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その方法で本当に「暗記」できていますか?

こんにちは。穎才学院講師のUです。この記事では、「何回やっても覚えられない...」「暗記苦手だなぁ」という暗記が不得手な方に向けて、効率の良い暗記の仕方をご紹介します。


1.今暗記が苦手なのはなぜなのか?

この記事をご覧になっている皆さんは少なからず、「暗記」について苦手意識や改善の余地がある、もっと得意になりたい、などと感じていることでしょう。では、今の暗記の仕方の一体何がだめなのでしょう。以下に暗記が苦手な人が陥りがちなダメな暗記の一例を挙げてみます。

①テスト前に追い込まれて一夜漬けのような形で学習し、覚えた気になった日本史
②毎日開いて覚えようとしているが、一向に前に進まない英単語
③後の復習のためにとノートや資料集をまとめたものを作ったが、それで満足してしまった世界史

いかがでしょうか。この中に当てはまるものはないでしょうか?

もし、自分の暗記を振り返ってみて該当する例があるのであれば、そこを変えていけば良いということになります。幸いこの3つの例はいずれも、やり方さえ押さえてしまえば簡単に改善できるものばかりです。

次節では、改善するにあたって意識するべきことと、暗記効率を高めるコツについてお話しします。


2.暗記効率を高めるコツ・方法

さて、前節では陥りがちなダメな暗記の例を見ていきましたが、それでは何を意識してどう改善していけば良いのでしょうか?先程の例を振り返りながら考えていきます。

①テスト前に追い込まれて一夜漬けのような形で学習し、覚えた気になった日本史

この例は何が行けないのでしょうか?

「一夜漬け」がダメかといえばそうではないでしょう。現に筆者自身もよくテスト前には一夜漬けを行うこともありました。

では何がダメなのかというと、「一夜漬けで終わってしまっている」ということだと考えられます。

確かに一夜漬けを行うと一時的に覚えることができます。しかし、1回の暗記で詰め込んだものは、その暗記にかけた時間に相応に一瞬で忘れてしまします。この事実は誰しも実感として持っているものでしょうし、実際に科学的にも証明されているものです。ですので、暗記した直後は覚えた気になってしまうのは仕方がないことですが、「覚えたことのほとんどはすぐに忘れてしまう」ということを心に留めて置くことが必要です。

そして、一夜漬け1回で終わってしまわずに、その後「何度も復習すること」が大切です。


②毎日開いて覚えようとしているが、一向に前に進まない英単語

なぜ一向に前に進まないのか?それは、「ここまでは覚えよう」という「暗記範囲の決定」を行っておらず、また、覚えていないことに不安になって同じ範囲を何度もやってしまうからです。

先程「何度も復習することが大事」と書きましたが、何度も同じ範囲を繰り返していては前に進めません。ですので、まずしなければならないのは、「自分がどこまで暗記する必要があるのか」というのを確認することです。

単語帳の例であれば、1冊まるまる覚える必要があるのか、1チャプターだけで良いのか、ということまず把握します。その上で、その範囲を自分の暗記力に見合った量に分割し、毎日その量を暗記し続けて、最後まで行けば戻ってきて始めから暗記し直す、と言うのがいいでしょう。

大事なのは、初めのうちは完璧に覚えていなくてもどんどん前に進むと言うことです。何周もしていれば暗記スピードも上がり、1回の暗記量も増えていることでしょう。

③のちの復習のためにとノートや資料集をまとめたものを作ったが、それで満足してしまった世界史

これも①同様、ノートを作る作業で覚えたと勘違いして満足してしまっているところに問題があります。

このノートを使って何度も復習できるのであれば何の問題もありません。しかし、一度書いてまとめてそのまま放置、などということは少なくないと思います。書いて覚える、ということは暗記の一つの方法として間違ってはいませんが、ノートを綺麗にまとめ直すことに本当に意味があるのでしょうか?結局のところ、まとめ直したノートを有効活用できないのであればわざわざノートまとめを行う必要はないでしょう。その時間を他の勉強の時間へ回してみてください。

また、異なる観点から考えてみると、一度ではなく繰り返し書いて暗記をしようとしたとして、「何回もただ書いているだけで覚えられるのか」という問題が浮き上がってきます。自分のこれまでの暗記を振り返ってみて、「何度書いても頭に入ってこない」という場合には「書く以外の方法、例えば声に出してみる、あえて黙読してみるなど、を試してみる」など新たなことに挑戦してみるのも良いかもしれません。

要するに、「今やっている方法以外にもより自分に適した方法があるではないか」という発想を持ってみることが大事、ということです。


3.効率よく行う暗記の仕方とは?(まとめ)

暗記には前節2で扱ったようにシンプルで実践しやすい方法があり、王道と言えるほどに確立されています。暗記が苦手、という方にはぜひ前にあげたようなことを実践していただきたいです。

その上で、暗記には取り組むにあたってベストな時間帯というものがあります。それが「寝る直前」です。「暗記は寝る前にしろ」とよく言われていますが、記憶は睡眠中に定着するので非常に理にかなった発想だといえます。さらに、寝る前というのは「早く寝なければならない、寝なければ明日起きれない」というある意味追い込まれた状態にあります。こういう状態で、暗記を行うととても身が入り、集中しやすくなります。よって、「寝る直前」は「寝る前である」ことと「限られた時間である」ことの両方を満たしており、非常に効率よく暗記を行うことができる時間といえます。

以上のようなことも意識して、少しでも暗記が得意になっていただければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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