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メーカーがデザイン提案までおこなう理由と企業が変わっていくさまのこと

こんにちは、エレガントウッドの石井です。

エレガントウッドは、次の10月で28期を迎えます。来期に向けて計画するにはこれまでおこなってきたコトを振り返ることも大事と考えています。せっかくなので文章化してみました。


弊社は内装に使用する凸凹にデザインされたパネルの製造販売をおこなっているメーカーです。ものづくりです。

過去、10年ほど前にどのメーカーもおこなっていなかった特注品をおこない、デザイナーのリクエストにお応えしてきました。案件のコンセプトに応じたデザインをおこなうことができるので、既製品では実現できないデザインを具現化できることだと改めて感じています。

またデザイナーのリクエストをお聞きすることで、たくさんの案件にも関わらせていただきました。おかげさまで、案件数、試作品と合わせると2,000件以上あり、これからも可能性あるマテリアルは増え続けており、さらに提案の幅が広がっています。

特注品が増えている理由は、そこに需要があるから。そして、我々エレガントウッドしかできないものづくりやご提案があるからだと改めて感じています。


ELEGANT PLAN

次に”どれ使うかではなく、どう使うか”をキーワードに、あらかじめデザインしたデザインパターンをご提案し、図面化したご提案 ELEGANT PLANをはじめました。現場のサイズを聞きご希望のサイズで納品すること、製品を少し変えるカスタマイズができることで反響を頂いております。

ELEGANT PLANのデザインパターンは定期的に、新パターンを発表しています。発表のたびにバックヤードでは、デザイナー、営業、そして製作含め、うーんうーん、とアイデア出しに精を出しています。

ELEGANT PLANのデザインパターンのデータは、vwx、dxfにて用意してあり、リンク先より問い合わせて貰えば、自動返信で5秒後にダウンロードが可能です。

データを入手

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ELEGANT PLAN+DESIGN

今回は新たにELEGANT PLAN+DESIGNという事業展開を始めました。特注品をご提案してきたノウハウ、ELEGANT PLANでご提案してきた壁のデザインを活かし、エレガントウッドが壁のデザインをご提案していきます。

我々がデザインを提案しなければ!と思い立ったのは、特注品をご提案していると、〇〇がコンセプトだけどデザイン提案して欲しいと言った内容のリクエストが増えてきたことがきっかけでした。

弊社はもちろんデザイナーという立場で空間デザイン全体を考えることはできないですが、壁面だけにフォーカスするとおそらくデザイナーよりもたくさんの事例をこなしており、提案してきています。また、壁のデザインという意味では、特注品でかなりの数をご提案してきた実績もあります。デザイナーは、弊社が持つ特注品のデザイン、すべてにおいて把握は不可能です。なので、メーカーが壁のデザインすることによって、デザインの可能性を広げることができると考えました。


すでに事例があります

ローンチしました!といってますが、すでにELEGANT PLAN+DESIGNの実績があります。

デザイナーよりホテルエントランスの大きな壁面でリクエストいただきました。波のイメージで放射線状にうねりをウェーブさせたようなデザインになります。

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Illustratorで線描でデザインをおこし、3DCGにてご提案いたしました。 うねりの柄が綺麗につながるように設計しました。

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パネルは18枚の分割です。現場でパテ処理をおこなってもらい、仕上げ塗装、シームレスな仕上がりになりました。

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京王プレリアホテル

最後に

我々メーカーはデザイナーをサポートあってのものづくりで成り立っています。提供するモノが既製品からデザイナーのリクエストを具現化する特注品に変わっていき、メーカー目線で最良のデザインを提案、そして今回新たにローンチした、壁のデザインをご提案するELEGANT PLAN+DESIGN。

おそらく、今後も時代を重ねるたびにメーカーのあり方、提供するデザイン、モノやコトも含め変わっていくだろうと感じます。そのスピード感が10年ひと昔にならず、5年や3年のように非常に早く感じる様になった気がします。

しかし、どれだけスピード感が早くても、営業、製作、デザイナーと一緒に実現していくことは変わりありません。意思あるところに道はあり、変化していきます。

我々メーカーは、デザインを通じて社会と繋がっていることとデザイナーをサポートするということの接点で、弊社は存在しています。

そして、モノを提供するだけではなく、ELEGANT PLAN+DESIGNのプランのもと、新しい寄り添い方としてデザイナーをサポートできればと思っております。

最後に、勉強不足でまだまだデザインを提案するところに未熟なところも多々ありますが、微力ながら我々が持つ特注品のスキルやモノとコトで少しでもお役に立てれるなら、と思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

石井 馨一



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