2代目繁盛のルールその4「想いは伝わらない」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術⑬】
「ルールその4 想いは伝わらない」
想いは伝わるという幻想。
あなたは、想いは伝わると信じて経営をしていませんか?
もしあなたが創業者なら、それでうまくいっている方もいらっしゃるでしょう。しかし、2代目だったら今、しんどくないですか?
どうしたらわかってくれるのだろう?何でこんなことも伝わらないんだ?
正しいことをしているはずなのに分かってくれない事ばかり、、、
そんな事はありませんか?
それはすべて「想いは伝わる」と言う幻想からきています。
想いは伝わらない。
想いとは空気みたいなものです。
空気をはいと見せられて!ああこれが空気ですか。と言う人はいないでしょう。だから、想いを伝えようとして口であれこれ説明してみても実は伝わっていないのです。
しかし、温度は伝わりますよね。
熱い想い、情熱は熱気です。形は見えずともその熱さが伝わり周りの人たちはその熱に浮かされます。創業者のアドバンテージはこの情熱、周りに伝播するほどの熱い想いなのです。
しかし、これには大きなデメリットも伴います。結局のところ形は見えていませんから、継承できない事がほとんどで結果その情熱ホルダーがいなくなった途端、コミュニティは空中分解、事業も下降していく運命にあります。
つまり再現性に乏しい事業モデルなのです。
想いを形に変えよう。
そこで必要なのが想いの明文化です。
あなたが何を想い、何を行おうとして、何を望んでいるのか?
何が好きで、何が嫌いで、何を信じているのか?
それを伝わる形で文章にまとめるのです。
これによって何が起きるのか?
今まで空気のように見えなかった想い。
それをワインに変えてワイングラスに注ぐように、オレンジジュースに変えてコップに注ぐように、形、香り、味を与え、ふさわしい形で提供することで、ワインにはワイン好きが集まり、ワイン嫌いは離れて行く、オレンジジュース好きはオレンジジュースに集まって行く。
つまりあなたのビジネスが誰の目で見ても分かるようになり、あなたのビジネスに相応しい人材、お客様、関係生産者が集まるコミュニティに生まれ変わるのです。
「想いは伝わらない。」そこからあなたのビジネスを始めませんか?
創業組が嫉妬するような2代目マネジメントで豊かで幸せな人生を送りましょう!
エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二
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