹香とのんびり緩慢な日々を過ごしている。 蜂鳥家は名だたる有名人やVIPを顧客として抱える神がかりの家だ。毎日ひそかに要人たちが家を訪れる。芹香はこの家の後継者として育てられてきた。 ある日、操と芹香の共通の親友で、高校時代のクラスメイト鹿島ナリコから操の家に電話がかかってくる。操は、寝込んでいる芹香をおいて一人で彼女に会いに行くが・・・。 ☆☆☆ 「ねえ、今度はゆっくりと下からなめてみてく

          【第1話】フーガ

          ハトの応援

          日曜日、午前4時30分。 起きるとすぐにベランダを目視にて確認。本人に気づかれないようにカーテンの隙間からこっそり様子をうかがう。飼い猫もいつもと違う主の気配を察知したのか、足下にやってきました。 今朝もいる。 成人?らしき一羽のハトが、エアコンの室外機の上でスタンバイしていました。 私が陰から見ているのにも気づかないで、室外機の上でどっしり落ち着いているハト。さあ、いつでもどうぞ。 ある早朝のことでした。突然、爆音にも近い、そして何と言っているのかわからない音で飛び起きま

          ハトの応援

          闇を照らす栗まんじゅう

          今朝、道を歩いていると歩道に落ちているゴミをチェック中のカラスと目が合いました。 とてもガタイがいいカラスで、私の身長の8分の1くらいでしょうか。 コンビニのレジ袋にぱんぱんに詰め込まれたカップラーメンの容器や菓子パンの袋なんかをくちばしでせっせと、一つずつレジ袋から取り出していました。 くちばしだけで軽々と中の物を出していくその様子に思わず見とれてしまって、足を止めて見物していると(暇なんですね)、私に気づいたカラスもくちばしを止めてこっちを見ました。完全に警戒している顔つ

          闇を照らす栗まんじゅう

          雲の裏地

          久しぶりの高熱にうなされながら、部屋を彷徨い歩いていると、足が柔らかなものに当たりました。 もうろうとした頭で下を見ると、そこには心配そうな飼い猫の姿。 40度近い熱のせいで、猫が縦になってるのか私が横になっているのか、定かではありませんでしたが、いつもの癖でとりあえず抱きしめてミルクティー色の毛皮に鼻をうずめます。 匂いがしない。 「もはや、これまで」とベッドにダイブ・イン。眠れないまま朝を迎えました。 英語のことわざに「Every cloud has a silver

          雲の裏地

          鏡よ鏡

          20年間を共に過ごしてきた雨傘が、今日その命を終えました。 何の気なしに、とんっと足下を突いた拍子に傘の先端(石突という名前をさっき初めて知りました)と生地をつないでいる部品が外れてしまったようです。 それは、ネイビー・ブルーのミッフィーの雨傘で20年前、ある大切な人から、誕生日にプレゼントしてもらったものでした。 意外にも、というと傘に怒られるかもしれませんが、とても丈夫でちょっとぶつけてもびくともしないタフな傘でした。 さすがにここ最近は、生地が少し色褪せてきたのと、錆

          鏡よ鏡

          風と共に去りぬ

          十代の頃、「フリッパーズ・ギター」が大好きでした。 その中でもとりわけよく聴いていたのが「Singles」というアルバムでした。 アルバムの内容もさることながら、私がとても好きなのがそのジャケットです。 水色の背景に外国人の女の子が丈の短いショッキングピンクのネグリジェを着て本を眺めている。 そのジャケットを初めて見た私は、水色とピンク色という「あっち側とこっち側」同士のカラーの取り合わせに、衝撃を受けました。まさにびっくり仰天です。まさか色に一目惚れするとは。保守的で無味乾

          風と共に去りぬ

          晴れの日は

          目薬ばかりさしています。 ハードコンタクトレンズを着けているのですが もともとのドライアイの症状が、年々ひどくなっているようでして、目薬が手放せない・・・、そんな体になってしまいました。 涙に近いという人工涙液タイプを使っていますが、これ、良いですね。大好きです。ストックは切らしません。 私の大切な目薬は、シャンプーやボディソープのストックを置いてある棚に一緒に並べてありまして、ごそごそと狭い棚に頭を突っ込んで、在庫チェックするのがとても楽しいです。 でも、最近になって気が

          晴れの日は

          noteをノート代わりに

          昔からなんでも紙に書いてみないと気がすまない性格でした。 文章を書くのがとても好きでした。 子どもの頃から、友達と話しているなかで会話に出てきた初めて聞く単語や、好きな言葉、相手独特の言い回しやなんかを忘れないうちに指でササッと空に書いてみる。その後の授業中にノートの隅っこに書いて確かめる。なにか違うような気がする。でもどこが違うのかわからない。 話をしている間、友達は明らかに怪訝な顔をしているけれど、その場では何も言わない。でも私のことを見るからに疑いの眼差しで見ている。

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